2012-09-30 10:00:13 | 塾あれこれ
『秋の猫 自動扉を開けたまま』

政治向きのことはいくら書いても尽きませんが
連中と同じ土俵のことを考えていると
気分が滅入りますね。

「人間ってのはダメだな、こりゃ」と暗くなります。

であるからこそ立派な人には頭が下がりますが
近頃トンとお見受けしません。

部分的には立派な人もおられます。
ご近所のオジサンだって良い人です。
無名ですが何も新聞に載るだけが立派じゃありません。

でもね、人間、良い処もあれば、欠点もあり
神様のような人物は滅多におられないでしょう。

私にも、尊敬申し上げる先生がおられます。
申し分なく素晴らしい方たちです。
ただ多分我々に見せられる顔が神様ほとけ様なので
家では夫婦喧嘩をされているかもしれませんね。


『ひとはみな我を置き棄つ 彼岸花』

『我を捨てよ 窓の彼方は秋の空』

日本で儲けて空母を作る

2012-09-29 10:23:51 | 塾あれこれ
政治も経済も上手くゆくに越したことはありません。
政治がギクシャクしているとき、経済が繋がりを保つ
という役割もありますね。

ただし、経済(お金)ばかりを中心にすえたお付き合いは
それだけでよいか、落ち着いて考え直す必要があります。
目先の利益ばかり追っかけているのは危険。

発展期を迎えようとしていたト小平の中国に
経済チャンスを見た日本はトの「尖閣を棚上げ」という発言に
とびつきました。
(助かった、これで経済進出できる)・・これが経済人。

その遠い結果が現在の日中関係です。

中国はまず経済を浮揚させたかった、そのためには尖閣を
棚上げするくらいお安いものだったのです。

ト小平に日本を嵌めようという遠大な考えがあったかどうかは
存じませんが、経済の誘いは松下幸之助も動かした。
(今回、その工場がやられたのはご存じの通りです)

もしかすると経済人より政治家が上わ手かもしれませんね。
いや、政治権力にぶら下がって儲ける「エチゼン屋」か?


中国は経済を発展させその金で軍事力を整備しました。

ある意味で日本の企業が儲けさせたお金で中国は
日本向けにもなる空母を作っているとも考えられるのです。
(お金に色はつきませんから、どうとでも言えますが)

その現実を知りながら経団連が未だに中国に尻尾を振り
目先の小金を頂きたがるとは・・
Y会長は日本人か、と疑問を持つユエンです。

日本という国があって、国民がいて出来あがった「企業」です。
企業がゼロから立ち上がり日本を作った訳ではありません。
経団連は自分たちの都合ばかりを言い過ぎてやしませんかね。


中国は「戦争で負けた国が戦勝国から盗んだ」という言い方を
しているそうですが、そこに流れている思考は
戦争で勝てば領土を増やす、という時代錯誤の思考です。

発言自体も噴飯ものですが、そこに見え隠れする下品な
考えを隠そうともしなくなっているのです。
建国当初の毛沢東や周恩来が聞けば驚くでしょうね。
「何と志の低い・・」


「国有化」という言葉に含まれる両国語の内容の違いから
おきた衝突と解説する方もおられるようです。
同じ漢字を使うからこその意思疎通の乱れです。

それもあるでしょうが、やはり「言いがかり」でしょうね。

元々中国は「中国のもの=尖閣、を買うとは理屈に合わない」と
発言していました。
ウム、一理あります。中国のものとすれば、ね。
勝手に金のやり取りをしても盗品の取引で無効、と言いたいの
でしょう。

「であるならば」なぜ(野田の国有化)に噛みつくのか?
理屈に合わない金のやり取りと名義の変更ではないのか、

中国の本音は「理屈はどうでもよい」と、よく分かりますね。

権力者が怒っている(表面的には)理由は
メンツをつぶされた、のが一つ。
国内の政治抗争の具、も一つ。
国民不満のガスぬきなど内政の戦略も。

ともかく、実効支配されていることが気に入らない、
つまり軍事的に「取り返す」

フィリピンなどを黙らせたようにね。


そんな国を儲けさせて更に空母を作らせますか?

「いや、国防のためで侵略用ではない」と言うでしょう。

では、もし日本が空母を作るといえば・・・?

