新指導要領

2011-02-27 17:52:11 | 塾あれこれ
粗っぽい言い方をしますと、今年4月から小中学校の
勉強内容が大いに増えます。

新しい内容への移行をするときのヒズミが大きくなり
次年度の中3と小6(現・中2小5)は特に負荷がかかります。

昨年10/25にも書きましたが、大変なことと予想され
先日も地元tv局で取り上げていました。

もっともその番組は塾とのタイアップで「大変だから塾へ」
とも取れる内容でしたので、残念。

不安をあおって商売に結びつけることは×

保険、製薬、医療、美容、化粧、食品・・・
数かぎりなくありますが、人をバカにしていますよね。
(この不安→商売、が悪しき米国文化)

この文もそれらと違わないと言わそうですけれども。


学校で成績の良い生徒はまだ大丈夫でしょう。

現時点で中以下の成績の生徒がシンドイはずです。
難しい内容であり、かつ量が増えるのですから。

以前の生徒はこの新しい範囲をやっていたので、そこへ
戻るだけだからできないハズはないという声も聞きます。

今の学校は以前と違い週5日制に変わっているので1日の
授業時間を7時間制にして対応することもあるでしょう。

高校生だって7時間目あたりはキツイのに。

中以下の生徒が置き去りにされ成績の差が拡大する事が
目に見えるような気がします。

社会が全体として、成績上位の生徒と下位の生徒に
どれほどエネルギーをふりわけてくれるか?
上位に厚いことは間違いがないでしょう。

眼差し、時間、心の込め方、お金の掛け方・・・

「勉強が嫌いな子は、それ以外でオンリーワンの道を」


あくまで私個人の感想ですが(叱られるかなあ・・)
成績が出ていない子のほうが教えるエネルギーを取られます。

出来る子の方がラク。

では「効率が悪い」から下の子は放っておいてよいか?

経済界の偉いさんはホンネではそう思っているかもしれ
ませんが、本当は下を上げないと上も伸びないのに。

そもそも、どこかでボタンを掛け違えただけの子を
置いてゆく社会が良い物かどうか。


およそ小3、4のころに算数ができなくなったと自覚する
生徒が増えてきます。

どんどん自信をなくしますね。

いかに「教えない」塾といっても現代の子供たちを相手に
しかも自信をなくしている子に向かって、精神的にせよ
スパルタで対応しているところはあまりないでしょう。

とことん付き合って少しずつでも出来るようになるべく
「手とり足とり」教え(やりすぎてはいけませんが)
必要に応じ負荷をかける時も細心の注意を払います。

ゆっくりと見て行くと中学に入ってしばらくして自信を
取り戻すことが多いと思います。

ただ、周りの目が「あったかい」ために甘くなっている
生徒も多そうで、負荷をかけることが難しいように思います。
「教えない」段階に入りづらいですね。

つまり、小学校の躓きが後まで影響を残すのです。


将来を考えると十代前半に一度負荷をかけたいと思います。
高校受験は良い機会ですよね。

ただ受験に通るだけならあまり負荷かけなくてもよいのですが
一般に「大学受験で負荷」は遅すぎますから早くにグンと負荷を
かけれられるとよいのですが。

それをしづらくなるので小学校の低学年から一定の勉強を
できるようになっていてほしいですね。

ついてこれない生徒が多くでることだけは避けたいものです。

今回の指導要領変更・・・大丈夫かなあ

『いくさ物語の世界』日下力・著

2011-02-26 10:21:10 | 本の話
日下力著『いくさ物語の世界』岩波新書
副題は「中世軍記文学を読む」

奥付を見ますと著者は1945年生まれ、早稲田大教授
専攻が中世軍記文学、となっています。

面白い本ですね。
序章は少し乗れなかったのですが、第一章からぐんぐんと
引き込まれてしまいました。

この先生の授業って面白かったかもしれませんね。
・・か、とっても難しかったか?

