夕暮れ

2016-10-12 20:25:56 | 句など
『十二夜の月 鰯雲 夕まぐれ』


良い天気に恵まれません。
今日は良い方です。

それでも太陽光は9.9kwhで10を超えられないのです。

気温は低め、強く照りつける光もあり
100%「秋になっちゃった」ようですが。


食欲の秋ですけれど、生鮮食品のお値段が
ちょいと高いですね。

品質も若干落ちてるかなあ
気の所為なのか。


インフルエンザの予防注射の時期になりました。
効くのか効かないのか、と言いつつ結局毎年
打っています。

これもしんどいです。

『若者の咳強さうで逃げ支度』

『年寄は準備おさおさ怠らず』

句は日記

2016-07-25 10:29:50 | 句など
少し前に戦中のことを触れました。
そのときに引っ張り出した『八代目正蔵戦中日記』に
彼の句が残っているのです。

「湯上りや神を念じるここち志て」(S20.3.14)

「水ぬるむ今朝となりけりうす曇」(S20.3.31)


句とは、日記と同様の世界である、という私と
(おこがましい話で恐縮ですが)師匠も同じか
と思うと何だかホっとします。

どなたかに指導していただくことなどのない
自分だけの、好き嫌いの世界。
食べ物とか、絵画とか、自分なりの価値感は
あるのだろうが、明白に説明はできない世界。

・・・本来、句や和歌の世界はこういうものも
あったのです。
ふと口をつくハナうた。

句会=仲間で集まって遊ぶのも良いのでしょうが。

従って、カラオケで何点などは縁のない毎日。
自分のカラーが出たら減点・・どういう世界じゃ。

高田先生

2016-07-24 16:43:19 | 句など
自分の句などに採点をして頂く、という趣味はありません。

絶対的な基準のない世界で「評価」とはありえないからです。

華道や茶道と同様で御金儲けの手段として「評価」が
使われているように思います。

大いにお叱りを受けそうですが、本来、和歌や俳句は
自分の為に謳うものと考えます。

人さまから、あれはよい、とか此処を直せとか言われる
筋合いはないものですね。
「添削」をされる俳人って人の心が見えるの?


しかし十年ほど前突如始めた私の作句について
流石に心配になり、小学校の恩師で卒業後も
時折お世話になっていた高田先生に頼ってしまいました。

お忙しい先生に申し訳ない事をお願いしたものです。

郵便で句を届け、先生、長年の宿題を果たせているで
しょうか?

すぐにご返事を頂戴しました。
「句集を作れ」とのお言葉まで。

もちろん昔の生徒を励ますために言って下さった事は
よくわかります。
舞いあがるなんてことはありませんでした。

それに、お金が勿体ない。

出来た句集を家に積んでおくのか、という不安もあり
いまだに手を付けられません。

ま、このままで良いのでしょう。

いつかあの世で先生にお叱りを受けるでしょうが。

句に順位?

2016-06-17 14:39:36 | 句など
芭蕉や蕪村の句に対して、良し悪しだとか
順位だとか、つけられますか。

大きな存在の方、だから出来ないのですか?
素人に対しても同様、失礼でしょう。

どうやって「この表現は何点」とか言えるのか
・・んなことは出来る訳がありません。

評価の基準を明らかにできないならば
自分の好き嫌いでやっているということですね。

評価しているセンセの作も大したことないよ。

句を評価できると思う側もアタマが変なのですから
良い作品が生まれる訳がないのです。

茶道とか華道とかも似ていますね。
先生の適当な判断、好き嫌いで良し悪しを言われます。
あやふやな根拠でね。

(営業)以外の何物でもありません。
お金儲け。エエカッコし。

流派の「よい所」を真似できれば評価があがり
センセは月謝が引き続いて手に入ります。


素人に大したことは出来ません。
そもそも枠組みのパタン自体が少ないのです。

俳句を習っても月並みの作句しかできません。
すでに似た句がゴマンと出来ています。
それでも続けるのは月謝が勿体ないと思います。


句や和歌は構造が簡単です。
習わなくてもすぐにマスターできます。

句で日記や手紙に色合いが載せられるのです。
キザですけれどね。

友達は私の悪い癖に失笑しているようです。
「あんたのことだから、好きにすれば」と。

『快作と夢に歌成り飛び起きて
   ネコに叱られしぼむその出来』

『梅雨匂ふ海老山の深緑』


ランキング、評価の順位つけ、行列、などなど
人さまの目線の後を追うのは止めましょう。

真っ暗

2016-02-07 15:22:51 | 句など
子供の脚で歩いても行き帰できた我家と祖父母の家。
祖父母に可愛がられていた私はよく寝泊まりして
いました。

あるとき未明に目が覚めたら、家に私以外は
人の気配がしません。
いくつくらいだったか、小学1~2年かな。

祖父母は朝早いお参りに行ってたのですが
そうとは知らず、無性に怖い。

尾道の栗原から海岸通りまで暗い道のりを
父母の元へ歩きました。

途中尾道駅前に警察署があり、その警官が
未明の街をとぼとぼと歩く少年を見つけて保護。

何しろ寝巻のまま、裸足で歩いていたのですから、
いくら瀬戸内とはいえ冬は寒い。

警察の火鉢が温かかったのを覚えています。


今は加齢で夜中に目が覚めます。
トイレ。

そのとき家の中が必要以上に暗い。

階段から落ちてはいけないので電気はつけますがね。


『真っ暗の大寒未明 慣れもせず』

静か

2016-01-15 20:40:06 | 句など
あれからもう二カ月が経ちました。
何か変わった様な、けれど何も変わらない様な気がします。

カミサンに言えば「あんたは何も世話しなかったから」と
言われるに決まっていますが。

『ねこひとりほどの隙間の風がくる』

同い年の姉妹も高齢です。
週に一回ほどの点滴で命を永らえています。

普通に見れば、じつに健康体に見えるでしょうが
点滴を止めればあっけなく亡くなりそうな気がします。

病院への往復も、日々の世話もすべてカミサン。

そのことは良く分かってネコもあちらにばかり懐きます。
今までは結構私にも擦り寄ってきていたのですが。

今は生きていてくれるだけで良いのです。
こっちへ向けて「ニャーゴ」が少なくても。

なにせ夫婦の「鎹」ですから。


『うららかな冬日のさして眠るネコ』