あと1種で50匹達成、今日はヨロイイタチウオHoplobrotula armata (Temminck and Schlegel)です。
ヨロイイタチウオは深海性のアシロ科魚類の代表的な種です。日本産アシロ科魚類としては大型で、全長75cmに達します。
ヨロイイタチウオは以前紹介したウミドジョウによく似ていますが、明瞭な暗色紋がなく、腹鰭軟条が2本であることで見分けられます。また、頭部もウミドジョウと比較すると、角ばっているように見えます。
通常、本種の体色は茶褐色で虫食いのような模様があるのですが、鱗がはがれやすいようで、底曳網で漁獲されると多くの個体で模様の欠損がみられます。
南半球に生息するリングや、キングクリップなどは重要な食用魚として知られていますが、日本ではアシロの仲間はあまり食用にはしません。ただ、本種は例外で、八幡浜では「メンタイ」と呼び食用として利用します。白身の肉はフライなどによくあいます。また練り製品にもされます。
※標本を精査しましたらシオイタチウオでした。
いつも楽しく拝見させていただいております。
さてこの写真の魚ですが、腹鰭の位置がヨロイイタチウオとは異なるように見えるので、もしかして違う種類なのではないでしょうか?
ヨロイイタチウオは、このときの航海でも漁獲されたのですが、40cmサイズの大きいものでした。