今週の日曜日、飼育中のイレズミハゼPriolepis semidoliata (Valenciennes)の産卵が行われました。この魚は今年の5月に採集したペアの個体です。
2010/9/19
黄色っぽい粒が卵で卵種は沈性付着卵、そしてこれはすべてのハゼ亜目が有する特徴だといいます(日本のハゼより)。ヨシノボリなどでは雄親が石の下に巣を作ります。マハゼなどでは孔を掘ってその中に雌を連れてきて、その中に産卵します。サザナミハゼでは巣をつくる際に巣の中に水が通るような工夫をします。
今回のイレズミハゼの場合はそのまま産卵しました。産卵前に孔を掘ったりする気配は見られず、卵まるみえです。その点は原始的でしょうか。
ハゼ亜目の魚は形態や性質が多様ですが、卵の性質という点ではあまり多様ではなさそうです。しかしそれを保護する方法にはいろいろあるようですね。
2010/9/21
火曜日の写真。手前が雌です。雌の腹部には次に産む予定の卵がすでに見られます。ちょうどその腹部の近くにある橙色部が卵のあつまりです。
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