越後交通栃尾線 モハ209

2010-03-31 | 鉄道模型
越後交通栃尾線(旧栃尾電鉄)の電車は妙に新型っぽい電車や個性強すぎのご面相の電車ばかりです。
ナローっぽく無いナローだなァと思っていたのですが、ついふらふらと買ってしまいました。


完成品だというのにインレタ貼りというお仕事が待っています。
切り抜いて、マスキングテープ等で貼り付けて位置を出してから擦ります。


モハ209では「209」という「完成並び」の文字が用意されていたので楽でした。


さて、デッキ?籠?鮮魚台?の上面が車体と同じ色です。
実物もそうなのかもしれませんが、まずは其れが格好良くないです。
実物がそうだとしても「出場後雨が降る」か「3日経つ」かどちらか早い方で上面の色は側面と違ってくる筈です。


XF-18 セミグロスブラックとXF-64 レッドブラウンをこんな比率で混ぜます。


これを筆塗りでデッキ上面に塗り、しかる後に「汚れ色」を被せようと考えました。


筆塗り終了。この程度の作業なら天祥堂ではなくタミヤの安い筆でも充分です。


半乾きです。


乾きました。「セミグロスブラック」ですから半艶(1/3艶か?)の仕上がり具合です。


超インスタントなマスキングですがこれでかるーく吹いてしまいます。


さっさと吹いてしまいました。
この電車の場合
① 屋根上、パンタ周り
② デッキ上面
③ 床下
に汚れを吹きたかったわけです。


デッキ上面の雰囲気作りは「まあまあ」上手く行ったと言うところでしょうか・・・


非パンタ側のデッキ上面表現(と言うほどのモノでは無いですね)


不細工な電車だと思っていましたが少し汚してやると可愛いです。






車内に対しては完全に無視というはいただけません。

それにしてもナローと思えないようなナローにもこうして手を出してしまったので「同類電車」にも手を出してしまうことになります・・・・・




マッハ模型店訪問

2010-03-30 | 鉄道模型
昨年の9月になりますが、大阪のマッハ模型店を訪問しました。


入口近く、レイアウト上を列車が走っています。
手前側はなかお・ゆたかさんのセクションです。
「阪神大震災」の文字も見えます。


森田社長です。
西の名門模型店を引き継ぎ意欲的な経営で最近ますます充実しつつあります。


久々に訪ねて注目させて頂いたのは、地震対策を兼ねたミラーを生かした展示です。


岸本利夫さんのC62を掲載誌ともども展示されていますが、ミラーで両面を見ると同時に地震時の被害を抑える工夫がされて居ます。






お寿司などなどご馳走になってしまいました。
ありがとうございます。
関西では色々なお店にいつも色々お世話になっています。
れーるぎゃらりーろっこうさん、H&YSASAKIさん、そして上新キッズランドさん。
六甲教材社さんは阪神淡路大震災では大変な被害に逢われた事を聞いております。
地震は怖いです。
しかし、展示は必要です。
IMONとして地震対策に踏み出さなくてはいけないと思います。
マッハさんに教えて頂いたアクリルを利用した地震対策を考えることに致しました。



昨日1号店として大井店でまず耐震展示が実現しました。


一見したところでは判らない位にしたいというのが私達の狙いです。


棚ケースのガラスを開けるとアクリルが見えてきます。


近くで見るとこんな具合です。厚い道床にアクリル板ががっちり挟まって居ます。


ゆっくりですが順次「対震安全展示化」を進めていきたいと考えています。

こうして「真横」展示はほぼ解決したと感じますが、機関車などお面を見せる展示には決定版と言うべき考え方が出来ていません。
知恵を絞らなくてはいけませんですね。





高速上限1000円反対!

2010-03-29 | 政治・経済
今日の新聞で、エコカーにも軽自動車並の高速料金上限1000円を適用する案が出たことについての記述がありました。

えっ まだ高速を安くする論議がまだあるの?!

まあ先延ばししただけだから上限設定論議が有ることは判っているのですが
「馬鹿なことはもうやめておきなさい!」
と言うほか無いです。

鉄道ファンにも高速道路を趣味活動に使い、現状の1000円高速の恩恵に大いにあずかっている方は居るでしょう。 (多分大勢居ます)
其れがあるからこそ行ける趣味活動は有ります。

鉄道ファンを敵に回すのは嫌ですが、一人の日本国民として高速料金割引で人気取りを争う政治には我慢がなりません。


高速道路を割引したら国民は得をするんですか?