無理難題を押しつけて威張る事が彼らの最終目標でしょう。
世界一になる「権力欲」ですね。


これが「日中国交40周年」


喧嘩をせよ、という意味ではありません。
友好結構。

ただし国際政治の現実も忘れてはならない、ということです。


追記

昭和24年に中華人民共和国が出来ていますから
「戦勝国」とは言えません。
それが何の矛盾もなく言えるのですから
中国共産党の中華思想もかなりの処にまで来ているようです。

「朝貢貿易ならば認めてやろう、
 ただし格下としての礼を失してはならない。
 非礼があればいかなることになろうとも・・・」

ということらしいですね。

長谷川時雨

2012-09-28 09:13:07 | 本の話
手元に長谷川時雨の本が一冊だけあります。
1983年の岩波文庫『旧聞日本橋』

まだ岩波文庫にカバーが付かず、緑の帯が付いていました。
ロウ紙(?)は劣化して赤茶け、ボロボロです。

最初は昭和10年、岡倉書房から出版されています。
83年、岩波文庫から出されるにあたり、
旧仮名遣などを改めてあります。残念。

正字正假名ならもっと気分良く読めるのにねえ。

帯には「大江戸の名残をとどめる日本橋界隈・・
自伝的回想。滅びゆく下町の情緒を見事に写す」
こんな本ですから、文字も余計に大切です。

『舊聞日本橋』がカッコいいですよね。


文章が良いのです。日本語ってのはこうだった。

・・などと生意気を言いますが、実は調べないと分からない
言葉も数多くあります。
昭和10年の本がこれですから私も情けない。

時雨さんは明治12年生まれ。
父は刀を差していた人物ですから、その長女の回想録に
江戸情緒がたっぷりと残ることは当然です。
学歴は代用小学校のみ。

記憶力の良いこと、文章の上手いこと。

引用しましょうか。

「敷石を二、三段上って古板塀の板戸を明け一足はいると、
真四角な、かなりの広さの地所へ隅の方に焼け蔵が一戸前
あるだけで、観音開きの蔵前を二、三段上ると、網戸に
白紙(かみ)が張ってある。」

これだけの描写をここまで簡潔にできますか?
明治の古い屋敷が彷彿としてきますね。
しかもリズムが良い。
ヒチコックのカメラワークも思わせます。


多くが小さなころの回想ですが、彼女が十七位の時に
おきた日清戦争の始まりの部分はこうなります。

「人は何かあると、家の中になんぞいられるものはないと
 見える。・・・
  戦争だ!
 と誰かが叫んだ。みんなが駈けてゆくさきは交番だった。
 何か張紙がしてあって、巡査さんが熱そうな顔をしていた。
 交番の前は、遠くから黒山の人だかりでもみあっていた。
 そろそろ帰ってゆくものもあって、その人たちは、青く
 ひきしまった顔附きで家へと急いだ。今思えば、宣戦布告と
 召集の張紙であったのであろう。もう涙ぐんでいる娘さんや、
 前垂れを眼にあてている女(ひと)もあった。
 何しろ下駄の音は絶え間なく走った。」

緊張感を小気味良いほどに描いています。


上記引用は、本の紹介としてはまったく不十分なものです。

数多く描かれているのは、良くも悪しくも、日本人の姿。
失われてしまった和の文化です。

ご自分が始めた雑誌『女人芸術』の埋め草的な文章を
集めたものが本になったそうです。
制約が多い中、これだけの文が書けるとは素晴らしい。

本当は引用すべき人間描写は長くなるので割愛します。
お手軽に青空文庫ででもお読みください。

それにしても日本人は変わってしまったようです。
ほぼ私の祖父母といえば、ついこの間なのに。

地方票を加味すれば石破だった

2012-09-27 17:30:56 | 塾あれこれ
いささか遅い話題で恐縮ですが自民党総裁選。
自民党内部の話ですから、結果はどうなっても、と
思っていました。