軍記物語と言うと『平家物語』が一番有名ですが
同じころに出来たとされる『保元』『平治』『承久記』
あわせて四つを中心材料として書かれた新書です。

いずれも、鎌倉時代が少し安定してきた1230~40ころの
作品とされています。
これらの軍記物は、歴史的事件からそれほど年代を
経ていない、しかし社会は安定してきたころに
成立しているのです。

引用します。
『現実とのさまざまな対話のなかから紡ぎだされた作品世界』

ここが大切なポイントで、時代がたってから勝手な想像力に
任せて作られた物ではないので、現実と人の心と創作という
三者の関係が鮮明に浮かび上がるのですね。

場合によると、現代にいたってもなおこれらの軍記物が
歴史書として読まれている、少なくとも時代のイメージが
軍記物の世界に求められているという指摘は鋭いものです。

創作部分を史実と照らし合わせると云う作業の中から
ただ「ウソをあばく」というということではなくて
なぜそういう物語が出来たかを解き明かすのです。

単純な作業ではありません。

けれども筆者に従って読み進めてゆくうちに
文学の本質、のみならず人間というものの在りようが
見えてくるのですね。

人はどのように心を動かし、それが文学に反映されるか
それを具体的にたどるのです。

また軍記物成立当時の人の心がたどれるのですから
時空を超えて人間を観察することもできます。

人は何に心を動かされるのか。

また、スクープハンターのように時空を超えて当時の
世界も覗くことができます。

いくさ=戦争ということがいかに酷いか。


名著ですね。

浅井基文・カバチ

2011-02-25 10:19:46 | 塾あれこれ
「おんどりゃあ カバチたりょーらずに
はよう いねーや」

共通語に翻訳しておきます。
「あなたは何も言わないで早くお帰りなさい」

これを品悪く広島弁(芸州訛)でいうと上記になります。

おどりゃー、おんどれ、おどれー、わりゃー、われ、わいら、
・・など第二人称で品の悪いものだけでも色々あります。
(もっと細かいバリエーションあり)

豊富な広島弁の中から、迫力があるものを採用しました。

いね=去ね、ですが「~や」がつくほうが実はオトロシー。


私が芸州広島に引っ越してきたのが小5で、ちょうど世間が
広がる年頃でした。
尾道=備後で聞いたことのない語に出会ったのは当然として
品が悪かったりケンカ用であったりする言葉も身近で増えて
ゆきました。

もともと音としては芸州は強くキタナイものが多いですね。

もっとも、それまで住んでいた尾道ですら四国から見れば
ずいぶんと下品な言葉らしい。
いろいろと段階があるようです。


広島市立大学平和研究所・所長、浅井基文氏への
インタビューが朝日新聞に載っています。
(記事は朝日新聞のHPで名前で検索すれば読めます)

近々所長を離任されるにあたりロングインタビューを
うけたということですが、その2/23日の紙面を見て
上記「おんどりゃ~」が私の脳を過ぎったということです。

お品が悪くてスミマセン。


浅井さんの主張はよく分かるつもりです。
思想のありかたも理解できます。

従って、自分の思想に合わねばすぐに血が上るS新聞
みたいな反応での「おどりゃー」ではありません。

特に浅井氏の、秋葉平和行政への痛烈な批判はかなり首肯
でき、近頃の新聞には珍しい面白さがあります。

浅井・秋葉、両者のどちらに分があるか・・

唐突に五輪の話を持ち出す愚だけでも分かります。
原爆の被災を受け止める人間にはあんな発想はできません。

第一、たとえ被災を知らなくても、五輪で平和が来るか!
今まで何度五輪がありましたか?
それで世界はどうなっていますか?

秋葉氏なら「五輪をやってなかったらもっとひどい」
とか言うでしょうがね。

そんな秋葉市長にまともな市民はあきれ果て
さりとて「平和の御旗」に反対もしづらく困っていたのです。

経済が苦しいと云う反対理由はある意味で「方便」
かなりホンネでもありますが、それだけではありません。

馬鹿マスコミはそれすら分からないのですね。
広島市民は金の心配ばかりと叩いてきました。

もっともマスメディアも初め飛びついたものの、近頃は
落ち着いてきたようです。
ここで自分たちの御粗末さを反省してほしいものです。

それ以外に、秋葉流の外からの発想=目立つためだけの
発信を浅井氏は強く批判しています。
それは正しい。

3期の市長在任中に秋葉が何をできたか?
財政が苦しいまま、手をこまぬき、議会の所為にして
市民生活を放っておいたのです。

仕事を進めるために市議会と交渉するわけでもなく
同じものをくりかえし提出しては否決されていましたね。
本当にやる気があれば対応が違うのではないか?