答えは「No」です。
国の歳入減少分は「税」として徴収する以外無いのです。


「車、使った者勝ち」です。

しかしその罪は「まだ軽い」です。
二酸化炭素が少々多めに排出されるだけの事ですから。



再三指摘しているように「公共交通機関は死ね!という政策」だから断じて「やめる必要がある」のです。



地デジ化を全国民公平に実現するために、国がテレビ工場を建てて一世帯に一台地デジ視聴可能なテレビをタダで配るのと同じです。

↑もちろん国がやるのですから国民が税で負担するのです。

この場合では「電機メーカーは死ね!」という事だけが表に出てきます。

「高速道路を安くしちゃう~♪」という考え方と違うのは

① 高速道路は(国民血税の結晶)として「既にある」が、テレビ工場はこれから作らなくてはならない(つまり、どちらも血税で同じですが)
② テレビ工場は出費がある / 高速道路は収入が無くなる (=結果は同じです)

政府の卑劣は国民の幻覚を利用して、さも「良い事」のように見せかけていることです。


さらに
車優先による国民の負担「減額」 =(イコール) 税負担の「増額」  かというとそうはいきません。

公共交通機関は大勢の就労者を抱えています。
言ってみれば社会の仕組そのものです。
其れを壊してしまえ!という政策だから必ず我々「国民の痛み」ともしかすると「税負担」になって我々に被さってきます。

具体的に言えば、まず「日本航空」です。
「全日空」と「日本航空」が有るからこそ現在のサービス水準で旅行が出来ると思います。両社社員は競争相手が居る事を忘れるわけには行きますまい。資本主義(自由主義)社会の根本です。
私は日本航空(或いはその半分になってもそれに相当する競争者)が有るべきだと思います。
有効な競争相手が無い東○○○○線のようになって欲しくないです。

「高速道路お安くしとくよ~」という圧倒的強者;国家による民業への圧迫が有る限り去年までのような公共交通機関の安定は無いです。


北海道経済への打撃について言及したことがあります。
北海道は厳しいです。明らかに大きく影響が出てしまいました。
ホテルに於いては本州の「明」と北海道の「暗」が際だっています。はっきり両方判る立場に居るから断言できます。



もうひとつ;

ハイブリッドカーはエコロジーに良いですか?

答えは「No」です。

(A) ガソリン消費が少なく、排出二酸化炭素が少ない点は「良い」
(B) 製造時の環境負荷が大きい点が「悪い」

ので、どちらとも言えないです。

タクシーやトラックはハイブリッドにするべきでしょう。走行距離の大きさから(A)のメリットが(B)のデメリットを圧倒出来そうだからです。

しかし、町中で15km/リットル、郊外で25km/リットル程度の燃費では蒸汽機関車がサービスとして石炭をガンガン焚いて黒煙モクモクで走るより遙かにエネルギー効率では落ちるでしょうね。
(妹がプリウスに乗っている。私はレンタでプリウス数百キロ走り燃費に挑戦した結果です)
(同じ動力機関の種類ならトンキロ当り20倍効率が違う鉄道と道路という説によればですが、そんな事を説明する以前に自明ですが)

話が逸れましたが、ハイブリッド車は「販売有利」を考えて生まれてきたモノである事は皆が確認して置くべき事だと思います。





D51 60 [名]

2010-03-28 | 鉄道模型
D5160 [名寄] の仕上げをしました。

末期には岩見沢第一へ転属して多くのカメラに捕らえられた機関車です。
ナメクジドームを切り開いて砂捲管元栓を露出させていまるのが特徴です。
また、ナメクジに特に少なかったキャブ密閉改造機です。

フェニックス蒸機ですが、最近塗装にごみの混入が見られます。
今回のD5160はなかでも最悪だった一台ですが、宝石(ダイヤモンド)鑑定ルーペで見ながらカッターで削ることで何処まで綺麗にできるか挑戦してみました。

さて最近IMONではC11シンガーフィニッシュの動輪を最初から茶色っぽい黒に塗装して下回りへのシンガーフィニッシュ吹き付けを極力しないで済む方向へ向かおうとしています。 私手持ちのキットの動輪を同じように茶っぽい黒へ塗装してもらいました。 D5160はその茶色の動輪を組付た最初のD51です。

ところが、いやに赤い!
真っ赤な動輪じゃあるまいし・・・
C11動輪塗装時に同時に塗ったはずですがこんなに赤かったかな?と云うわけで並べて比較してみました。


D51は仕上げ前ですがオリーブ色の台枠など既に色が色々入っています。
C11はブレーキ関係を錆色にして火室にも色が差された上に汚れを吹いてあります。
同じなのかなァ・・・
ぜんぜん違って感じるなァ というところです。

シンナーで拭き取るとは言えシンガーフィニッシュでの下回りへの吹き付け(通電して動輪を回しながら行う必要がある)は出来れば避けたいところです。

C11はスポークであるから色が目立たなかったのかもしれません。
今後は「動輪の色の変更」や「台枠をわざわざ黒塗装した上にウェザリングを掛けて組み立てに回す」など、さらなる工夫を凝らしていくつもりです。