次の首相かもしれないと言われてもね。

安倍総裁では、変わり映えしないというか
選挙で大勝ちできるのか、ヒトゴトながら
心配ではあります。

お腹の具合も心配ですしねえ。

では石破さんか、石原さんか、・・・
どうも弱いですね。

ということは結局人材不足じゃん。
自民党の偉い議員がたは仕方なく「安定感」を
とったのでしょう。
いかにも「保守」ですね。

国民により近い感覚であろうと思われる地方票は
石破さんでした。

自民党の国会議員は「自力で通る」人が多いから
顔は誰でも、かもしれませんが、もしかすると
石破のほうが衆院選をやり易かったのじゃないか?
従って、民主党が少し得をし、維新が難しくなったようです。

もちろん維新も勝てば自民と連携があるかもしれません。
政界再編ということになるのかなあ。


それにしても選挙制度って不思議ですね。
ちょっとイジれば勝者が変わります。

決選投票は国会議員が再投票するだけにしておいて
(地方票は持ち点として一回目のまま)加算すれば
石破254票、安倍162票となっていました。
大差ですね。

ま、乱暴な「もし~たら」話ですけれども。

加算する地方票を圧縮し、1/2にしても石破勝ち。

仕組みが投票行動に影響を与えるので、上記のような
単純な話にはならないのですけれども、それにしても
「大差」ですね。

もっとも逆にいえば国会議員同士での石バっちの評判が
悪いのはそれなりの根拠があるということか、な?
「目つき」? ・・それだけ?

中国化進む?日本

2012-09-26 15:19:08 | 塾あれこれ
「中国化進?日本」としても通じますか?

言葉は変化するものですし、行く先は神のみぞ知る世界
なのでしょうが、だからこそ大切にしないといけません。

民族文化の最後のよりどころが言語ですから。


マスメディアやネットの発展で言語の変化が急速です。
生きている間に言葉が180度変わる時代になりました。

「おばあちゃん、このオハギ、やばくね?」
・・こういう言い方を許してはいけないのですが
学者以下、「正しい日本語、など無い」が強力ですね、
あたかも言葉を知らなくて良い、ような風潮があります。

マスメディアの混乱は、つとに知れ渡っています。
NHKのアナウンサーでもひどい。
喋るときにミスが出るだけでなく、ナレーションでも!

で、新しい辞書もそれら(新?珍?日本語)を採用します。


辞書に、六書(りくしょ)六朝(りくちょう)は載っていて
六道=りくどう、がない?
分かりにくい話ですね。

六道繪は「りくどうゑ」だから有り難い国宝にもなるのですが
「ろくどうえ」では安物の仏教絵画みたいですよね。

子供たちに「それもいうけれど、本当はね・・・」と
私ごときが言っても信用してくれません。
「だって辞書のほうがエライんだもん。」

う~む、私も良く間違えるしなあ・・・

でもやはり悪しき流れには小言幸兵衛的抵抗はしないと、ね。


新聞の見出しに「広島阪神巨人連破」などと出ます。
「次長課長殺す」とかね。

日本語ですから助詞を入れて
「広島が阪神と巨人を連破」
「広島と阪神が巨人を連破」
「広島と阪神を巨人が連破」

助詞を省くのは文字数の関係の調整、ならばまだ分かりますが
最近はその必要がなくても省いてあります。
まるで中国語化してしまった感じ。。。。


一部若者のマナーの悪さ(気配りを出来ない)も
もしかして日本人の中国化か?
・・・話が飛んでおりますが

中国の反日暴動を「出来が悪い国民だ」と
笑ってばかりもいられなくなりつつあるかもしれません。

ニセ医者じゃなくても

2012-09-25 18:03:39 | 塾あれこれ
この何年か「健康診断」なるものに縁がありません。

前の塾の勤めを辞め国民健康保険になって以来
会社で定期的にしてくれていた健康診断も
有難いものだったと気づきました。

それまで健康診断でレントゲン撮影とか超音波映像などで
比較的丁寧に見て頂いていた医者は、
山口塾の生徒であった人です。
(現在も元塾のそばに開業しておられます)

「実は円満退社をしたものの、健康診断は続けたい。
 (今までのデータが病院にありますからね)
 費用は自分で出すので今年も同様の検査を
 お願いできないだろうか」
と電話で訊きますと、電話にも出ないで断られちゃった。

