
もう12月です。早いものです。
この魚はマルヒウチダイという種である。キンメダイ目・ヒウチダイ科・ヒウチダイ属の深海魚である。
マルヒウチダイは全長26cmに達する。ヒウチダイも25cmくらいと、ほぼ同じくらいに育つ。特徴は尾鰭の色彩で、マルヒウチダイは尾鰭の先端が黒くならない。ヒウチダイは尾鰭の先端が黒くなる。
分布域は紀伊水道、土佐湾、東シナ海、奄美大島西方、九州-パラオ海嶺。~台湾、天皇海山。長崎ではヒウチダイ属の魚はこのマルヒウチダイはあがるのだが、ヒウチダイは見られない。一方駿河湾戸田ではヒウチダイばかりで、本種は見られない。最近は鹿児島沖でのエビ漁でも本種の小型個体はよく水揚げされていて、干したり焼いたりして美味しい種類である。なお、長崎ではもう1種ハシキンメも見られるが、長崎のハシキンメは全長50cmにもなる大型のものがあがるものの、ほかの地域にはそれほど大きいのはいない。別種とされるかもしれない。
ヒウチダイ科の魚は食用魚とされるものが多い。刺身でもいけそうだが、塩焼きもかなり美味しい。脂がよく乗っていてあまりぱさぱさしないのもよいところだろうか。
今回のマルヒウチダイは長崎 印束商店の石田拓治さんより。いつもありがとうございます。
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