テンダー台車;キサゲで塗装を剥いである部分ですが、右側のようにキサゲ刷毛で磨くと段違いに綺麗になります。


左側がキサゲ刷毛で磨いたものです。僅か20秒ほどの作業です。


ボルスター側もこの左の様に磨きます。


今度は右側を磨いて黒染めを掛けました。
いさみやの常温黒染液を筆で塗り、すぐに強く磨きながら拭き取ります。
磨いた真鍮表面はすぐに錆びてきてくすんだ色に変わります。集電の用も果たさなくなります。
黒染磨きはそれを避けるために必須です。
(常に走らせるのであれば必要ないかもしれませんがそれは有り得無いでしょう)


下側も黒染磨きを掛けます。


今回の難敵は塗装の乱れです。
特に右側標識灯掛け上の長いごみは難敵です。


助士側側面、一番目立つテンダー側面がなかでは一番マシだった部分です。
また、何故か機関車本体側面などにはゴミは見えません。


給水口スペースのゴミは削りにくくて難敵です。後向ヘッドライトの上にまでごみが混入して居ます。


10倍ルーペ+カッターによる削りに加えて細かい耐水ペーパーの紙やすりを使ってみました。


細かい部分は小さく切った紙やすりをピンセットで持って動かすという手法で仕上げました。


給水口スペースに挑むのですが、石炭で隠れるとは言えテンダー上面が最悪だったです。


かなり削った状態です。給水口ハッチも整えなくては・・・


そして、厳しいのが煙室正面です。


だいぶ磨きましたが、エプロンもごみ除去が難しそうです。

今回のD5160で顕著だったのは、多くのゴミが半田色だったという事です。ちょっと不思議です。




一通り削ってから黒を薄く吹きます


一番心配したテンダー後面もなんとかなりました。




お顔も何とかなったようです。


回転式火の粉止めの網にも塗装が掛かりました。


架線注意を付けてウェザリングに移ります。


黒いシリンダーブロック+オリーブ色の台枠ですがウェザリングで馴染みます。




テンダーに汚れを吹きます。
赤みが目立つ動輪ですが今回D5160に於いては「そのまま」としました。








仕上がり状態の写真です。


2010-03-03 原宿店レイアウトにて
IMONカプラーの実験用に駆りだしました。40両のセキを牽いて快調です。


この時はD51328(舟テン振替のギーセル機)と戦時型が一両も使いました。


2010-03-15 予定されていたDD51テストまでレイアウトに残し、25‰でのセキ牽引テストです。


DD51のこの時の限界27両を上げるD5160
山森君の証言では逆回りでは40両を上げたそうです。

塗装に於いて特に問題の多かったD5160ですが問題ないレベルまで仕上げができたことはよかったです。
今回の塗装のまずかった原因は塗装前の仕上げが原因なのかプライマーなのか、最後の黒なのか・・・
少し前の無難だった、かつての天賞堂蒸機の様に艶が安定しない様な事もなく安定していた塗装に戻ることを期待いたします。




尾小屋鉄道2号機

2010-03-26 | 鉄道模型
ワールド工芸のHOナロー蒸機を一台仕上げました。


IMONHPから取ってきた製品写真です。
W工芸の完成品は自分でインレタを入れ、エッチングされたプレートは自分で細かいサンドペーパーで磨き、切り取って貼り付けたりする必要があります。

「完成品」としては割合普通かも知れません。
IMONの完成品は違います。
IMONの完成品は大概お客様が手を掛けないで済むように完全な完成品になっています。
(だから特定番号!インレタされた文字の上にはクリヤラッカーのオーバーコートが掛かけてあります)
例外はC11二次型標準・・・・プレートや銘板を選んで貼る必要がありました。

世間一般の完成品は特定番号でも「最終仕上げはお客様」というものが一般的です。

中古で売るとき、インレタやナンバー、銘板を貼ってあると価格が落ちます。

じゃあ「廃車体(プレートも無い、石炭庫は空)」の方が鑑賞に堪える完全完成品より価値があるのか?

「やる」と値打ちが落ちる作業をお客様に強いるのは嫌です。それがIMON創業に至った数多くの動機のひとつです。


私は自分の模型は「登録」をします。
完全完成品にして初めて「登録」となります。
(IMON製品は「完成品購入即登録可能」を目指そうとしています)
今日も「登録」目指してW工芸の箱を開けます。


エッチングの銘板をサンドペーパーで磨き、切って貼り付けました。
窓セルは「無し」ですので、D5196のウェザリングの時ついでに軽くウェザリングしてしまいました。


石炭を狭いところへ載せなければならないのでマスキングテープを利用することにします。


石炭はIMONの新HO石炭です。粒が揃って細かいです。


石炭とマスキングテープの境界線上にスポイトで黒ラッカーを滴下し、すぐにマスキングテープを引き抜きました・


窓セルも貼り、石炭も固まりました。
「吹付け」だけのウェザリングなんて随分インスタントですが「有り」「無し」の差は大きいです。


汚れは斜め上から吹いて動輪だけシンナーで拭き取りました。


ナロー用の朝顔に似た自動連結器を考えてみたいモノです。


目出度く登録致しました。