少し前に戦中のことを触れました。
そのときに引っ張り出した『八代目正蔵戦中日記』に
彼の句が残っているのです。
「湯上りや神を念じるここち志て」(S20.3.14)
「水ぬるむ今朝となりけりうす曇」(S20.3.31)
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句とは、日記と同様の世界である、という私と
(おこがましい話で恐縮ですが)師匠も同じか
と思うと何だかホっとします。
どなたかに指導していただくことなどのない
自分だけの、好き嫌いの世界。
食べ物とか、絵画とか、自分なりの価値感は
あるのだろうが、明白に説明はできない世界。
・・・本来、句や和歌の世界はこういうものも
あったのです。
ふと口をつくハナうた。
句会=仲間で集まって遊ぶのも良いのでしょうが。
従って、カラオケで何点などは縁のない毎日。
自分のカラーが出たら減点・・どういう世界じゃ。