魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

ゴマソイ

2023年05月12日 13時12分19秒 | 魚紹介

先月末のことになるが、久しぶりに新しいメバル科の魚が我が家にやってきた。スズキ目・メバル科・メバル属のゴマソイである。

ゴマソイはメバル科の中では比較的珍しい種なのか、今回のこの個体が初めて(水族館は除く)であったりする。生息地自体は沿岸の浅い海であり、定置網や釣り、刺網といった漁で漁獲されるものである。分布域は北海道~相模湾、青森県、秋田県、新潟県、京都府、山口県日本海岸にまでおよび、海外でも中国遼寧省にいるというが、どこでも数は少ないのかもしれない。今回の個体は宮城県産。

ゴマソイの特徴はこの体側の細かい白い斑点である。魚類検索では黄緑色とされるが、青白く見える。トップ画像であったり、この写真を見ると大してきれいに思えないのだが、実際に泳いでいる様子を見てみると非常に美しい魚である。「日本の海水魚」の写真で本種の美しさを知ったあとはなかなか見る機会がなかったのだが、2005年に新江の島水族館でついに出会うことがかなったのである。その個体は大変に美しいものであった。そしてついに我が家にやってきてくれたのである。メバル属の魚も多くの種が我が家にやってきた。しかし、アラメヌケ、ヒレグロメヌケ、バラメヌケ、サンコウメヌケ、オオサガ、ナガメヌケ、ヤナギメバル、ガヤモドキ、アカガヤ、アラスカクロメヌケ、カタボシアカメバル、そしてコウライヨロイメバルは我が家にやってきたことがない。まあ、メヌケの類は高いから入手が難しいということもあるのだが。

メバルの仲間は塩焼きや揚げ物、あるいは刺身など用途が広いが、個人的には煮つけが一番美味しいと思っている。今回のゴマソイも煮つけで美味しくいただいた。小ぶりではあるがいつか入手したい憧れの魚を入手できた喜びが大きい。今回のゴマソイは愛知県の鈴木項太さんより。いつもありがとうございます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イワサキスズメダイ

2023年05月09日 15時45分38秒 | 魚介類飼育(海水)

仕事があまりにも忙しく、健康で文化的な最低限度の生活をおくるのも困難でした。今日もこれから仕事へ。ああ忙しい。

イワサキスズメダイというスズメダイである。これも亜熱帯の海で採集したもの。お友達の方に「この磯おすすめだよー」と言われていった場所。浅い潮だまりにたくさんのスズメダイ、カエルウオの類がたくさん見られた。ほかの潮だまりではネズスズメダイやシチセンスズメダイ、ハクセンスズメダイ、スジブチスズメダイが多かったが、ここではハクセンスズメダイも見られたものの、ミヤコキセンスズメダイが非常に多いのだが、ほかの潮だまりでは多かったネズスズメダイが非常に少なかったのが意外であった。なおイワサキスズメダイ自体は初採集種ではなく2回目。飼育するのはこれが最初。

イワサキスズメダイの特徴は「ネコ目」である。ネコ目といってもネコやイヌなどを含む分類群のことではない。この特徴をもつスズメダイは色々いるのだが、このイワサキスズメダイは特にかわいいのだ。

自慢のヤッコアミメサンゴの森を泳ぐイワサキスズメダイ。非常に素早く水槽を縦横無尽に泳ぐ。夜間はじっとしていることが多い。主に自然下では付着藻類を捕食しているが、飼育下においては配合飼料やホワイトシュリンプを好んで食べる。気性が激しいスズメダイのグループに属するが今のところほかの魚との飼育はできている。

イワサキスズメダイは日本だけでなくインドー太平洋に生息するものとされている。しかしハワイ諸島や西インド洋のモーリシャスなどは全身が青みを帯び尾の付近が黄色になっているなど、日本産の個体群とは大きく異なっている。Fishbaseで使用されているPlectroglyphidodon imparipennisという学名はハワイ諸島の個体群にあてられたもので、日本産の個体群がハワイ産のものと異なることが認められたならば、Plectroglyphidodon iwasakiiという学名が復活するのではないかと思われる。南太平洋マルケサス諸島の個体群は体側に縞模様がありPlectroglyphidodon sagmariusとして新種記載されている。また属についても現在はイシガキスズメダイ属とされるが、この属はクロソラスズメダイとほぼ差はないようであり、おそらくクロソラスズメダイ属と統合されるべきではなかろうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハナカエルウオ

2023年05月03日 23時08分47秒 | 魚介類飼育(海水)

最近忙しくてご無沙汰でした。写真の魚は先月南の島の潮だまりで採集してきたハナカエルウオ。ハナカエルウオはハナカエルウオ属のなかでは属の標準和名になるほどよく知られた存在、と思いきや今回初めて見た&採集した魚である。この属の魚はホホグロギンポという種がよく知られている(ただし「カエルウオミックス」としてやってくることがほとんど)が、ハナカエルウオはあまり見ることがない種である。

ハナカエルウオもほかのカエルウオと飼育は同じようなものだと思う。ただし現在のところはタネギンポが強いメイン水槽には放さずに隔離ケース内で飼育している。アズーの「ビックフィッシュハウス」が壊れてしまったので、プラケースを使用。ダイソーの100均プラケース、結構使えます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする