Nステの解説者に

2013-08-17 17:47:31 | 塾あれこれ
当ブログ7/6にエジプト情勢などについて
少し書きました。

今回のエジプト臨時政府によるモルシ派弾圧は
7月初めにありえたかもしれなかったこと、
それが今になった=時間差攻撃でしょう。

一か月余り期間をおいて、自分たちがやりたかったことを
やり始めているのです。

従って、基本的な状況は何も変わっていません。

当時、解説者の中には「軍部出動もやむをえない」などと
ピントの外れたことを言っていましたが、こうなると
不明を恥じるべきでしょうね。

ま、「あの時とは事情が違う」とか言って逃げるでしょうが。


では、なぜ一ケ月余り先延ばししていたのか。

欧米(特に米軍)からの圧力があったからです。
「少し待て」「分かった」ということで
いずれこうなることは分かっていたのです。

あからさまなクーデターに見せたくなかった。
米国としては「クーデターの後ろ盾をしている」と
言われたくないからです。

少し間をおけば「現政権が勝手に動き出した」と
言えますから。

原油の値動きなども上記を裏付けます。


米軍部やその支持者が突出することを
現オバマ政権は押さえづらい、政治権力が弱いようです。
というかオバマの統治能力不足か。

シビリアンコントロールは形だけで
軍産複合体に押されっぱなしですね。

(日本でのオスプレイや墜落事故でもそうです)

ヒラリー・クリントンとケリーの力の差もあるかな。

エジプトの臨時政府に今のところ強く出ていないのも
それゆえでしょう。


ムルシ派を排除し始めた日のニュース・ステーション。
エジプトやロンドンで長く勤務したという記者が
「解説」をしていました。

明らかに臨時政権寄りの発言をします。
つまり、欧米寄り=反イスラム。

個人的に仕事をしているのなら、自分の価値判断を
優先させるのは当然です。
しかし、一般の視聴者への「解説」では不可。

少なくとも個人的な見解であり、偏りがあることを
明確にすべきですね。

日本のジャーナリストは、ほぼ欧米からニュースを得、
分析をパクリ、しているのでしょうね。
物事の両面を見ようとしているのでしょうか。