患者さんの邪魔にならないようにと電話をしたのですが
電話などで失礼、と思われたか?
いずれにしろ患者には有り難い医者ではないですねえ。

I内科


お役所から健康診断の案内葉書がきます。
それに行くしか仕方ありません。
ご近所で掛かりつけの内科もないし。

指定された日に最寄りの公民館へ出向きます。
高齢者の多いこと。

簡単な診査、血液検査などと問診ですね。

はっきり言って「お前医者か?」というレベルの
ヨボヨボが来ていることが多いですね。
病院も出来の良い人気の医者などを回してはきません。

たぶん一番不出来なのを回すハズ。

俺でも知ってる、というありきたりなことを
ずいぶん待たされた後に云われると「金返せ」ですね。

先日、東京でニセ医者が健康診断をした
というので大変だ、というニュースがありました。

ま、ニセ医者でも務まる仕事のようです。

それくらい健康診断というものがジツは形骸化している
ということのようです。

みなさん、人道主義などと口では云うでしょうが
役所も医者も腹の中では笑っているでしょう。
医者にかかるには「金が要るんだよ、儲けてから来な」


よってこの何年か、健康診断には行きません。

コロっと死ぬか、何年も苦しむか、賭けですけれど
行ったって、よほど悪化していなきゃ分からない、でしょ?

細野剛志にみる民主党体質

2012-09-24 20:26:09 | 塾あれこれ
ヒトにはついて行くんだな。
自分では決められない。

どこが勝つかを見てて、なびくに敏。

もともと小沢系が今頃何をしている?
信念がない証のように思えます。

つい先頃の民主党総裁選立候補問題では何と言ったか?
「原発事故担当を引きつづきやりたいから
 総裁選に立候補しない」

どうして総裁(首相)になったらそれができないのか
どうにも意味不明の発言で、降りました。
首相ほど復興に力を注げる地位はないのですけれど。

本当は野田に一発かまされてビビったのです。(たぶん)
それ以外考えようがありませんから。

私のようなゲスの勘ぐりは宜しくないか、と思ったのですが
細野は、やはり「下手な弁解」に過ぎなかったようです。

それを裏付けるのが今回の人事です。
大臣から政調会長へ。

原発事故対応を一生懸命出来るんだそうです。

だったら何故に総裁選から降りたんだろう?
誰だってついこの間のことを思うのでしょうが
「これからも変わらず一生懸命」で逃げるのでしょう。

普通の人間にはない神経ですね。
蛙のツラになんとやら。

総裁選では100%勝てる保証まではありませんでした。
もしかしたら負けるかも。
そうしたら冷や飯です。

まだ先にもっと可能性が高いこともあるかもしれません。
リスクを冒さなくても野田にくっついて優遇されるほうが
よほど安全ですね。

解散は先になりそうだし。


この不人気な総理が民主党選挙でなぜ圧勝するのか、
細野のようなのばっかりだからです。

次は負けそうだから、現政権を引きのばして、内閣改造で
良い思いをしておきたい・・・ようですね。

政治はどうあるべきか、国民の声はどうか、など
一切眼中になく、自分の利益(目先の)ばかり。

原発・TPP・税の使い様、財政危機対応、オスプレイ
その他沢山のことを「先のことはどうなるか分からない」と
あいまいなままに(実質先おくり)しています。
「私が決めて指し示した範囲内のことである」と。

例えば、原発ゼロ、と言いつつ現状からは脱却する構えが
ありません。
あっちこっちに良い顔をしておくだけです。

それでも「決める」政治をしていると強弁しますね。

こんな政党は絶対に支持できません。
我々のイノチがあぶない。

経済界のクソ爺Y氏

2012-09-24 19:34:22 | 塾あれこれ
財界ではエラいのか、ただの厚顔な
スポークスマンなのか、よく存じませんが
TVを見ていると{?}の発言が多いですね。

カミサンが「あんたの嫌いなのが出てる」と言います。
そんなに話題にしてはいなかったはずだけどねえ。

不愉快だし相手にもしたくないのですが
(向こうが相手にしないか、ははは)
TVで喋ってることを聞くと、それがまかり通る世界も
ありそうと思え、ぞっとするんですよね。

おバカなサラリーマンの中には「ごもっとも」なんてのが
いるかもしれないでしょう。
日本の若者も一部に中国のバカ世代と大して変わらないの
がいますからね。
その面で日本は沈むのではないか?

