魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

メゴチ

2011年08月06日 18時45分09秒 | 魚紹介

三河湾はコチの仲間も種類が豊富。今回はメゴチSuggrundus meerdervoortii (Bleeker)をご紹介します。

メゴチもコチ科の魚なのですが、マゴチなどに比べてやや小型です。体色は茶褐色で、体側に小斑があり、間鰓蓋部に小さな皮弁がある、第1背鰭の後半部が黒いことなどの特徴があります。

漁法としては小型底曳網でよく獲れます。利用価値はマゴチほど高くはないようで、あまり食用にされることはありません。ごくたまに流通しますが、値段は安価です。釣りでもボート釣りなどでキスなどを狙っているときにたまにかかったりします。ただし、やや沖合でないと難しいでしょう。

このメゴチも、かくれた美味しい魚です。鱗や鰭などをとり、天ぷらにしてたべると美味しいのです。上品な白身の魚でした。

三河一色では本種、マゴチ、オニゴチがよく水揚げされていました。

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トクビレ

2011年08月04日 09時44分39秒 | 魚紹介

今回食した変わり種の魚、トクビレPodothecus sachi (Jordan and Snyder)です。

トクビレはカサゴ目トクビレ科に含まれるユニークな魚です。特徴は大きな背鰭・腹鰭なのですが、実際にはこれは雄のみの特徴で、雌のこれらの鰭は雄ほど大きくないのです。

雄の鰭を広げてみました。第2背鰭・臀鰭が団扇のように大きく広がっています。

吻にはふさ状のひげをもちます。なかなか格好いいものですが、この髭は雌雄ともにあるようです。これをさばきます。

頭を落とします。尾部の方からはうまくさばけず、やむなく頭部からチャレンジです。

肉の色は真っ白、脂が良くのっています。

体表を追おう鱗は硬いように見えますが実際はそれほど硬くもなく、簡単におろせますし、包丁で簡単にはぐことができます。このあと3枚におろして、刺身(薄造り)にします。

 

刺身ができました。肉は白くてわずかにほのかな赤みがあります。脂は良くのっていましたが冬ほどではないようです。でもかなり美味、やや甘みもありました。ほか軍艦焼きという独特な料理や、塩焼き、煮付けなどでもいけそうです。

★★おまけ★★

以前のビワマスOncorhynchus masou subsp.ですが、サクを冷凍してルイベでいただきました。肉の色もそうですが、食べごたえも海産のサクラマス(亜種関係にあります)となんら変わらず。味が若干異なりました。食べる魚の違いでしょうか。脂の多さは前回のサクラマスに軍配があがります。いずれも、美味しいものには違いなし。贅沢言えば醤油は甘口の刺身醤油がほしいものです。

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ヤナギノマイ

2011年08月02日 09時41分55秒 | 魚紹介

今年もまた暑い日が続きます(とはいえ、7月の気温があまりあがっていないようですが)

この魚はヤナギノマイSebastes steindachneri Hilgendorfといいます。フサカサゴ科 メバル属の魚で、メバルの仲間です。北海道などに分布する北日本の魚です。

ヤナギノマイは上顎が完全に鱗におおわれず、下顎に鱗がないのが特徴とされています。良く似たものにガヤモドキというのがおりますが上顎・下顎が鱗におおわれるなどの特徴があります。また、ヤナギノマイは未記載種の可能性もあるそうです。

ヤナギノマイはエゾメバルやウスメバルなどと同じく北海道、東北地方、日本海から鮮魚としてやってくるものです。写真の個体は北海道産。北海道ではエゾメバルなど同様に煮付け、塩焼き、唐揚げなどで食されています。今回は塩焼きで食べてみましたがかなり美味でした。

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