テールライト付きのオハネ12

2013-10-17 | 鉄道模型
合運迫る!

関東合運は昨年大きな変更が有りました。

幹事6クラブの持ち回りだった主幹事を全クラブ持ち回りに変更したのです。

その先陣を切って“鉄道模型同好会とな会”が「初」主幹事を務めました。

“とな会”が提案し、今年初めて実現したのは全クラブ参加での『競作』です。

題材は

急行〔雲 仙〕〔西 海〕です。

急行〔雲 仙〕〔西 海〕が存在したのは「36-10」~「43-10」という国鉄2大ダイヤ改正
間です。

郵便、荷物、ロザ、ハネ、ハザ、食堂車と「多彩な」編成であり「分割編成で」となれば短編成でも参加可能です。

牽引機は東海道・山陽がEF58、(+EF59)、C59(C62?)関門がEF30、九州がED72→C60→佐世保線はC57。 (他にも有るかな・・・)
と言う具合でこれまた多彩な顔ぶれです。

サボ類はIMONが製作するというものでした。



ところが、井門義博個人は使われていた形式の車両のキットの持ち合わせが全く無く、三田会でも余剰キットはありませんでした。

サボ制作を担当しながらEF5860(天賞堂完成品ベース)での参加という寂しさでした。


その現状に対して救いの神が現われました。

競作するなら急行〔雲 仙〕〔西 海〕が良いんじゃないかと言い出した張本人でもあり、サボを発売を担当したことでもあり、客車での参加が無いのは如何なものか・・・・というわけです。

救いの神は関東連合の若頭、湘南鉄道模型クラブの大久保健二事務局長(←正確な役職名は知りません)です。

ということで湘南鉄道模型クラブのゲスト井門義博として「おみそ参加」ということになりました。

TOMIXのオハネ12

これを分けていただいたので皆様に混ざる事が出来たわけです。

まずは16番客車用のパーツボックスを開きます。

作り置きしてある仕切りや内装のパーツ類がごっそり入っています。

発見しました。 TOMIXのハネ内装のグレードアップに使うための椅子です。

三段ハネの幅は52cmです。

520/80=6.5(単位mm

6.5㎜幅に切った薄いプラ板に東急ハンズで買ったスプレー『ノースブルー』を吹き付けてあります。

青いモケットは割合青15号に近い感じがします。

でも内装に使うモケットの色は

①彩度を低めに

②明度は高めに

というのが無難という経験則から16番時代に選んだ色がこの『ノースブルー』だったのです。



先日乗ったひたちなか海浜鉄道のキハ22のモケットを見て感じたのは

「思った以上に黄色味を足しても無難かもしれない」

という新しい考えですが。
                 (←色相が僅かでも違うと両方が映えるのです) 

プラ板切断前に裏に切り落とし線がケガカれているのがポイントです。

TOMIXのハネ用インテリアの下段と中段では長さが違います。 それぞれその長さぴったりの色付板をハサミであっという間に切り出せるように裏側にスジ彫りのケガキ線が引いてあるのです。

内装仕切り板等と同様大量に仕込んであるわけです。 (増備しても違和感無い同じ仕上げで作れます)

箱から出してみます。

実はTOMIXのハネは初めて触ります。

フジモデルとカツミの完成品中古委託には馴れていますが・・・

同様に初めてプラに触ったTOMIXハザの話がコレです↓




分解開始です。

床だけが外れました。 ハネはこういう構造のようです。

集電用の燐青銅パーツが実に危なっかしい感じです。

あきらかに「KATOMIX」のレベルではないです。

ハザと全然違います。

天賞堂、アクラスのレベルにも遙かに及ばない感じです。

ホンモノのケーディー#5が付いていました。 ネジは使って居ません。

連結器そのものも瞬間接着剤で組んだりしていません。

(「ケーディーを瞬間接着剤で組まないモノだ」と言われますが、すぐバラす井門は組み立てていないケーディーはダメです。 これまで2~3千個は組み立てましたが瞬間が回って動きが悪くなった連結器はまだ1つも有りません)

でも、もうケーディーの時代ではないです。 可哀相ですがゴミ箱に棄てます。

(ゴミ箱に棄てるようなモノをまだ販売していることにやや心が痛みます)

(マグネマチックのIMONカプラーがまだ無いのはゴメンナサイです)

IMONカプラーHO-205でぴったりです。

(ケーディー#5と同様の横2つネジのポケットがまだ出来ていないのも悔しいです)

「床板のこの部分=使って居ないネジ穴っぽいモノ」を、少し削る必要があります。

集電板とウェイトが兼用になっています。

黒いのはテールライトユニットです。

集電板から室内灯に電気を流すための燐青銅板。

表面も艶が無く、弾力もなくなっていて電気の受け渡しの役に立つとはとても思えません。

テールライトユニットは

前後で燐青銅板の曲げ方向が違います。

これも電気を受け渡しできるとは思えません。

テールライトは使わないと思われるので気にしません。

テールライト付のオハネ12が有ったのでしょうか。 あれっ?

!この窓配置はオハネフ12じゃないですか!

