もうすぐ年末。久しぶりのぶろぐ更新。職を失いいろいろと忙しいのだ。ニギスの仲間は日本にも5種がいるが、一般に食用とされるニギス科の魚2種である。この2種のうち、ニギスは以前ご紹介したことがある。過去記事を検索したら2010年ごろの記事にたどりつけるはずだ。
今回紹介するのは日本に生息し食用となるもう1種のニギス、カゴシマニギスである。
カゴシマニギスという標準和名のように、鹿児島には多いのだが、九州の他の地域でも底曳網により漁獲されている。なお、本種はニギス属ではなく、カゴシマニギス属の魚である。
普通のニギスとは体の様子が違う。体が寸詰まりのように見えるのだ。眼はニギスよりも大きいからそう見えるのかもしれない。また、鰓耙(さいは)の数もニギスよりはかなり少ない。今回はたたき、天ぷらなどで食べたが、いずれも非常に美味しい。
今回のカゴシマニギスはやはり鹿児島の田中水産さんより。ありがとうございました。なお、鹿児島ではこのカゴシマニギスのほか、深海魚を食用にするキャンペーンが盛んであるが、本種はその中心的な役割を担うに違いないだろう。
2019年にも送っていただいたことがある。これは2019年の個体。