魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

ヒメフエダイ

2016年03月20日 21時51分15秒 | 魚紹介

意外なことに夏になると本州沿岸の海域にも姿を見せ、釣り人にお馴染みのスズキ目・フエダイ科のヒメフエダイをいまだに紹介できていなかった。まああまり写真の質がよくないのだけれど。

ヒメフエダイはインド‐太平洋域(紅海にも分布)に生息するフエダイの仲間。成魚は赤みを帯びた体でサンゴ礁域で群れているが、幼魚は内湾に生息していてよく見かける種だ。幼魚は河川の汽水域でも見ることができる。日本における分布域は千葉県館山湾以南の太平洋岸の各地で、福岡県津屋崎でも幼魚の記録があるよう。一方成魚は伊豆諸島、小笠原諸島、琉球列島に分布している。ちなみに上の個体は高知県の河川汽水域で採集している。

幼魚と成魚では雰囲気がかなり違う。成魚は釣ったことがないので各自ググってほしいところ。尾鰭や尾柄部が黒っぽいのは幼魚の特徴といわれているが、成魚でもこの色彩が出ることがある。また幼魚でも尾鰭全体が黒かったり、あるいは黄色かったりする。あまりあてにはならないだろう。釣ったときには体の色が違った。なんと真っ青なのだ。赤みを帯びた体の成魚とはまた違う美しさをもつ。

もう9年も前のことであるが、高知で釣り採集した個体を飼育していた。その時は体を青くしたり錆色にしたりと、色彩を少し変えていたと思う。フエダイの仲間ではバラフエダイのようにスズメダイの仲間に擬態するような種もいるが、本種もそうなのかもしれない。尾鰭が一様に黄色かったりするから、ソラスズメダイに擬態しているのかも。ただ海中で本種を見たことがあるが、それほどソラスズメダイに似ているようなものではなかった。

ことし5月には喜界島に行く予定だ。その時はこれのもう少し大きいのを狙おうと思っている。

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