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マツダX2000 XVA44

2019年12月18日 | 福山自動車時計博物館
福山自動車時計博物館では、今月からマツダX2000の館内展示が開始されました。早速、その姿を拝見しに行ってきました。


マツダX2000は、ミャンマー(当時はビルマ)へのノックダウン輸出車として開発された小型四輪駆動車で、日本国内での一般市販がされなかった幻のマツダ車でした。なお、当時のマツダの社名は東洋工業でした。



その特異な成り立ちゆえ、謎めいた部分が多いのですが、福山自動車時計博物館によると、1965年にマツダライトバスC型の生産を請け負っていた西日本車体工業で1968年に試作車が完成、以後1973年頃まで受注があったそうです。
ミャンマーでは1973年からノックダウン生産(部品を輸出、組み立ては現地)を開始し、1974年より完全現地生産化されたそうです。現地生産車はPATHFINDER(パスファインダー)という呼称だったそうですが、この名称は日産テラノの北米名と同じですねえ。

もっとも、日本国内では一般市販されなかったのですが、当時の広島県林務部が1970年~73年に国内完成車を試験的に10台導入されました。今回展示された車両はそのうちの1台というわけです。1970年式となります。縁あって福山自動車時計博物館へやってきたのでした。永らく収蔵庫で保管されてたのですが、今回公の場に登場となりました。

冒頭に前面からの画像を載せましたが、つづいては後ろ姿を。

いかにも機能優先といった佇まいですねえ。

車両型式はXVA44、車体寸法は全長389cm全幅167cm全高192cm、乗車定員は2名(6名)、車両重量1310kg、最大積載量400kg。

室内、後方から見た荷室ならびに後部座席。

2人鰍ッシートが左右に設置されます。つまり、横向きに向かい合って座るわけです。

同じく室内、前席まわりです。

インパネが左右対称レイアウトですが、右ハンドル左ハンドル双方に対応しやすく設計されたのでしょうか。床からレバーが2本生えているのが四輪駆動車ならではです(シフトレバーとトランスファレバー)。

エンジンルーム。

エンジン型式はVA型。直4、2リッターOHVのガソリンエンジンで、当時のT200、D2000、E2000、ライトバスなどに搭載されていたエンジンです。

シャーシは当時の四輪駆動車では標準的なはしご型フレームを採用。足回りは前後輪ともリジットアクスル(車軸懸架)、リーフスプリング(板バネ)となります。
ミッションは4速マニュアル。副変速機で二輪駆動と四輪駆動(ローとハイの二段)を切り替えます。


このX2000は半年間、2020年6月頃までの期間限定展示となります。どうぞ御来館くださいませ。

福山自動車時計博物館のブログにも記載あります。併せて御覧くださいませ。
http://blognews.facm.net/?eid=1238262


~おまけネタ~
たまたまながら、帰りに福山駅に立ち寄ったら、鞆鉄道の新車が現れました。8月に導入された車両です。
福山230い506、Z-9-506、いすゞエルガミオ、2019年式。




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