魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

タテジマヤッコ

2022年11月24日 23時31分26秒 | 魚紹介

昨日のわーるどかっぷ、日本の勝利。おめでたいのですがびっくりですねー。もちろんスペインの強さもびっくりです。サウジアラビアの「大物食い」といい、驚きの多い今回のわーるどかっぷです。

さて、今日はこの間食したサンゴ礁の魚をご紹介。スズキ目・キンチャクダイ科・タテジマヤッコ属のタテジマヤッコ。

タテジマヤッコは写真のように灰色の体に黒い細い縦帯が4本ほどあるのが特徴。また尾鰭には黒い小さな斑点がある。尾鰭は上・下方ともに非常に長く伸びている。

タテジマヤッコ属は属学名Genicanthusというが、これを略して「ゲニカン」と呼ばれることがある。この属の魚は日本には6種、世界では10種類が知られているが、いずれの種も雄と雌の個体で色彩が大きく異なるのが特徴である。ただ、このタテジマヤッコについては雌雄の差は小さい。腹鰭が黒く、尾鰭の上下が黒くならないのが雄、腹鰭が白く、尾鰭の上下が黒くなるのが雌とされている。今回入手した個体は雄である。またこの個体では頭部の額の部分に黄色斑があるが、これは個体によっては不明瞭なようだ。

キンチャクダイの仲間でもタテジマヤッコ属は大きく育ち、かつ遊泳力が強いのでより大きな水槽が必要であるということから、マリンアクアリウムで「主役」となりやすいキンチャクダイ科の魚としては上手に飼育されにくい種といえる。しかしながら大きく育った個体は見事である。ただ、本種はタテジマヤッコ属のなかでも大きく育つため水槽も巨大なものが必要になるだろう。本種はプランクトンなどを捕食するため、釣れることもあるのだがやや深い場所から釣りあげられることが多いため内臓がダメージを受けていることが多いようだ。分布域は国内では伊豆半島以南太平洋岸、伊豆諸島、琉球列島。海外ではインドーマレー海域、西太平洋のサンゴ礁域にすむ。

タテジマヤッコは今回煮つけにして食してみた。臭みがなくかなり美味しい。このタテジマヤッコは、私が食した2種目のタテジマヤッコ属魚類となった。もう1種のタテジマヤッコ属魚類についてはまだ紹介していないことが分かったので、近日中にご紹介したい。今回のタテジマヤッコは、クラカケベラやマルクチヒメジなどと同様に「どぅハタ」さんから頂いたものである。ありがとうございました。


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