Y氏の対中国乞食対応なども目に余るものがありますが
一杯ありすぎる中で、以下ひとつだけ申し上げます。

Y氏は金儲けを考えているだけのエイリアンで
同じ国民として福島の苦しみを何と持っているのか、
この人、ほんとに日本人?

TVで以下の趣旨の発言をしていました。
「原発は必要だ。日本だけが止めたって韓国も中国も
原発で安い電気を使っている。このままだと日本で
会社経営ができなくなってしまう」

中学生であまり賢くないのが口走るのなら分かるけれど。

安く作る事が出来ればそれで良いのですか?

中国ではごく汚い工場排水を垂れ流し、製品単価を安くして
いる工場がまだ多くあるようです。
上記の理屈でいくと日本も同じように垂れ流して安い製品を
つくらなきゃなりません。対抗上。

さすがにそんなことをいうバカはいないでしょう。

であるならばY会長は福島の原発事故の状況を軽んじている
から、ああいう発言が出来ることになります。

避難生活をされている人など、どうでもよい?

日本経済、というより大手企業+原発関連、従来の枠組み
でやっていきたい連中のホンネを代弁しているのでしょう。

「云いにくいのならオレがいう、その代わり会長やらせろ」
くらいでしょうか。
大陸系アジア人には数多くいそうですね。
スケールが大きい??
大タワケとは云えそうですが。


現状の深刻さ、対応を間違えていたらもっと悲惨であった
かもしれず、世界中で未来に目をつぶる原子力産業です。
産業界は如何なる役割を果たしてきたのか?

原発から撤退すれば、技術が衰退することが心配?
いかにも官僚的な云い方ですね。

核廃棄物の最終処理への先端技術を開発して
世界に売ればよいのです。
技術が遅れることはありません。
今までの技術だって福島の事故の対応、さんざんでしたね。

経済は良いに越したことはありませんが
それより人間らしい暮しが優先します。

チッソを優遇し水俣病患者を切り捨てた日本は
またも懲りずに勝ち組の亡霊を追うのでしょうか。


面白くない話ですから、Y氏に関係ない写真を一枚貼りました。

三毛猫、見えますか?

お彼岸、尾道・「水庵」再訪

2012-09-23 15:02:18 | 塾あれこれ
ブログ投稿の際「ジャンル」を決めるのですが
難しいときがありますよね。
「国内旅行」は大げさだし、「ご近所」でもなし。
『水庵』は美味しかったけれど私は「グルメ」でもなし。


昨日、彼岸の墓参りに行ってきました。

西条と尾道です。
午後からは曇って暑くありませんでした。

バチあたりなものだから、ささっと墓参りを済ませ
ぶらぶらと尾道散歩です。

昨日は観光客のお姿が少なかったように思います。

『笑空』で蕎麦と思っていたのですがお休み、
九月の後半、2週間ほど御休みだそうでした。

尾道駅からは笑空のほうが近いのでそちらを先に覗いた
のですが、『水庵』が先かとも悩んでいました。
日~火曜日が御休みなので、なかなか行けないのです。

久しぶりの『水庵』は変わっていませんでした。
町の小さな食堂という風情ですが、美味い!

観光客はラーメンなんかのほうが良いでしょう。
味の分かる大人が「え?」と驚く店です。

水が名水。
安芸の国の超軟水より、幾分かミネラルが多めですが
したがって豆腐が美味くなります。

食事は定食(白あえ、オカラ、コロッケなど豆腐中心)か
湯葉丼くらいのようです。

私には心持甘いように思えますが全体に品の良い味で
素材が活かされており、何より味付けのバランスがよく
甘さが気になりません。
(私はかなり甘さを嫌い、普通ではありません・・)

ゴーヤとチリメンの佃煮も良い味です。
さすがに佃煮ですから濃い味ですが、類似の市販品よりは
かなり品良く仕上がっています。

御土産で総菜や豆腐を色々買いましたが
絹ごし豆腐も美味い!
唐津の「川島豆腐」や四国の「久保さん」より総合点で
勝りますね。

尾道の歴史を受け継ぐ味なのだろうと思います。

甘さも醤油辛さも強い「田舎の味」が伝統ですが
それを豆腐に合うように淡白に纏めたのでしょう。


帰る時間が近くなって尾道市立美術館で野口久光展を
やっていると知りました。

残念、もう時間がない。

早く知っていれば井上の御墓から10分くらいなのに。
(坂はシンドイけれど)

いや~、大事なチャンスを逃してしまった

「節電、省エネ、手弁当」の経済

2012-09-22 16:59:38 | 食べる
手弁当の経済を、と昨日書きました。


料理ならば、一斉に大量に作ったほうが安く出来る、エコだ、
というご意見もあるでしょう。

また、買う方が数多くの品数やメニューも揃えられる、
家の調理はワンパタンで飽きる、と外食派は言われるでしょう。

何よりプロの仕事の方が上手に決まっています。

手弁当って超ビンボ臭くね?


