(※この記事は2019年2月13日にアップした記事ですが、株式会社桃鶴堂社長氏にウェブログを削除され、復旧を試みるもできなかったので、ノンオリジナルとなっております。ご了承ください)
先日長崎からすごい魚が届いた。とても珍しい魚だ。カスリミシマという魚である。カスリミシマはニュージーランド、ノーフォーク、そして北は和歌山県や九州-パラオ海嶺に分布しているミシマオコゼ科の稀種である。
カスリミシマがほかのミシマオコゼ属と異なるのはなんといっても体側の鱗である。体側下方の鱗はミシマオコゼなどと異なり線状になっていないので見分けることができるよう。それにより本種はミシマオコゼ属と異なるカスリミシマ属という独自属に含められている。なお体側の模様はミシマオコゼと異なり、あまり明瞭ではない。同じように体側に明瞭な斑紋がないヤギミシマとは体側下方の鱗で見分けるのが望ましいだろう。
一方擬鎖骨の大きな棘はカスリミシマにもある。調理の時などには注意が必要。背鰭は2基でミシマオコゼ属と同様に小さいが第1背鰭がある。背鰭は一様に黒っぽい感じだ。
カスリミシマの刺身。中央部には肝が乗っている。刺身は薄く切るのがコツで、厚く切らないようにしたい。かなり美味しく、肝の味わいもよいものであった。今回のカスリミシマは長崎県 印束商店の石田拓治さんより。いつもありがとうございます。
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