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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■心の貧しい者は幸いです / 岩井基雄

2023年11月18日 | Weblog

2023/8/16放送

 「世の光」の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。

 昨日のこの時間は「平和をつくる者の幸い」をともに考えました。今日は、キリストが教えた「山上の説教」の最初、「心の貧しい者は幸いです」ということについて一緒に考えてみましょう。今日の聖書をお読みします。

 「心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人たちのものだからです」 新約聖書 マタイの福音書5章3節

 不思議なことばですよねえ。「心が豊かな者、心が満ちている者は幸いです」と言うのなら分かりやすいのですが、キリストは「心の貧しい者は幸いです」と語りました。それは心の卑しい人や心の狭い人のことではありません。神様の前に自分の霊的な貧しさを知っている人、すなわち自分の心の貧しさを正直に認め、心砕かれた者のことを指しています。

 神様が忌み嫌うもののリストが聖書の中にあるのですが、その一番最初が「高ぶる目」すなわち傲慢さや高慢さです。自分の傲慢さを認めることは勇気が必要です。しかしそれを認めてへりくだる者にこそ神様は本当の幸いを与えてくださるのです。

 ここに登場する「幸い」には、聖書本来のことばのギリシャ語では「マカリオイ」ということばが使われ、英語にするとHappyやLuckyではなく、Be Blessed ということばです。それは、神様に祝福されていることを表す「幸い」です。

 私たちが考える幸いは、問題がなく、状況が整い、うまく事が運ぶ、というような幸いのことですが、聖書が語る本当の幸いは、どんな苦難や痛み、問題や悲しみがあろうとも神様が祝福してくださっている、という「幸い」、どんな状況にも揺るがされることがない真実な「幸い」なのです。

 神様の前に自分の心の貧しさや傲慢さ、すなわち自分の罪を認め、悔い改めて、神様の憐れみの中に自分の身を置く者に神様は天国へと導く祝福を与えてくださいます。「天の御国はその人たちのものだからです」と語られているとおりです。天の御国がその人のものとされること、それは何という祝福でしょうか。
 どのような困難や危険が迫ろうとも、神様からの天の祝福を私たちが自分のものとするとき、それは何ものにも変えることができない幸い、祝福なのです。


 ( PBA制作「世の光」 2023.8.16でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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■平和をつくる者は幸いです / 岩井基雄

2023年11月17日 | Weblog

2023/8/15放送

 「世の光」の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。

 今日8月15日は78年目の「終戦記念日」です。世界中が平和を求めていますが、今なお戦争や争いがこの世界にあることに心を痛めます。平和を作ることは簡単ではありません。争いを生み出すことはとても容易なのですが、争いを止め、戦争を終わらせ、平和を作りあげることはとても難しいのです。国と国同士、民族と民族の争いにとどまらず、私たちの周りにも、私たちの心の中にも、本当の平和はなかなか実現しません。平和を作り、それを保つことは簡単ではないのです。

 聖書の中に、「平和をつくる者は幸いです。その人たちは神の子どもと呼ばれるからです」ということばがあります。新約聖書 マタイの福音書5章9節
 
 これは「山上の説教」と呼ばれるキリストの教えの一つで、文字通り山の上から多くの群衆に向けて語られた教えです。すべての争いの背後には、いつも人間の罪があります。それは自分さえ良ければ良い、との自己中心的な思いから発生するもので、自分たちの利益ばかりを考え、相手の痛みや悲しみを全く思いやることのない心の闇から始まります。私たちは皆、自己中心的な心、闇の心を持っていますから、真の平和をつくることはできないのです。まず私たちの心に真の平和が必要です。

 では「真の平和」とは何でしょうか。それは私たちの心の闇である罪の問題に解決、すなわち罪の赦しと真の平安が与えられるところから始まる平和です。それは問題のない平和ではなく、問題や悲しみのただなかにある真実な平安であり平和です。自分の罪を認め、罪の赦しと真の平安と平和を受け取った者は、「神の子ども」として平和を作る者として変えられ続けるのです。

 一昨年、この地上の生涯を終えた私の父は元軍人でした。終戦の時20歳だった父は戦後、キリスト教会の牧師として「真の平安と平和」を人々に語り伝える者となりました。聖書が語る神様の愛を伝えることを何よりの喜びとして94年の生涯を駆け抜けていったのです。

