日本語が基

2011-06-30 10:24:23 | 塾あれこれ
先日のことです。
高校の化学、基礎的な一問にどうしても手がつかず、
仕方なく理系の先生に教わることになりました。
(知り合いの塾に電話して教えを乞いました)

「これは理科特有の言い方で、○○は何価ということを
 前提として計算する問題なのです。」

なぜ~価として決定できるのか、それが出来なければ計算は
どうすれば出来るのか、悩んだのがバカみたいでした。


今、算数の問題集が目の前にあります。
昔から塾では定評があるもので、この中から無断引用しますね。
(数字は変えておきます)

『重さが1kgのかごに、くだものを4kg入れてくだものかご
を作りました。くだものの重さは、くだものかご全体の重さの
どれだけにあたりますか、割合を答えなさい』

答えは4÷(1+4)=0.8 8割などと答えても可。

ところがこれが理解出来ない子が多いのですね。

かご+くだもの=くだものかご、という日本語が分からないのです。

かごは、果物のかごだから(くだものかご)となるらしい・・

比べる量÷もとにする量=割合
これだけでも理解が大変なのに、日本語でも迷わされています。

もちろん問題集にケチをつけるわけではありません。
算数における国語の大切さ、も重要な課題ですから。
(「果物かご」という日本語はちょっと古いけれど)

別の学年を引きましょうか。

「縦30cm横50cm高さ45cmの直方体の水槽がある。
 これに一杯に入っている水を正四角柱の水槽に入れたら
 水の深さが30cmになった。」
正四角柱の一辺を出す問題の一部です。

普通、30cmの水の深さは正四角柱をさすと思われますが
もとの直方体の45cmが30cmになったと解する生徒もいます。
(別のことから後者は間違いと分かる問題ですが)

これも日本語!ですね。


これらは先生が注意して生徒を見ていれば「日本語」が
問題であると気づくことですが、うかつに接していると
算数数学の理解不足と誤解する恐れがあります。

生徒も日本語の問題を解決できないまま、解き方だけを
写していては勉強が不十分になるかもしれません。

日本語がしっかりとしていれば何ら悩むことではない
のですけれども。


私だけの感触でモノを言うのですが
「通常なら日本語ではこういう意味である」ということが
伝わらない生徒が増えているのではないでしょうか。
(算数数学で理解力応用力がないのも関係がありそう)

簡潔な表現や省略された部分を正しく読みとる能力が
日本語では大切です。
それが日本人の長所にもつながるのですから。

すでにある日本語を正しく使うことができないのは
上記の部分の弱さ(=学ぶ難しさ)が関係しています。

ところが昨今は大人までも頭を使わなくなり
直接的な「分かり易い」表現ばかりチマタに溢れています。
これでは子供の日本語が伸びるわけがない。

教育は社会(同世代の子供も含む)も行うのですから。

くだものかごの例は氷山の一角です。
思考力さえあれば正しい理解をしやすいとも言えます。

日本語が弱い→思考力が伸びない→日本語が弱い
この悪循環にはまっている子供が多いのではないかなあ。


類題を多数こなして平均点を上げる(幼稚な方法)で
算数数学の国際順位を上げようという発想はオソマツ。

教育界の偉い方たちも皆さんお気づきのハズですが
原発村と同じで?皆で気づかないふりをしているのでは
ないかと勘ぐっております。
日本語力の向上は難題だから。

小学校での英語学習も大切でしょう。
しかし、まず日本語!

言語というものは意思疎通のための道具でありますが
同時に(思考するための道具)でもあります。
道具がガタガタでは思考力が伸びるわけがありません。

意思疎通の重要性を否定はしませんが
それより人間の思考のほうが大切なのです。

なめらかではあるが内容がない話よりも
疎通は上手ではないが内容がある話のほうが
よほど重要であるからです。

英語よりまず日本語で思考力の基礎固めですね。
特に10歳までくらいは。

自分の日本語が危ない

2011-06-29 10:45:27 | 塾あれこれ
マスメディアの変な日本語はいまさら
言うに及ばず。
まあひどいのなんの。
「それをいうなら・・」が沢山あります。

