レコヴァーゲン急行用

2021-04-30 | 鉄道模型
レコヴァーゲン(レコワーゲン)とは鋼体化客車です。

オハ60系61系の類です。

第二次大戦終了後焼けたり古くなった客車に新しい簡単な構造の車体を載せて必要な数を揃えたものです。

東ドイツ国鉄DRの鋼体化客車は2軸3軸のモノとボギー構造の19m車体急行用客車がありました。

急行用客車はEーツーク、Dーツークに使うもので定員64人最高速度120km/hです。


屋根は黄土色です。 我々が見たものはこの屋根色ではなく普通の感じでした。

Tillig製品ですが、エポックⅣですが、時代設定が微妙に違うのかもしれません。

どちらにしてもこの屋根色はNGですので塗装します。


新しくA4の紙から5枚切り出しました。

一枚から5ピース切れたわけです。

もう一つはトンガリ屋根Y形で使った「紙」を切り詰めて使います。 1枚だけ「レコ」です。

そう、鋼体化と言いますが日本の60系と違って「レコ」は再利用の響きが感じられます。


この客車の安っぽい事!

製品としても、型は東ドイツ時代“シヒト“の名前で売っていたもののままではないか?と想像してしまいます。

1976~77年、ラーデボイルやザールフェルトの街中やドレスデン市内デパートの鉄道模型売り場で買ったものです。

この客車、ゼロイチの牽く国内急行列車には7両組み込まれていましたのでこうして6両(必要な両数)書いました。

7両目は食堂車です。

それは今回発売されていません。 でも中古で¥2,000で売られていたものをゲットしてありますので解決済みです。


安っぽい雰囲気を少しでも取り返すべく幌も取り外して黒塗装します。

切妻ですのでマスキングテープを車体断面に合わせて切ります。


車体にマスキングテープを貼り付けてからハサミで切り抜くのです。

30年?50年かも・・・昔からやっているイモンの得意技です。 これをしないと塗料が届かなかったり吹き溜まりになってうまくいきません。 誰でもすぐにできます。


紙は必ず使います。 塞ぐのは重要です。 また、ドア周辺が一段出っ張っていますのでこの部分だけ別のマスキングをせざるを得ません。


丸い屋根妻面だけ先にマスクします。

気になる点、もう一つは緑色が明るい感じがします。

TilligのY形のDR車の車体色はバッチリ100点満点と感じています。

レコヴァーゲンも全く同じだったはずです。

なぜ車体色がばかに明るいのか?


さらにもう一つ気がかりなのは喫煙。禁煙の表記が逆になっているような気がします。

トイレ側窓3つ分が喫煙。トイレ反対側窓5つが禁煙だったように思います。


マスキング終了、吹き付けへGo


お帰りなさい


幌は成功しました。


車体、恥ずかしながら一ヶ所耳なし芳一になってしまいました。 しかし


レールクリーナー+キムワイプでウェザリング風に直して解決。


屋根は中央部に日本海軍横須賀工廠色を吹いてからマスキングテープ沿いにニュートラルグレーを吹き、日本海軍色(暗くて黄色っぽい)

思ったほど透けて暮れませんでした。


床板と室内装置の間にあるウェイトが暴れて大変でしたのでゴム系で固定します。


此処のところで50両も触りましたが、内蔵されているウェイトは指の力で太鼓にします。

実物の鉄道車両が必ず太鼓になっているからです。


隣の都有地、オリンピックの武道館のお客様送迎用の駐車場を作ることになっていましたが、たったこれだけで終了しましたので実行するとしても無観客という決断は下された様です。







58形蒸汽機関車

2021-04-29 | 海外蒸機

1976-07-25 Döbeln(デーベルン)58.30 蒸汽機関車

Döbeln(デーベルン)はドレスデン~カールマルクスシュタット(現ケムニッツ)線の北側、ほぼ真西30㎞程のところにあります。

1976年はドレスデン機関区だけではなく、ベルリンオスト機関区にも原形タイプゼロイチが配置され猛烈に走っていた時代ですから1日も休まずバインベーラに行くべきですが。なぜデーベルンに居るのか?

増田泉師匠の経験から東ドイツは油断ならない警察国家で、宿泊希望地のうち必ず一ヶ所は希望と違う宿泊地が指定される・・・故に滞在日数2週間~20日程度の中で飛ばされ候補の宿泊地を必ず混ぜる様にしました。
そんな事が無ければ行っていない場所です。

東独と日本の国交成立から数年という時代、日本交通公社から東ドイツ国営“ライゼビューロ“に手配を依頼してホテル券「バウチャー」を購入(この時点で当局からチェックが入り、宿泊希望地の変更1ヶ所が入ります)バウチャーとパスポートを持って東ドイツ大使館にヴィザの申請という順序です。

そんな事から希望通りだったか否か忘れましたがドレスデンを離れこの地にやってきたのはBR58;58形蒸汽機関車原形タイプを狙ってのことでした。

遠くない場所だったのですぐドレスデンゼロイチ詣でに往復していたかもしれません。


デーベルン中央駅で行き交う58.30蒸汽機関車

58形はプロイセン国鉄のG12として1917年から製造が始まり、ドイツ帝国鉄道成立前からドイツ各国の邦有鉄道でもは中され、1500両余りが作られた3気筒広火室の1ーE(2-10-0)機関車でした。

日本の9600(1912年製造初年)に形がよく似ています。

最高速度65km/h(9600と同じ) 1540PS(9600は870PS)