手抜きをしたい若者の意見は以上くらいですかね。

確かに家で肉ジャガを一回分作るより、工場でドバっと
作る方がその部分だけでの単価は安くつくでしょう。

けれど、それを小さなパックに詰めかえ、販売店に搬送し
冷たく保存し続けて、家から車で買いに行き来する、
更に帰宅して過熱するかもしれません・・・
本当にエコで済むのでしょうかね。

高級料亭で沢山の品数が出て、中には「季節を感じさせる」
逸品があっても、本物だろうか、確認できません。
プロが騙しにかかるのなら素人は見破れませんから。
「季節の秋刀魚」が実は、塩秋刀魚かもしれません。

中国産の怪しげな原材料が一杯入っているかもしれないし
妙な化学薬品を使い放題かもしれません。

産地表示義務がないから「季節の味覚です」と
マツタケを出されても、アフリカ産かもしれないし
少なくとも私には国産かどうか分かるわけがない。
(北朝鮮の松茸で、どこが日本の風情じゃ。)

また、例えば「瀬戸内の穴子飯」ってホントに本当?
ずいぶんデカイ穴子ですねえ、
昔、朝鮮から大味な安もんが来てたけど・・
工場が瀬戸内沿岸にあるだけちゃう?

また、尾道でのことですが、
季節外れにでべら(名産品で土産などになります)を
売っているオバサン。

「瀬戸内でとれたもんでしゃー」

嘘つけであります。
こんな大きな出平鰈が季節外れに、瀬戸内だって?
干物とはいってもアブラが回り易い、鮮度命なのに。


ま、このように外食は中身が大変不安ですが、
家で調理するならばかなり安心できますね。

初心者は初めはレシピと首っ引きで時間もかかりますが
慣れれば応用も利きます。

コンビニのほうがよほどワンパタンですよね。


プロの方が美味しい。
これは仕方がありません。

けれども或る程度までは近づけるものです。

コツは鮮度。
それから調味料。

プロは経費を考えて余り高い醤油は使えません。(例えば)

銀座の超一流寿司店ならさすがに高い醤油を使います。
が、そうは云っても四合瓶で2000円はしないでしょう。
ならば家でも使えます。
外食を思えば安いものです。

良い(高い)調味料で料理の腕はアップしますよ。

ただし、砂糖や塩はそれほど高くなくてもよろしい。
味以外で付加価値がついている商品ですから。

出汁も良い素材でひいておきたいものです。
高級感、間違いありません。
(冷蔵庫で水出汁をとればじつに簡単です)


私も十年前はオソマツ極まるウデでした。
家庭料理も頑張れば一定の水準には上がります。

・・・手弁当でも好さそうでしょ?

また、自分でも作ると、味覚が磨かれます。
セコいプロがいたらそれくらいは分かるようになりますね。
出汁が弱い、とか、漬物が手抜き、砂糖で誤魔化してる、などなど。


私はDIYが苦手ですが今後少しはやるべきでしょう。

こうやって「自前」を増やします。

国家の水ぶくれ経済はしぼみますが、浪費の経済は
止めるべきなのですから、縮小しても良いのです。
ヨーロッパはある程度進んでいますね。

確かに、経済が大きい方が、投資もしやすいし
競争に勝ちやすいとは思います。
今まで日本はそれでやってきました。

サステイナブルであるべき地球経済においては
アメリカ式の浪費経済は時代遅れになってきます。

今の日本はいずれ本当の競争に負けてしまいますね。
目先の儲けに捉われてはドツボにはまります。


倫理的に云うだけではありません。
技術を高め、資源小国が生き残るための戦略です。

そのためには国民も「節電、省エネ、手弁当」から。