討論番組などでは論理がひどい。

ま、他人のことは言えません。
私の日本語もヒドイ。

以前のブログを読み返すと、文意が不明であったり、
二重に解釈できるあいまい表現、結論を誤魔化していたり
論理の飛躍、矛盾、無理なアナロジー・・などなど
単純な言葉遣いや漢字間違いなどでも気になるところが
山積みです。
(あえて、古い言葉をつかっている場合もあります)

不正確を避けるべく丁寧に書くと、たいへん煩い文章になり
論はまがりくねり、結局何が言いたいのか分からない
文になりそうです。
哲学書じゃないんだから、何度も読み返しても分からない文
にはしたくありません。

本人は「分かるだろう」と思っていても案外人には伝わらない
ものを書いてしまっているのです。

自分の昔の文を読むとよく分かります。
「こいつ(=私)アホちゃうか、意味わからん」の連続。

日本語の力の無さですね。(論理力の弱さも)
我ながらつくづく。


ブログを読んで下さる方のイメージを塾業界に入りたての
孫のような若い人にしております。
消え去りゆく人間がオタメゴカシに愚痴をこぼす。。。

そこで、あまりゴチャゴチャとは言わず、論理が飛んでも
なるべく言いたいことが伝わるよう、一筆書きのような
文章にしたいのです。

さらりと読んで「そういうこともあるな」と思って頂ければ
大成功です。
「しかし待てよ・・」と続けて自分なりの発展があれば
もっとよろしい。

とはいえ一方的な価値観しか書かない、などは避けている
つもりなのです。一応。

そこんとこ総合して、自分では、文を削ったり飛躍させたり
達意となるものを目指しているのですが、
出来あがりは・・・やはりガタガタ。


今日はかねてからボツにしていたグチを書いてみました。

本当はこのあとに(子供の日本語が弱体化している)と
続けるつもりでしたが
「それは、明日のココロだ」

福島をダシにオリンピック?

2011-06-28 17:41:07 | 塾あれこれ
オリンピックを招致しようというのは
悪い話じゃありません。

ですから以下にヒネクレタことを書くようなのですが
悪いことじゃない話にはどこか引っかかるんですよね。


JOC日本オリンピック委員会の会長が福島県知事を訪問
オリンピック招致に協力を依頼したというニュースが
あります。

復興の精神的な応援にもなる、ということらしい。

繰り返しますが、一見悪い話じゃない。

しかし訪問したJOCの竹田会長は、たしか広島が招致に
名乗りを上げ、なかなか市民の賛同を得られなかったときに
「金のことで・・」と発言された人です。

自分の利益のために五輪をあおりながら、市民が首を
かしげてると「金にこだわりやがって、田舎もんは困る」
というホンネを公言してはばからない人です。

竹田会長に比べれば田舎の小市民にしかすぎませんが
それでも我々広島市民が考え悩んだうえの多数意見です。
普通の人間の心が分からない人なのかな?


斜めから今回の福島県庁訪問を見ると
(震災復興なら福島だけで良いのでしょうか。
 他にも多くの被災県を訪問し、お願いすべきでは?)
東京でオリンピックをやりたいので、そのミコシを
担がないかと打診しているともとれます。

一番苦労しているみたいだし、世界的に有名になって
いるからフクシマ、ですか?

何だか、他人の不幸をダシにしてません?

しかも元々東京にだまされて原発を作らされた福島県民に
「おすそわけしてやるからオレがやりたいオリンピックに
名目を貸さないか」という図々しさです。

誰が考えたことなんだか。
「天罰」のジイサンかなあ?

「斜めから見ると、こうとも取れる」ような話は持ちかけない
のが礼儀というものですよね。

東京の人に違和感はないのだろうか・・・
それとも江戸っ子は違うのかしらん。

私がヘンかなあ?