第二次世界大戦後、東ドイツ国鉄はこの58形を大改造して58.30に改造してこの様に元気で走っていました。

彼らの中に原形の58が生き残っているのでは?
それを調べに我々はこの辺りを探すのも一つの目的でした。


そんな中、遂に58原形タイプを捉えました。

今自宅なのでデータが参照できませんが、デーベルンの翌日だったかと思います。

場所はアルテンシュタインだったかと思いますが勘違いの可能性もあります。

ウィキペディアによりますと、58形原形タイプ最終生存確認は1976-02とある様なので、我々が生存確認しているのは画期的です。

しかも、駅間で走行写真をブローニー判で撮るなど狂気の沙汰です。

増田さんとイモンは当日だったか翌日だったかカールマルクスシュタットの駅地下道で私服の警官に話しかけられました。

彼は(「本官は・・・」と言ったかも)シュッツポリツイ保安警察で君達を尾行監視している者である。
君たちは一昨日は此処、昨日は此処にいたね。
などと言ってきました。
その時の返事が悪いとその場で連行だったのかもしれませんし、頭のいかれた鉄ちゃん野郎だと確認が取れたので監視が終了するところだったのかもしれません。


TRIXの58形HOモデルです。


そんな縁のあるカマですから黙っちゃいられない・・・買ってしまったのですが、時代は戦間期DRG。エポックⅡです。


引き締まった素敵なカマです。


TRIXはなかなか良いですね。


コンパクトだから工作机でも写真が撮れました。


動輪一個分下回りが長いですが、後を継ぐD51相当の50形などに対してそう引けを取らない力があります。


言葉ではなく絵でやっちゃいけない収納方法を書いていますが、パーツをつけると元箱に入りません、さっさとIMONの箱に入ってしまいました。


同じHOスケールで9600と並べてみます。

エポックⅡという時代設定もほぼ同じです。


テンダー後端を揃えています。 高さが大雑把に4mと4.5mの違いは大きいです。


ゲージの違いもこんな感じです。 根源的な違いは此処にありますが、日本の鉄道が標準軌だった場合、英国同様の車両限界から列車や機関車のサイズに現実と大きな差は無いかもしれません。


真上から比べてみました。







Roco 室内灯続き、Roco とTillig 比較

2021-04-28 | 鉄道模型

客車の説明書見ても床板と車体の取り外しはあり得ないことの様です。

「屋根を外せ」と書いてあります。

屋根を外してみて、そこに反射材料を貼ることにして、パネルライトは車体の上に接着します。

サンドペーパーで凹凸を均したところです。


“ベルビアン“「白」を貼ります。


配線しました。

いとも簡単です。


何度目かの点灯試験。 あとは頭蓋骨の蓋を閉めれば歩き出します。


室内の壁やクッションの色のせいか青白くて・・・IMONパネルライトは割合緑色っぽい蛍光灯色なのですが、青白くなってしまいます。

いつもと反対側にLED光源を置いていますので、光源反対側、客室側です。


光源側、客室側


光源側、通路側


光源反対側、通路側


点灯継続を利用して比較です。

線路上がRoco 向こう側がティリッヒ


位置を変えてみます。


手前ティリッヒ


手前がロコ


手前がロコです。

同じ、全く同一の客車をモデルにしています。





Roco 客車のライトシステム

2021-04-27 | 鉄道模型
ロコの【Meridian】セットの客車指定の室内灯システム“”40360“が届きました。

これまでノータッチだったものに手を付けてみます。

そんな物が無くても、パネルライトを仕込むことなど朝飯前ですが、どんな仕組みなのかみておかなくては!


大袈裟な入れ物に入って2000円ほどでIMONのパネルライト並みの値段です。


取り付けるべき車両を分解してからみてみます。

説明書から


台車への集電ブラシ・・・期待していたものは含まれていますね。


謎の物体


謎の物体


謎の物体は光点で、集電棒で繋いで給電する、両面テープで屋根に貼るものの様です。


パーツです。


12V電球です。


集電ブラシ ロウ付けしてあるのでしょうか。


集電ブラシは0.04mm厚です。


電球は使えないのでIMONのパネルライトです。

優れたものと、遅れたものの混合でした。

独ソ戦両軍の戦車の出会いの様です。 強烈なパンチです。

攻め込んだドイツ側が戦いには長けて、戦車の運用面、熟練、無線で連絡を取りながらの戦術、戦技で圧倒するのですが、いくつかの面でドイツ側を大きく引き離した戦車に出会って腰を抜かすほど驚くのです。

T–34、KV~1などが攻撃力、防御力、機動力(まるで戦車の全ての面)で圧倒的に上回っていたのです。

避弾経始によって如何に命中弾を得てもびくともしない、敵の火砲は味方を一撃で撃破する、幅広の履帯と段違いの強力エンジンと圧倒的な航続距離。

そういう驚天動地っというほどのの「出会い」がここにあります。

ドイツ側(Roco)鉄道模型室内灯の驚きははんだ付け不要、恐るべき性能の集電能力です。

日本(IMON)側の驚異的優位は集電性能関係無しのスーパーキャパシタと全体を隈なく照らすタンポ印刷のアイデアです。


Roco客車はこんな作りです。


ヒルネと寝台「両方付けちゃう」です。 びっくり(でもこの車はコンパートメント座席車だから変です)


零式艦上戦闘機じゃないですが、強度を極力損わずに光を通す穴です。


厚さ0.04mmの集電ブラシは3点+3点の集電で切れ目なく集電し、電球でもおそらくちらつきません。

そして抵抗は皆無に近いです。

つづく






タッチアップ

2021-04-26 | 鉄道模型

アクリル塗料

原色「青」と青20号が合わさった瞬間です

客車の色から見ると青が」青過ぎて黄色みが欲しいです

悲しいかなダークイエローしかありません。


青20号+原色「青」+白+ダークイエロー


なんとかわからなくなりました