道理でテールライトがあるわけです。

オハネフ12でも良いからともかく仕上げることに致します。

燐青銅の錆びた集電板をギコギコと外しに掛かります。 室内装置に塗装をしたいのです。

クーラーが外れました。室内「床」と「壁など」が外れました。

窓を外せば思った通り屋根が外せそうです。

外れました。 クーラーを外した後は銀が塗装されておらず成形色です。

洗面所、便所側妻面のドアもクリーム色→薄茶色に塗り替えたくて分解します。

黒と薄茶色塗装組の準備が整いました。

インテリアはABS樹脂の成形色無塗装ですが、国鉄指定色のなに?ともつかないクリーム色です。 近代化改装後の10系客車の内装が土の色に塗ったら正しいのか自信がありませんが、薄茶色4号(サンドベージュ)か薄茶色6号(茶ねずみ色)のどちらかに間違いないと思います。

かねてより私が愛用しているのが東急ハンズの『ライトカーキー』です。

左端が客車付属の段付きビス、中間段の直径が2.6㎜です。 台車は日光を使いますのでボルスターの穴の直径は2.4㎜(たしかカツミエンドウは3.0㎜)

寸法が似ていて日光のマクラバリのボルスター穴2.4㎜に合致する段付きビスをビス箱の中から探します。
(幸いドンピシャがペアで発見できました)

久しぶりに買った日光の16番台車TR-50、マスキングして表側を塗装します。

最近の日光(とIMON)の台車は転がりが良いです。

あきらかにパブローラーやKATOよりも転がります。

(集電に優れたKATOや荷重が掛かっても関係ないパブローラーという点は置いておいて、単に転がりという点ではいつの間にか劇的に改善されてかなり差が付いています)

クーラーと同時に塗装するためにガラベンの組立もします。

『ライトカーキー』を吹き付けたドアとインテリアのHゴムと床にエナメルを筆塗りします。

ドア窓Hゴムは『ミディアムグレイ』床は『ミディアムグレイ』と『黒XF-1』の混合です。

床塗りしました。 境界線は隠れるので割合‘雑’でも平気です。

今回屋根塗りに使った色です。

『43ウッドブラウン』『101スモークグレー』『37グレーバイオレット独空軍上面』『39ダークイエロー』

『101スモークグレー』は艶消し黒に変更しました。

昭和40年前後を考えなくてはいけないので屋根色はやや黒くします。 まだ蒸機が多い時代ですので。

片ガラベン9個、ガラベン1個、AU-14クーラーには僅かに黄色がかったグレーを吹きました。

ただ、馴れない事ゆえやや厚く吹きすぎてしまい、それを誤魔化すためにXF-1によるスミ入れをしました。

車体はインレタ後オーバーコートしますので意外に早くインレタタイムがやってきます。

TOMIXの附属インレタの「2等寝台」は上手く転写できてしまいました。

最初期のインレタ(だけ?が)転写し易いというありがちな展開が此処でも!?

インレタ固定用にとってある‘NAME LAND'の使い終わり台紙を使って上から擦って固着強化しておきます。

反対側も同様に転写します。

所属区標記はIMONのL-802を使います。


サキサキを転写して棄てて「門」だけ残します。

サキ(門司局/長崎客貨車区)ではなく門ハイ(門司局/早岐客貨車区)にする為です。

この時手元に有ったせめて近い時期の配置表( m(_ _)m 1972年でした)を見ると長崎にはオハネフ12は1両、早岐には6両だったので、反則のテールライト付であってもせめても可能性が高いのは早岐車〔西 海〕の方かなと考え、所属は早岐にしました。

「ハ」を入れています。

妻面の標記はTOMIXのインレタを使います。

説明書指定の位置には入りませんので此処に転写します。

全検標記はIMONのL-807です。 もちろん縮尺は“J”=1/80です。


TOMIX附属の標記は昭和50年代ばかりです。

昭和50年代の旧型客車をやりたい人の割合は旧型客車需要の10%と観ます。

昭和50年代に興味のある人は10系寝台車は買わないと思います。

実際に見た人達が老齢になっていくと徐々に昭和40年代からむしろ全盛期に近い30年代の比重が高まると観ます。

ですからKATOもTOMIXも「当初からピント外れ」だと思います。

昭和43年小倉工場があったのでもう少し古い時代にしてしまいます。

よんさんとお43-10で急行〔雲 仙〕〔西 海〕が終わるので43年全検では厳しいかなと・・・

で、選んだのは‘3’の代りに‘0’を入れることでした。

しかし、客車の場合ロザの冷改は昭和41年頃、ハネはその後なので42年頃が妥当だったと言われました。
なるほど、それなら43年のままでもよかったかもしれません。

そして「中央に」を注意しながら車番を入れます。

1/80のインレタ在庫を色々漁る中で懐かしいいさみやのインレタが出てきましたので今日の最後にお見せします。

実は一気に全部書き上げる予定だったのですが、あまり長いのも迷惑なので此処で切ります。

狩勝の続きも合運もあるのにもたもたして済みません m(_ _)m