中尊寺世界文化遺産登録へ

2011-06-27 22:00:27 | 塾あれこれ
中尊寺他が世界遺産になるそうですね。

新婚旅行で中尊寺と毛越寺に行きました。
かねてより行きたかった所でしたので。

入籍後、仕事が一段落するまで旅行を延期し
まだ寒い時期ではありましたがまず東北へ行き
次第に南下して広島に戻ってこようというもの
実質十日ほどのちょこまかとした旅になりました。

中尊寺は雪が降ったあとで登り口の坂が滑ること、
怖い思いをしましたが寺の雪景色も宜しいものです。

特に、毛越寺は広い敷地に人影もなく一面の銀世界。
浄土のように清らかなイメージでした。
北海道の雪景色も良いけれど、ここが私のイチオシ。

ブログのどこかに書いているハズですから省略しますが
あのころはバブリーだし、体力もある程度あったし
面白い旅でした。


付き合ったカミサンは驚いたようです。

いわゆる新婚旅行とはまったく違うものをセットし
基本的には毎日サプライズ。
(私はそのつもり)

カミサンはひたすら私の後ろからついて歩くばかりでした。

・・・それが二十年たつと逆転するのですね。
今は私がカバンを以て後ろからよたよた歩いております。

女性は、つお~い!ね。

宿題が溜って

2011-06-26 11:41:51 | SONGS
俳句や短歌をT先生にお見せしていた時期があると
以前書いたことがあります。

『たん色の蝶てふ舞ひて去にけり』


生来の怠け癖もあり、また自己流の限界もあり
いつのまにか先生にもご報告をしなくなりました。
宿題が溜った気分です。

仕事以外に何もしていないことに(ぼけ)の恐怖?を
覚えたので、まず手をつけやすいことから始めよう・・
というのは表向きで、実態はネタギレ対策のようです。

ときおり浮かぶとこのブログにも書いていますが
この際新カテゴリーとして設けることにします。
俳句以外に川柳や短歌狂歌、よってSONGSとします。

まあ、マジメに続くわけないでしょうがね。


昔、母に何句か見せたことがあります。
(そのことはブログに書きました)
あまりの拙さに母があきれたというシロモノ。

その前は別のブログで猫をテーマに書いていました。
ネコ句ネコ和歌としてね。

T先生にお見せしたものと合わせ、それらはなるべく
ここには書かないつもりでいます。

上記のような新作が出来れば書くことを中心とします。

とはいえ、暫くは古いものものせてカテゴリの形を
整えざるをえませんか。


蝶々は季語ではないらしく(それすら知らない不勉強)
一見手軽そうでいて、難しいなあと思います。

自作で古いものでは『猫句』としての

『こでまりへ蝶きて遊ぶ眠き午後』

これは猫句のブログに書いたものです。


数十ほどになればまとめてT先生にデディケイトしようと
思います。

世界で一冊の本。

・・貰った側が困るんだよね。


『川の字にネコをはさんで五月雨』

私の場合

2011-06-25 10:14:59 | 塾あれこれ
性格は・・

頑固
人づきあいが苦手
何事もマイナス思考で暗い
無口

生活面では・・

家でごろごろしている
めんどうくさがり屋
縦のものを横にもしない


岩波新書『ぼけの予防』のP82に書いてある
筆者(須貝)がよく耳にするぼけに関する一般的な
情報が上記なのだそうです。
こういう人がぼけやすい、らしい。

もちろん根拠はありませんが、何となく当たっている
かもしれない程度の、話のマクラではあります。

とはいえこの部分を読んでいて驚いた。
上記の7つは全て私にぴったりと当てはまるのです。

実はもう一つあってそれだけは私に当てはまらない
のですが、それにしても8つのタイプで7つ的中
8割7分5厘ぼけるとは・・

当てはまらないひとつは、一人暮らしであること、つまり
カミサンに捨てられると私は100%アウトかもしれません。

ぼけやすいのは(真面目でキチンと規則正しく生活する
学校の先生とか公務員)という根拠のない先入観があり、
ならば私は大丈夫と思っていたのに大ハズレです。


本を読まれない人のために、予防策を略記しましょう。

誰でも予想がつく内容です。

本当は根拠をきちんと読んで記憶すべきなのですが。

*食事をきちんととる(高カロリーは避ける)
 バランスよく、フードファクターにも留意

*運動をする(たとえ30分の散歩でも効果あり)

