ちくま文庫に志ん朝の落語全6巻があります。
これは泣けますね。もちろん笑いも多いですが。
私はすぐ泣くタイプですので多少割り引いて下さい。
理と情のバランスがよい落語です。
よって自然に泣けるのでしょう。
本を読んで泣くことは少ないのですがこれは別です。
在りし日の姿、声、なによりエネルギーに満ちた
空気が伝わってくる出来の良い本です。
泣きたい方は人情噺の巻をお勧めしますね。
◎
落語に出てくる世界は昭和30年代には普通の
家にある感覚でもありました。
「母ちゃん、魚食べないの?」
「うん、いいからお上がり」
落語ではなく、私の家で時折あったことです。
こういうことを沢山経験したので泣けるのでしょう。
もちろん涙腺が弱いのは加齢もあるそうですがね。
気持ちが分かる、ということにしておいて下さい。
◎
TVで山田洋次が戦前戦中の資料として、銀座の写真
はいくらでもある、ただし皆「よそ行き」してるので
普通の家庭の資料が意外に少ない、という趣旨の話を
されていました。
普段のものが残りませんね。
ましてや貧しい家庭の様子は少ないでしょう。
彼の『たそがれ清兵衛』でも、いくら映画とはいえ
衣食住全てがキレイすぎますよね。
極貧ならば記録は残ることがあるでしょう。
「がばい」とかダンボール食の田村くんとか。
下から十分の一程度の貧しさは記録に残らない
のではないでしょうか。
残ったとしても数が少なければそこにあった
多様な貧乏生活はカバーできません。
◎
我が家が下からどのくらいであったか?
まわりは皆同じくらいだったようには思います。
ご近所みんな貸家とか間借りとかでしたね。
夕食のオカズがコロッケのときは嬉しかった。
肉屋さんに買いに行くのは私の担当。
でもね家族の人数分に欠ける個数でした。
6人だと5個とか4個とか。
まあそれで子供の出番だったわけでしょう。
小走りに家に向かう時のぬくもり。
香り。
○
今でも玉子かけご飯が好きのは子供の頃十分に
食べられなかったセイでしょう。
子供は2人で卵一個でした。
「一個もらってタップリかけて食べたいな~」
でしたね。
なんだか寂しいブログの流れになりましたね。
玉子かけご飯はかの露山人も大の好物だったそうで
もしかすると小さいころの苦労が好みを決めたの
かもしれません。
天声人語にユタンポの話題が載っていました。
我が家には無かったぞ、ということを書く
つもりが時間切れです。
スミマセン
これは泣けますね。もちろん笑いも多いですが。
私はすぐ泣くタイプですので多少割り引いて下さい。
理と情のバランスがよい落語です。
よって自然に泣けるのでしょう。
本を読んで泣くことは少ないのですがこれは別です。
在りし日の姿、声、なによりエネルギーに満ちた
空気が伝わってくる出来の良い本です。
泣きたい方は人情噺の巻をお勧めしますね。
◎
落語に出てくる世界は昭和30年代には普通の
家にある感覚でもありました。
「母ちゃん、魚食べないの?」
「うん、いいからお上がり」
落語ではなく、私の家で時折あったことです。
こういうことを沢山経験したので泣けるのでしょう。
もちろん涙腺が弱いのは加齢もあるそうですがね。
気持ちが分かる、ということにしておいて下さい。
◎
TVで山田洋次が戦前戦中の資料として、銀座の写真
はいくらでもある、ただし皆「よそ行き」してるので
普通の家庭の資料が意外に少ない、という趣旨の話を
されていました。
普段のものが残りませんね。
ましてや貧しい家庭の様子は少ないでしょう。
彼の『たそがれ清兵衛』でも、いくら映画とはいえ
衣食住全てがキレイすぎますよね。
極貧ならば記録は残ることがあるでしょう。
「がばい」とかダンボール食の田村くんとか。
下から十分の一程度の貧しさは記録に残らない
のではないでしょうか。
残ったとしても数が少なければそこにあった
多様な貧乏生活はカバーできません。
◎
我が家が下からどのくらいであったか?
まわりは皆同じくらいだったようには思います。
ご近所みんな貸家とか間借りとかでしたね。
夕食のオカズがコロッケのときは嬉しかった。
肉屋さんに買いに行くのは私の担当。
でもね家族の人数分に欠ける個数でした。
6人だと5個とか4個とか。
まあそれで子供の出番だったわけでしょう。
小走りに家に向かう時のぬくもり。
香り。
○
今でも玉子かけご飯が好きのは子供の頃十分に
食べられなかったセイでしょう。
子供は2人で卵一個でした。
「一個もらってタップリかけて食べたいな~」
でしたね。
なんだか寂しいブログの流れになりましたね。
玉子かけご飯はかの露山人も大の好物だったそうで
もしかすると小さいころの苦労が好みを決めたの
かもしれません。
天声人語にユタンポの話題が載っていました。
我が家には無かったぞ、ということを書く
つもりが時間切れです。
スミマセン