魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

深海生物に会いに行く

2021年06月02日 00時13分35秒 | 

ぶろぐが3月末に勝手に消されたので、4月と5月に起こった出来事も載せていきます。

4月にはちょっと静岡県沼津市の戸田漁港に行ってみたくなったので、4月3日に行ってきた。この戸田では深海魚を獲る底曳網漁業が盛んにおこなわれている。そのため、実際に行ってみたかったのだ。到着したときには深海魚の選別が行われており、すこし見せてもらうことができた。夏は禁漁となり、9月に再開する予定。また行ってみたいものだ。

カタダラと思われるもの。深海性のタラの仲間で、ソコダラ科のアナダラ亜科、もしくは独自のアナダラ科とされる。最近は後者を採用することも増えてきたようだ。ほか、イッカクダラ科やバケダラ科もソコダラ科に入れられたり、独立した科とされたりしている。

ヘダトロール。地元の特産品を販売する店舗の横に立っている無料の小さな水族館である。中には水槽があり、そこで戸田の魚を飼育している。水槽は二つしかないが、そのうちの一つでは深海魚たちの生きているようすを見ることができる。

ナヌカザメはトラザメ科の小型種である。写真はシマシマ模様が目立つのだが、これは幼魚の特徴のようである。成魚も1mくらいの小型のサメであり、おとなしい性格であまり泳ぎ回らないため、水族館としては最も飼育しやすいサメであろう。家庭の水槽でも飼えなくはないほどだ。ただし大きくなるため大きめの水槽と、それに比例した大型の水槽用クーラーを必要とする。

ツボダイは深海性の魚の中では比較的飼育展示に耐える種類とされる。幼魚のうちは独特の模様が眼を引く。大きく育ったものは食用になるが、ここで飼育されている個体は食用にはしないだろう。ほか、シビレエイやオオモンハタ、サギフエ、各種クモガニ類などを見ることができた。

これらの水槽では家庭水槽用のクーラーとしてもお馴染み、ゼンスイのZRシリーズが使用されていた。ただしこれだけで夏場の高気温下耐えられるのか、ちょっと気になるところではある。ろ過槽はジェックスのメガパワーと思われる。確かこのほかに上部ろ過槽を用いていたと思う。外部ろ過槽と上部ろ過槽を併用して使用するというのはなかなかすぐれたアイデアである。

ヘダトロールの横にある店舗ではいろいろな特産品が販売されていた。深海の生物としてはアカザエビ、赤エビ(種不明)、オオコシオリエビ(通称がさえび)、ムツの幼魚やオオメハタなどを販売していたが、目玉は何といっても、世界最大の甲殻類であるタカアシガニ。戸田の名物なのである。タカアシガニは結構高かったので、今回は小型のエビを2種ほど買うなどした。また、深海魚ではないが、地場のブダイなどの磯魚なども販売されていた。

夕方の富士山。天気は曇っていたが夕方はきれいな夕焼けであった。帰りは大瀬崎や三津を経由し、海沿いの道をゆっくり走って岐路についた。

旅のシメは「さわやか」。沼津に2か所あるのだが、これは沼津ではなく函南の店。御殿場にある店舗に次ぐ、日本最東端さわやかである。あいかわらずげんこつハンバーグが美味しい。待ち時間が100分以上もあったが、それでも食べたくなる魅力がある。函南の店は伊豆縦貫道からのアクセスもしやすく使いやすい店舗である。この後日、また戸田を訪問することになる。これはまた別に書こうと思っている。

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