*ストレスをためない

*頭を使っていると、ぼけない
 趣味や知的活動が良いそうです

「健康」は脳にも大切なのですね。

はやぶさの川口淳一郎さん

2011-06-24 17:58:13 | 塾あれこれ
NHK「仕事学のすすめ」川口淳一郎さんの特集です。

日本人なら知らぬ人とてないスーパースター!
一年でこれほどになるとは、ねえ。

一年前6/10に当ブログで「最終軌道修正に成功し
{はやぶさ帰還}が望めそうだ」と書いた時は
まだ日本中がし~んとしていました。(たぶん)

何でもっと騒がないのか不思議でしたねえ。
(騒いでたらTV生中継があったかも)

豪州の夜空に美しい光とともに帰還して以来
大人は日本でも出来るんだという気持ちを与えられ
子供は夢を持つことを教えてもらい
大フィーバーになったのはご存じのとおりです。

そのはやぶさミッションのリーダーだったのですから
立派な人でないワケがない。

「仕事学」過去3回はいずれも大変に興味深い話でした。
あと一回はいよいよイトカワ往還、宇宙の旅ですね。


川口さんも過去に大きな失敗をされたことがあり
そこで終わらないことが良いリーダーを作った条件です。

それで終わらなかったエライ人ともいえます。

川口さんの教訓の一つ一つには説得力があります。

★目標の設定の仕方(これが重要)

★具体化するにあたっての戦略もしっかり練られています。

・・中でも巨大ライバルNASAとどのように関係を結ぶか
  お互いを取り込め、という発想は面白いですね。

実は彼らの大きな戦略の手の中に入っていたのかもしれない
と考えておられることにも感心しました。
(何か「上から目線」で失礼な書き方ですが)

何をなすべきかを押さえ、そのためのプライオリティを
考え抜く、この姿勢が見事です。
政治家やダメ役人に爪の垢を煎じてあげたい。

沢山の(格言)も出てきて面白いのですが、一定の状況下での
考え方であることを忘れないようにしたいですね。
金科玉条にしてしまっては真の宝にはなりません。


カミサンと「本当に偉い人だね、違うね~」と感心しながら
ビデオを見ています。(表向き)

とはいえそれほど真剣に見ているわけでもなく

私「先生の後ろにある大内人形はどういうものだろう」
カミサン「二体あるから結婚祝いか何かじゃないの」

なんてトコばかり話題になるのであります。
何を勉強してんだか・・

PS
川口さんのところに若いメンバーが入ると
初めは(何も教えてくれない)のでとまどうそうです。

その時期は「教えてはいけない」。
勉強に論文を読むことすらダメなんだそうです。

私も「教えない」と言ってるから何だかうれしい。

小中生に「教えない」のは、ガイドがあって自分で食いつけば
何とかなるというレベルで「教えない」のです。

川口先生の話は「ガイドがない」ことについて
自らが闇雲に切りこんでゆく、そのレベルで「教えない」

わが塾とはレベルが大違いの話ですが(あたりまえ)
小さなころから「教えない」に慣れておくことは
自律へむけた成長に大いに役立つはずです。

今はそれが少ないから川口先生は初め「教えない」を
徹底しなければならないのかも・・・と、我田引水!

ぼけ対策

2011-06-23 18:48:25 | 塾あれこれ
いわゆるボケというものにならないよう
この本を読み始めた、というとカミサンから
「あんた、もう遅っそいワ」
というキツ~イ一言を頂戴しました。

そう。
そんな本を読もうかということ自体
気持ちが片足をつっこんでいる証拠です。

須貝佑一『ぼけの予防』岩波新書

必要がない間は読まず、必要になったときはもう遅い
そんな本かもしれない、と言うと叱られそうですね。


仔雀が口に何か咥えています。
細長いのでミミズか?

