尚之助さまぁ

2013-08-19 19:26:31 | 塾あれこれ
昨日の大河ドラマ『八重の桜』
久しぶりに元夫が登場しました。

裁判も起こされ、落魄した生活のようです。
維新政府に楯突くとこうなるぞ、ということでしょう。

長屋の自宅で寺子屋か手習い塾をし、生計をたてて
いるようです。

(長屋にしては結構広い住まいですな)

子供たちの習字をした紙が散らばっています。
(その光景も多分ウソ。躾の上からも
 資源の再利用からも。紙は貴重です)

もう少しして学校が整ってきたら生計どうなるんだろ?
ま、学がある人は何とかなるとは思いますがね。


八重さんが訪れたときから、私はとあるセリフを
今出るか、今か、と思っていました。
ほら、出た~

「落ちぶれてこんな有様」

私、酔っ払って見ていますから正確には覚えていませんが
生計の立て方を恥じているセリフです。

原作にあるのか、脚本家の手になるものか
どちらにせよ、余りに平凡でないかい。。。

こんなチンプなセリフが、学習塾を「男子一生の仕事」
とは認めない空気をカモすんですよね。

そりゃ現代でも、売れない作家が塾でバイトしたり
「来年は司法試験合格!」って勉強をしている
弁護士志望の青年もおられます。

でもね、おおむね塾の仕事を必死にやっているんです。
学校には任されない初等中等教育など。

落ちぶれてやってる仕事じゃありません。

江戸時代でも真摯に取り組む人が多かったろうと
考えます。現代人より真面目に。
(収入は少なかったけれどね)


塾の先生がたの中にもヒケメを感じているのが
おられるようです。

必死に教育していればそうはなるまいに、ねえ。

学校に妙に劣等感を抱き、ペコペコしています。
肩書や「官」の威光にも弱いですねえ。

「お前ら、自分で卑下するような仕事してんの?」
と言いたくなっちゃいますが、
これも「ほぼ辞め塾」だからの感想ですかねえ。

ドラマ『夫婦善哉』か・・

2013-08-19 14:22:23 | 塾あれこれ
『夫婦善哉』。織田作之助の小説を
戦後間もないころに豊田四郎が映画化しました。

たいへんな名作であり、ヒットもしたようですね。
公開当時は私は幼稚園くらいですから未見。
しかしよく聞く題名ではありました。

「みょーとぜんざい」

そんなゼンザイがあるのか、と不思議でしたね。
(大阪名物だった)

豊田は、小津、成瀬、木下と並ぶ日本映画の巨匠です。
色々撮り過ぎたのがアダで四天王クラスの扱いを
受けていませんが、すっごい監督。

思えば本当にキラ星の時代だった。

俳優もすごかった。
映画『夫婦善哉』をチェックすればこちらも
多士済済ぶりがよく分かります。


さてNHKがドラマ化放映と宣伝をしています。

森山未來とオノマチ

どちらも良い俳優ですが、昔の映画を知る側からすると
ピンとこないのですね。
・・こちらの頭が固いか。

ドラマを見るべきか、今、思案中です。

リメイクで、あの雰囲気が出るか?

ボンボンが落ちぶれてこそ、の世界ですから
貧乏長屋の生活にリアルな感じが出てないと
作品にならないと思うのですよ。

その貧しさが夫婦を結びつけるのですからね、
作品の芯になります。

今の人に、あの時代の、それなりに切羽詰まった
しかし、世間は右肩上りでゆくであろうという
漠然とした楽観的な世界観、が表現できるか・・・


NHKの、視聴率を気にしたありかたは気に入りませんね。
いつでも「宣伝」です。

ニュースの中でも強引に取り上げます。
もともと宣伝しまくったから評判になったのに。

『あまちゃん』にしてもNHKを挙げて宣伝し
それであの程度の視聴率は驚くほどとまでは
言えません。

まあ、宣伝してもコケル大河もありますがね。


時間を捻り出して豊田監督の映画でも再鑑賞しましょう、
DVDを探すのが大変だけれど。