これまで、5記事連続でカサゴ目の魚を書いたのですが、また今回もカサゴ目でごめんなさい。
コチ科のマゴチPlatycephalus sp.2です。
マゴチは日本産コチ科では最大級の種のひとつ、全長1mに達する個体もいます。この個体は全長50cmほどの雌の個体でした。
コチ科の仲間は分類が結構難儀しているグループのひとつ、コチ属もそれにもれず、日本からは少なくとも2種が報告されているのですが、学名はまだ決定していません。
これはながらくバーテールフラットヘッドPlatycephalus indicusと呼ばれる種と、日本のマゴチは同種であるとされていたのですが、最近になり別種と考えられるようになったためです。近縁種にヨシノゴチというのがいてえ、これも研究がおこなわれており、古くは1972年にTaniguchiらにより調べられているのですが、現在でもまだ学名が決まっていません。
しかし、こういう混乱はあるものの、魚を食うのが好き、釣りが好き、な方々にとっては、マゴチはマゴチ。親しまれている魚なのです。
料理は刺身。今回はあらいにしてみたのですが、上手くできず・・・でも、まあまあ美味しかったです。ただ翌日にはこのあらいに衣をつけてあげました、こちらはもっと美味しかったです。
こちらは中骨・卵を煮付けました。これも美味しかったです。
今日・明日はお盆なので魚は食うまいと思っていましたが・・・
照りゴチ、美味しかったです。
★おまけ★
前回のサケ科魚の刺身は、カラフトマスOncorhynchus gorbuscha (Walbaum)でした。この魚はその生態から1年おきに豊漁・不漁を繰り返す魚として知られていますが今年は獲れているようです。一見、サクラマスにも見えるのですが、尾鰭にも小黒色斑があったり、筋肉が鮮やかなピンク色をしていたりと、サクラマスと異なる点もみられます。
寄生虫が多いので、生で食う時はかならずいったん冷凍します。その後薄く切って、所謂ルイベにして、いただきます。
さて、最近暑い日が続きます。皆様ご自愛ください。