県とも没交渉でした。(これはたぶんお互い様)

気に食わないと話をしない、らしいのです。
・・政治家にあるまじき姿勢です。
先頃は、記者会見拒否でも話題になりましたね。

こんな様子から、彼には、原爆も観光資源くらいにしか
見えていなかったのではないかと疑うのです。


話が秋葉批判になってしまいました。

実は浅井氏にも、外からの無責任な、自分のための材料
として原爆や平和運動を扱うところがありそうです。

それで「去んでくれい」と思うわけ。


浅井氏は(新聞が、広島市民への伝言を求めるとしたためか)
広島はこのところ真面目に平和運動に取り組んでいない、と
「苦言」を呈されます。

紙面から発言を引用しましょう。

『広島の人は「お上」に弱い自らを厳しく問い直すべきです。』
『広島の側もそうした問いかけに主体的に答える努力を
続けることで変わってゆくべきです。』

ありがたいゴチューコクですが余計なお世話。

初代の所長といい、この人といい、お偉い方はどうも、ね。

浅井さん、それを言うなら、まず日本国民に向けてでしょう。
平和を考え、発信すべきは広島人?それとも日本人?

中央から田舎へ下って教えを垂れているヒマがあるなら
早く帰って率先して動くべきなのです。
もしこれまで御自分が広島で力を出せなかったのならば
広島人へのご注告も無用というものでしょう。

さまざまな人々がささやかな、しかし自分ができることを
迷いながらでも少しずつ行なうのが平和への自然な姿です。

決して、駆り出され鉢巻き姿でへらへらと声をあげて見せる
ことが平和運動だと勘違いしないように。
「ぼくは平和運動家であれもしたこれもした」といえるのが
平和に貢献すると勘違いしないように。

そんな偉ぶった姿がどれほど人を遠ざけたか、
分かんないだろうねえ。
共感を得られないのですよ。

「はよう、いんでくれ」と思う所以です。

誰のせい?

2011-02-24 10:27:09 | 塾あれこれ
耳にタコができそうですが
会社は大学生の学力を信用していません。

もうとっくにあきらめているから、やる気がある人物に
入社をしてもらい、会社で改めて教育し直すそうです。
大学での勉強を信じていないのですね。

まあその通りでしょう。

とはいえ昔の私達もひどい状態だったに違いありませんが。


で、大学の言い分は?

「高校から入って来るのがオソマツ」
特に若年人口が減り、大学へ全入時代になってひどいとか。

たとえば数学でもとりあえず計算はある程度するけれども
何をしているのか、意味は分かっていないようなのです。
ハウツーに偏り過ぎているのです。

質問ができません。
やり方は聞いてくるけれども。

大学で、高校以下のことを再教育しなければならないから
大学本来の教育が不十分になるのだ、と。


高校は中学の学力を問題にし、中学は小学校へと
次第に下がって行きます。

幼児教育から遺伝子、さらには戦後教育から祖先へと
次々にさかのぼる・・・これ、キリがないのです。

ある程度は「前段階に責任論」はアタリでしょう。
これからでは間に合わない(中には間に合う人もいますが)
ってありますよね。

でもそれだけではありえません。
だってどこかに原因があるとして、どこまで遡ります?

(応急的な措置としては小学校教育が大切と思います)

では遡る以外で、学力低下の元凶が見つかるでしょうか。

それは・・社会ではないか。

全てを社会の所為にするのは思考停止も甚だしい事ですが
「保護者に問題がある」なんていう人が多いということは
その向こうに社会があるという事に繋がるかもしれません。

社会が、ハングリーでない、その割に余裕がない、自由がない
責任をとらない、自分で考えない・・・

これでは「吹きこぼれ」も「落ちこぼれ」も出ます。


唐突ですが、日本の農業が危機だとして、政府や社会には
頑張ってもらわねばなりませんが、当面は一戸一戸の
農家でも生き延びてもらわなければなりません。

もちろん消費者のサポートを!


農業と同様に教育も危機であり、政府を待っておられず
いまを生きている子をどうするか、では一人ひとりの
大人が頑張るしかありません。

社会を変えるのはやはり一人ひとりから、です。

お金儲けではない、また御親切なボランティアでもない
まっとうな塾の確立が切望される時でもありますね。
学力の現状に多くの塾も責任があるはずです。

ただ受験を請け負うだけではなく、人間の一生に関わる
こととして、塾は何ができるのか?

塾はどういう哲学で、方法論で、人格を形成してもらうのか。

学校はなぜ行き詰っているのか、その根本はどこからくるか。
(多額の税金を注ぎ込んでいるのに何をしてるのだろう?)

