過去に撮影した画像からクルマネタをひとつ。
画像はイタリアのフィアットが過去に販売していたムルティプラです。
今から20年以上前の1998年に本国で登場し、後年に日本国内にも正規輸入されていました。
位置付けとしては乗用車ベースのトールワゴンであります。全長は4メートルを切るコンパクトな寸法である一方で、全幅は1.9メートルに迫るというワイドな寸法で、国産車ではなかなか見られない縦横比です。全高は1.7メートル近くあります。
幅広く背の高いパッケージングによって、広々した室内と荷室空間や2列シート6人乗りという独特なレイアウトを構築されるなど、高い実用性を誇りました。
ところが、デビュー直後から世界中から悪い意味で注目されてしまうことに。理由は分からなくもないでしょう。上に載せた画像を見てのとおり、クルマに興味がない人でも目を疑ってしまうような姿カタチは、物議を醸してしまいました。
なんといっても不自然な段差のあるフロントノーズはデザインとしての整合性は皆無といえたでしょう。さらにヘッドライトの配置も奇妙そのもので、ロービームはフロントノーズ先端ですがハイビームはフロントガラスの下のAピラー根元あたりに位置してました。自動車の常識を逸脱、いや、自動車というよりは車輪のついた昆虫といった出で立ちで、カルトカーの仲間入りを果たしてしまったのでした。
さすがにフィアットも問題視したのでしょう。2004年にマイナーチェンジで問題のフロントノーズを丸ごと一新するという大手術を決行したのでした。後期型の画像は撮影出来てはないのですが、前期型の姿が想像できないくらい、平凡なデザインに変身しました。しかしながら、皮肉にも後期型は販売がさらに低迷する結果に。どうやら、無個性になったゆえ存在感がなくなってしまい、市場で埋もれてしまったようです。
奇抜でも平凡でも受け入れられないという、不幸なクルマだったのでした。合掌。
画像はイタリアのフィアットが過去に販売していたムルティプラです。
今から20年以上前の1998年に本国で登場し、後年に日本国内にも正規輸入されていました。
位置付けとしては乗用車ベースのトールワゴンであります。全長は4メートルを切るコンパクトな寸法である一方で、全幅は1.9メートルに迫るというワイドな寸法で、国産車ではなかなか見られない縦横比です。全高は1.7メートル近くあります。
幅広く背の高いパッケージングによって、広々した室内と荷室空間や2列シート6人乗りという独特なレイアウトを構築されるなど、高い実用性を誇りました。
ところが、デビュー直後から世界中から悪い意味で注目されてしまうことに。理由は分からなくもないでしょう。上に載せた画像を見てのとおり、クルマに興味がない人でも目を疑ってしまうような姿カタチは、物議を醸してしまいました。
なんといっても不自然な段差のあるフロントノーズはデザインとしての整合性は皆無といえたでしょう。さらにヘッドライトの配置も奇妙そのもので、ロービームはフロントノーズ先端ですがハイビームはフロントガラスの下のAピラー根元あたりに位置してました。自動車の常識を逸脱、いや、自動車というよりは車輪のついた昆虫といった出で立ちで、カルトカーの仲間入りを果たしてしまったのでした。
さすがにフィアットも問題視したのでしょう。2004年にマイナーチェンジで問題のフロントノーズを丸ごと一新するという大手術を決行したのでした。後期型の画像は撮影出来てはないのですが、前期型の姿が想像できないくらい、平凡なデザインに変身しました。しかしながら、皮肉にも後期型は販売がさらに低迷する結果に。どうやら、無個性になったゆえ存在感がなくなってしまい、市場で埋もれてしまったようです。
奇抜でも平凡でも受け入れられないという、不幸なクルマだったのでした。合掌。
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