移動しようとしてポロっと落とし、慌てて拾い直して
飛び去ったのですが、私が見ていたからでもなく
ただ間違えて落としたように見えました。

彼(彼女?)は「もうトシか」とは思わないでしょう。

人間でも若いのが手にしていた物を落とすと・・→ミス
それが
年取ってから落とすと・・「トシかなあ?」

元気がないときならば・・「もうダメだ」

それはオオゲサとしても、気持ちのありようこそ
元気の素とは思います。

とはいえ、そう分かっていても、つい、・・俺もトシ・・


『ぼけの予防』ではそのような気持ちレベルの話は、なし。

お医者様が書かれた本ですからね。

まず、認知症という病気と加齢による現象との違いを
述べられます。

分かりやすいように「年のせい」と書いてありますが
加齢による能力低下、これだけでも気分が良いことでは
ありません。

若いうちは「ええっと、ゲーリー・クーパー、違った
ほれ・・あの・・」とクラーク・ゲーブルが出てこなくても
別に気になりませんが、今、もしかして「ヘプバーンの・・」
どっちかが分からないとなると「トシか=ヤダね~」です。


探し物が出てこないのもありますね。
冷蔵庫を探してそこにあるものが「見えない」ときなど
情けなさがつのります。
一番初めに探して見落とし、あとは次々と大捜査。

これはいわゆるボケが始まったのかと焦りくるい
ぼんやりとしかけてミスでまた最初の処を覘くと
「あるじゃん!」

あれ?最初に見たはずなんだけど・・・


理解力の低下。
電化製品などのマニュアルが面倒で読む気がしない。
とりあえず動けば良いや、となります。


意欲低下。
本から引用します・・

「高齢になると周囲の出来事や環境に対する興味や反応が
 薄れてゆくことが知られている。同じ事柄を見たり、
 聞いたりした時の胸の躍らせるような反応や印象は
 若い頃とは違う。」

私なんかも元々狭い守備範囲が更にせまくなり
また関心が薄れてしまいます。ひどいもんですな。

生徒に教えてもらったEXILEが一曲まともに
見終えることができないのです。

「ダパンプのほうが好きだね」
無理やり関心の薄らぎをごまかしてますね。

誰ソレがヒットしているらしい。
・・いや昔にも似たのがあってパクリだなどと失礼な
ことを口走ってしまいます。


『ぼけの予防』では認知症をまねく病気、
アルツハイマーとか脳血管性痴呆、レビー小体病
などの話に移りどうすれば予防が可能かと
話が進展します。

アルツハイマー予防に頁の多くが割かれています。
私としては脳血管性痴呆が危ないような気も
するのですが、アルツハイマーも読んでおきましょうか。

しかし、気は重いね。

読むうちに催眠効果で絶対その病気になっちゃうような
気がしてしまうのです。

やっぱりね

2011-06-21 21:31:05 | 塾あれこれ
日テレ『NNNドキュメント'11』やDAYS JAPAN最新号で
福島原発やその周辺に起きたこと、そして問題点が
報道されています。

特にDAYS7月号は必読です。


原発はずっと報道され続けおり、毎日ひどい気分になるので
シンドイのではありますが、現実に被害に遭われている方を
思うとそんなことは言えません。

長い長い道のりがこれから待っていることでもありますしね。
一人一人が考えねばなりません。
たとえ出来ることは小さくとも。


きちんと考えるためには様々な方向からの情報や考え方を
知る必要があります。
一方的なことだけでは誤る恐れがありますね。

従って原発反対派でない人も今回のDAYSはぜひ読んで
欲しいと思います。

正しくないことが書いてあるかもしれません。
誇張されているかどうか私には証拠立てることもできません。

ただ、私なりに「やはりね、そうなんだろうね」と
思える記事内容ばかりなのです。

で、私としてはかなり信じるに足ると思っています。
もちろん私自身に偏りがあるでしょうから、違う意見や
見方もあろうかと思います。

しかし、原発報道に関して腰砕けであった民放ですら
この程度までは批判しはじめた『NNNドキュメント』を
見ても、DAYSを裏付けているように思えます。

政府・官僚・学者・東電・財界・などの(醜い塊)は
反省すべきことが多い!