塾も、一人ひとりが頑張らねばなりませんね。
たいへんシンドイことですが。

昨日は猫の日でした

2011-02-23 10:22:18 | 塾あれこれ
222というよりZZZ

おばあさんになって眠ってばかりです。

しかも朝は早い。
人と同じなのでしょうか。

トイレをしたり朝ご飯にしたりして、また寝ます。
次に起きるのは昼ごはん・・


我々は一応、夜のお仕事ですから
朝は強くありません。

それを起こされるから、たいへんです。

カミサンはゴミ出しとか洗濯その他朝も早めですが
私は時間があればネコのまねして、ZZZ

昔は正午過ぎまで眠っていたことも時々ありました。

最近はその体力はありません。
トイレにいきたくて目が覚めたりします。
カッコ悪いね。


外気温が15℃以下だとネコは丸まって寝るそうです。

それを聞いて、なぜ室温ではないのだろう?と思いましたが
暖房などで暖かい部屋でも丸まっているようです。

その姿はいかにも「う~さぶい」と言っています。

熱を運ぶ赤外線も外気が寒い時は外へ出てゆきますよね。
人やネコから見ると寒い外へ熱が逃げます。
暖房に感じる赤外線をプラスとするなら
逃げてゆくのはマイナスの赤外線です。

それがあると丸まってしまうのかもしれません。
人間だって似ていそうですね。



丸いネコは「これで寒いなんて何を言ってるの」と
カミサンに叱られています。
「ノラなんか雪でもどこかで寝てるのに」


昨日、今日、暖かい日射が一杯です。
写真のチドリも長くなって寝はじめていますね。

家の外では、ネコの恋。

あおおお~

上関原発

2011-02-22 14:29:53 | 塾あれこれ
21日、早朝から上関原発の工事が再開された
そうです。(ブックマークのDAYS JAPANブログ)

もちろん新聞でも報道されています。
ただし扱いは小さい。

私にもよく分からないところはあります。

けれども少なくとも、多くの科学者が懸念を示すなか
工事を強行する中国電力には強く疑問が残りますね。

貴重な生態系をどうするのか世界から問われている時
アカウンタビリティーの欠如がはなはだしい。

これだから大規模工事や国策工事がよくないのです。

なぜ強行するか、その心理を憶測しますと
国に対して(反対のための反対をするアカ)がやってるから
説明は不要、という時代錯誤の感覚があるのではないか?

いつまでたっても良い国への方向が見えません。


昨年11/20の当ブログに猫の写真の話を書いています。
上関の海の話です。
ニャンコ之日の本日、上記の投稿は悲しい。

本年1/5にふれたWWF会報にも祝島の自然が記事になって
います。


本日2回目の投稿になりました。(こればかりですが)
やはり自分の意見は述べておかねばならないですね。

賀茂金秀、これは旨い酒です!!

2011-02-22 10:23:11 | 食べる
『賀茂金秀』という酒は最近作らしい。
知りませんでした。

酒処西条に近くに黒瀬という町があり、そこの地酒。
水が良いようです。(硬度5くらい)

最近は呉やその近くの地酒が有名になってきましたが
その呉と西条に挟まれた辺りが黒瀬町です。
この辺りは旨い地酒が多いのですね。

広島の酒は概ね、軟水で作られ、ノド越しの良い、
やさしい酒ができます。
東国の人が好きなハードで「辛い!」酒ではありません。

瀬戸内の穏やかな風土、淡白な食材にあうように
なっているのでしょう。
甘くはなりすぎず、食事とよく合いますね。


呉の方面で最近有名な酒は『雨後の月』『華鳩』『白鴻』
などです。いずれも旨い酒です。

そこへ『賀茂金秀』が加わりました。(「西条の」酒かなあ?)
これから有名になるに違いありません。

HPによると酒米が雄町だとか。
なるほど。

口に含むとフルーティで花のような香りが豊かです。
あっと驚きますね。

甘口かと勘違いするほど柔らかな口当たりですが
軟水でわかるようにノド越しは「さら」っとしており
最後に奥深い味が届いてきます。

きっと雄町という強い(私のイメージでは強い)酒米を
杜氏さんがうまくコントロールしているので奥深い味が
するのだと思います。
後口がうまい。

これを燗で飲んでみたいなあ。

近年、伝統工芸でも若い人が良い仕事をしているように
この酒も若い杜氏さんのブレイクスルーかもしれません。

酸味の少ない、飲みやすい白ワインに似ている?


