前回ご紹介しました八幡浜産アンコウの口腔内ゲストの続き。アンコウの口や胃袋からは色々な魚が出てきます。
このネズッポ科の魚はホロヌメリという種です。写真の個体は雄で非常に大きく、派手な第1背鰭が特徴です。雌は第1背鰭が小さく、鰭条も雄ほど伸びません。
例によって以前に小型底曳網漁業で漁獲された個体。このころは鰭をたてることすらろくにできていなかった。ネズッポ科の魚はヒゲトラギスと異なり鱗はなく、鱗がはがれていない状態で写真を撮りやすいともいえますが、背鰭などはぼろくなっている場合があります。底曳網漁業では本種のほかに浅めの場所ではネズミゴチやトビヌメリなどが採集され、水深70mほどの場所ではヤリヌメリやヨメゴチなどが入ります。とくにヨメゴチは結構多いものでした。さらに深場の海底ではソコヌメリやトンガリヌメリが採集されます。またベニテグリも水深150mほどの場所で漁獲されます。
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