せめてアメリカなみにならないか、心からそう思います。
日ごろ、米国の悪口ばかり言っているので悔しいけれど。
(アメリカだって問題は多いけれど、日本はひどすぎる)


DAYSを読んで思うのは、こういう「国家に直結する」
問題が地域に降りてきた時、なぜ分裂・争いが大きくなる
のだろうか、ということです。
重大問題だからですが、それだけではないと思えます。

我々は自分の目先だけしか考えないのではないか。
土建業なら「自分の仕事になれば何でもよい」とか
都会人なら「原発は田舎に安全なものを」とか

神のしもべとして、とか、人間として、という視点が薄い。

同じ被災者なのに、ひどい言葉を投げかけるとは
悲しい話です。しかし大いにありうる・・・

それも、自分たちの利害が前面に出過ぎるからでしょう。
あるいは出さざるを得ないのか?


東電以下あれだけ賢い人が集まり長時間検討していたのに
見落としや想定の甘さがあったとは一体どういうこと?
嘘つけ。

想定外と言っておけば逃げられる、という厚顔。
(とあるベクトル)が働いていたと思うのが普通でしょう。

結局「人」に帰するのです。

どんなに立派な完璧なものを作っても、人が手を抜けば、
抜くように仕向けられれば、崩れてしまいます。

利害を共有する者ばかりでダンゴになっていると危険です。

今回は日本がそういう社会から抜け出すチャンスとも
言えるのですが、人間ってなかなか変われないからねえ。

もちろん(変わりうるから人間)なのですが。

親の教えは(やせ我慢)だった

2011-06-20 10:25:33 | 塾あれこれ
「会社の金で飲むな」・・父の言葉です。

母は「金の貸し借りは人間関係を壊す」
  「貸すのなら返却は期待しないこと」

特に「会社の金で飲むな」は(やせ我慢)ですね。
営業先とでも「自腹で飲め」と。

私は多くの方と付き合うような営業ではなかったので
比較的自腹でいけましたが、ハデな営業ではムリです。

でも、あいつはいつも焼き鳥屋に誘う、と思われたかな。

ただ、会社の金でないということはどことなく伝わるようで
こちらへの信頼が篤くなったような気がします。


営業部長が何人かの部下を飲みにつれていった時
「井上君」と私に財布を渡します。

支払って領収書を貰いかけたら叱られてしまいました。
「こういう時は領収で飲むもんじゃない」
部長の自腹でした。

当たり前なのですが、そうじゃない人もいましたねえ。


母は「会社の女の子に嫌われたらいけんよ」
特に電話交換の方たちには愛想良くしておきなさい
と言われました。

昔は会社への電話は直通ではなく代表番号でした。
そうして電話受付の方が担当へ電話をつなぐのです。

その際のちょっとした感じ=これは社内で嫌われてるぞ
などが相手に伝わるというのです。
確かに電話で様々なことが伝わりますね。

どんな姿勢で話をしてるか、とか、電話を取る前に
どんな話をしていたかとか。
電話口で頭を下げている人を馬鹿にはできません。
相手に伝わりますからね。

私は電話交換のお姉さま方にはゴマをすりました。
菓子の美味しい処を探して土産にしたりね。(頻繁に)

社の受付、これは美人だから、まあ皆ゴマをする。

それから和文タイプ=契約書作りのとき無理をいうので
普段から愛想よく・・・

テレックスとか総務の備品窓口とか
色々な人にゴマをすりました。

やはり電話が一番でしたね。
年齢的にわりと先輩なので可愛がってくれたのかな?

多分、どこにも受けはそんなに悪くはなかったと思います。

でも、思い返すとお食事とかデートしたとかは一切なくて
やはり本当は受けが悪かったか?


先日とある営業マンが社を辞めたと聞きました。
なんとなく「やはりね」

当たってるかどうかは確信ないけれど、そんな予感がして
いました。
浮いてる感じがしていたのです。
その社には珍しく社内連絡も上手くいっていないようでしたね。

電話だけでも結構伝わるものです。


写真は家のサボテン。
花が咲きました。(写真は相変わらず下手です)