実はこの酒はサービスで飲ませていただいたものです。

廿日市の『旬菜蔵』で食事を頂いたとき、最後に
「この酒、知ってますか?この冬、作です」と御主人から
飲ませて頂いたのです。

時たましか伺えませんが、我々が滅多にできない
外での食事を『蔵』さんでリッチに頂戴します。
私がいつも燗酒を飲むので御主人が教えて下さった
のでしょう。日本酒党に見えたか?

家ではビールばかりなのに、外ですから日本酒。
酒量が落ちてるのに、飲みすぎになりやすいので
控えています。

蔵さんでは庄原の酒『超群』を飲みますが
これは少し硬水のしっかりした酒で、燗も旨い。


冬は食べ物がおいしい季節です。

今月の蔵さんは特にお勧め(いつもオススメですが)

地御前の牡蠣が美味いのなんの。
(石巻の天然牡蠣も美味かったが、負けません)

店主に教えて頂いたのですが、雪が多い年は牡蠣が
美味しくなるのですって。


ナマコ、もずく、メカブ、穴子、章魚、鯛、鰆・・・
ホウレンソウなどの冬野菜や菜の花、蓮根・・
そして新鮮大粒甘露な苺

いやこの他にもたくさんの選りすぐり食材を頂けます。
美味しい。

「いい仕事してますねえ」


大振りの枝に淡い黄色の花が沢山さいていました。
(多分、生け花用に葉を落とされていて、イメージでは
 春を告げるマンサクが花を散らすようです)

「何の花ですか?」

『蔵』の御主人が山から採ってきた「グミ」だそうです。
花托が長く、言われてみれば「そうですか」
これに赤い実がつくのか・・・

知らないことばかりです。

『迷子』前田司郎・作

2011-02-21 11:22:30 | 塾あれこれ
NHKの単発ドラマ『迷子』
とても良かったですね。

作は前田司郎

前回のNHKドラマではそれほどとは思いませんでしたが
今回はなかなか良い出来でした。
(いつも通り、上から目線ってやつでスミマセン)

唐突ですが、小津調に通じますね。

何でもない話をさりげなく、実は繊細かつ用意周到に描き
評論家が何を言おうがさらりとやりすごす、
深い処で自信がある人なのでしょうか。


音楽ならば音楽でしか表現できない世界を目指します。
絵画と彫刻ではそれぞれの目指す世界は違いますね。

その分野でしかできない表現をするから成り立つので
別の表現媒体で代替できるものなら、何もわざわざ
お付き合いする必要はありません。

(↑原則論。それを逆手にとったり、クロスオーバーしたりも
 できますが、基本は独自性)

たとえば、舞台をそのまま映画に撮っても面白くありません。
ですから、出来の良い映画はセリフが少ない。

映画とテレビドラマはとても似通った感じがしますが
おおむねTVはセリフが多く、やはり違うと分かります。

TVの一番の良さは生中継にあり、ドラマもその感じを
活かすと面白くなります。

芸術映画の真似をしたTVドラマは面白くありませんね。

ライブ感が大切だからTVはセリフが多くなるのです。
映画のように昇華した表現をしているワケにはいきません。


『迷子』もセリフが多いドラマでした。
オールロケと相まってライブっぽかったですね。
これが良いのだ、と思います。

オバアサンの「通じない中国語」もなかなか。

私がもうン十年も離れたままの東京に放り出されて
東西すら分からなくなると、こういう景色が見えるのか?

都会の孤独を描くとか、現代人の絆とか、コメントは沢山
できそうですが、そんなことをいちいち数え上げていては
ドラマを味わったことにはならないでしょう。

評論?ご自由に・・・
と言いながら実はそれを超えたところに存在するドラマ。

でもね、難しくも何ともなくて、見てる間に何か伝わり
深刻ではないけれど、何か考えている、そんなドラマです。

さらっと描く一人ひとりに奥行きが覗けるのが
秘密かなあ。


ホームレス役の、レッツゴーじゅんちゃん。
よかった。

内田光子

2011-02-20 11:25:15 | 塾あれこれ
B'Zとか上原ひろみとか今年はグラミー賞の
受賞ラッシュでした。
恥ずかしながらBZは聴いた記憶がないけれど
上原さんは良いですね。
心を動かされます。

内田光子もメディアで大きく取り上げられていますね。
私ですら興味をひかれますから営業効果も大。
悪いことではありません。

受賞より前にラジオで少しだけ(内田光子の弾き振り)
を流していましたが、あれが受賞作なのでしょうね。
(昔からおやりだったようですが)

ん~、前よりリッチな音楽になっているかなあ。
ちょっとだけ聞いた感想です。
オケの違いでそう思っただけかしら。
(こんなこと書いて大間違いだったりして)


ジェフリー・テイトとのモーツアルト協奏曲のCDは
たぶん全部持っていると思います。
20年ほども前になりますかねえ。
よく聴いたものです。

知り合いの人は「甘いな~」と言われましたが
先人たる多くの巨匠の財産を受け継ぐこういう演奏も
大変によいものです。

10番代の軽めの曲を散歩しながら聴くのが好きでした。

川の片岸を散歩道にした気持ちが良いところを
モーツアルトに包まれて歩くのは至福。

葦の中から鴨の親子が泳ぎ出たりしてねえ。


萩原麻未さんにしても上原さんにしても、その他大勢
皆さんといえるほど海外で勉強されています。

やはり日本ではダメなんですかねえ。

社会の持つ「厳しさと開放感のバランス」が日本は
悪いように思えます。
少なくとも才能を伸ばすには。


日経新聞(2/21)によると芸術やスポーツのみならず
一般大学の勉強でも優秀な生徒が日本に残らないとか。

落ちこぼれ、ならぬ「吹きこぼれ」
ふきこぼれ=韓国の後を日本が追っています。
新聞にも書いてあったように(出ていかれる)日本じゃ
ダメで、諸外国の優秀な人間が(やってくる)日本に!

捕鯨中止は尖閣弱腰と同じ

2011-02-19 18:32:07 | 塾あれこれ
本日二つ目の投稿です。ヒマなんでしょうね。

せっかく野鳥の話で大人しくブログを書いたのに
また過激になりそうで、塾生募集時期にこれじゃあ・・・

しかも証拠はない話を憶測で書くのですから
「困ったもんだ」とカミサンに叱られそうです。


調査捕鯨を中止したそうです。
SSが悪いんだ、しかたがない、ということらしい。

これね、尖閣のときや日韓図書協定の時と
同じ感じを受けるのです。

昨年11/27に当ブログで日韓図書協定についての
不安を書きました。

尖閣も基本的には弱腰だと思います。

それと今回の捕鯨、ことなかれで弱腰というだけでなく
いままでと同様に「お土産」ではないか?
ペコペコしながらご挨拶を差出し「なにとぞ、ひとつ」
と言っている感じがするのです。

それも作戦としてはアリかもしれません。
子供に伝えたくない姿ですけれどねえ。
別に「進軍ラッパ」を吹けなどとは申しません。
ただ長期見通しが欲しいですよね。

あの国は脅せばすぐにビビルとか
強く出てればお土産を差し出すとか

一生懸命生きている末端の国民としては情けない。


アメリカに言われてTPPは至上命令です。

それのツユ払いたる豪とのEPAが先頃頓挫しています。
(インドとは締結できた)
何とか豪にワタリをつけたい。

「では捕鯨だ、実害は少ないし。
 豪州さん、これでひとつ何とかお願いできませんか」

これって宮内庁の文書を韓国土産、と同じ構図では?
さっさと返すからホコを納めてよという「尖閣」での保釈
も同様です。

目先だけの対応は、昔、暴力団に金をせびられた商店街が
やった対応と同じレベルですねえ。
とりあえず、ことなかれ。

長くみて決して良いことではありません。

今のロシアが北方領土で何してますか。


大相撲の八百長問題。
(話が飛びますねえ)

八百長があったということそのものよりも
「証拠がねーじゃん、八百長してねーよ」と見え見えの
大ウソをつき続けたことが一番反感を買っているのです。

佐藤栄作が「テレビはどこだ」なんて田舎芝居を続け
実際は密約をしながら見え見えのオオウソをついていたから
遠く今になって「自民党にも戻れない」
バカ共には説明しないという政党を信じられないのです。

正直に説明をしたらどうなんでしょうか?
国民をバカにしないで。

TPPもそう。
お土産は差し出さなくて良いから、国民に正しい説明を!

マスメディアもきちんと報道してほしいものです。


TVを見ながら、テキは新装備・新戦術でくるのが
分かっているのに、未対策で出撃させられた戦艦大和
あるいは役にも立たない応急措置を施した長門
こんなイメージを持ってしまいました。

もしかして妨害に困る姿を映して中止の理由付けか?
現場はたまんないでしょ。

こんな日本、いつになったら変わるのか?