 あなたも「平和をつくる者」へと変えられていきませんか? 神様の愛と恵みはあなたを内側から造り替えていくのです。


 ( PBA制作「世の光」 2023.8.15でのお話しより )


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■私たちを取り囲み守ってくださる方 / 岩井基雄

2023年11月16日 | Weblog

2023/8/14放送

 「世の光」の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。

 「四面楚歌」ということばがあります。四方八方を敵によって取り囲まれる状況です。しかし、その状況にあっても、上は神様への賛美の窓が開かれ、下には私たちを支える神の力強い御手があると教えられたことがあります。
 今日は詩篇125篇から、私たちを取り囲み、守ってくださる方について、共に考えたいと思います。お読みします。

  「主に信頼する人々はシオンの山のようだ。揺るぐことなくとこしえにながらえる。
   エルサレムを山々が取り囲んでいるように主は御民を今よりとこしえまでも囲まれる」
                    旧約聖書 詩篇125篇1節と2節

 「主」とは、聖書が語る神様のことで、目に見えるものも見えないものも合わせ全てのものを創られたお方です。この天地万物を創造された神様に信頼を置く者は、山のように神に取り囲まれ、守られ、どんな時も揺るがされることがなく、とこしえに生きる、とこの詩篇は詠います。
 
 旧約聖書に、神に信頼するエリシャという人が住む町が敵に囲まれた場面が登場します。彼のしもべはそれを見て恐れ惑うのですが、エリシャが祈ると、そのしもべの目が開け、町を取り囲む敵の外側に、山に満ちる神の御使いの軍勢そしてエリシャを取り巻き守る神の軍勢が見えたことが記されています。

 「主は御民を今よりとこしえまでも囲まれる」と先の詩篇にありましたが、エリシャは先に、神が自分を取り囲み、敵をも取り囲み、勝利へと導いてくださることを見て確信していたのでしょう。

 もちろん神様に手があるわけではありません。しかし、神様の力強い御手に囲まれ、守られていることを考え、あなたもそれを心に刻んでみませんか? どんな苦難や悲しみがあなたを襲い、また文字通り敵に囲まれることがあったとしても、神様はさらにその問題を含め、全ての山々の大きさを越えて、あらゆるものを包み込む愛と力の御手であなたを守ってくださるのです。そして、あなたを賛美と感謝へと導いてくださいます。

 聖書が語る神様に信頼する者は、どんな困難や危険の中にあっても平安を失うことがありません。神が共にいてくださり、その方を取り囲み、守り、力を与えてくださるからです。


 ( PBA制作「世の光」 2023.8.14でのお話しより )


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■おまえは、既に包囲されている / 水谷 潔

2023年11月15日 | Weblog

2023/8/12放送

 「世の光」の時間です。愛知県春日井市にあります春日井聖書教会協力牧師の水谷潔です。

 「犯人に告ぐ。おまえは既に包囲されている。おとなしく出て来なさい。」 これは、テレビドラマや映画などで、人質を取り立てこもる犯人に警察官が呼びかける時の定番フレーズです。しかし、人質・立てこもり犯のスペシャリストとして活躍した元警察官によれば、これは禁句で、実際にはありえないそうです。包囲されていることが分かっている犯人に、このように呼びかけるなら、物理的な閉塞感に加えて、心理的な閉塞感まで与えてしまい、犯人が自暴自棄になり、人質に危害を及ぼすリスクを高めてしまうのだそうです。

 このお話を聞いて思ったんです。人を絶望させ自暴自棄にさせるのは、四面楚歌や八方ふさがりのような物理的な閉塞状況よりも、むしろ心理的な閉塞感の方ではないかと。もし四面楚歌、八方ふさがりであったとしても、私たちの心に余裕があるならば、希望を失うことなく苦境を乗り換えていけるのではないか、と思ったんですね。

 実は聖書にはそうした趣旨のことばがあります。新約聖書コリント人への手紙第二の4章8節をお読みします。
  「私たちは四方八方から苦しめられますが、窮することはありません。」

 聖書は、神様を信じて歩む中にも四面楚歌や八方ふさがりはある、と言います。しかし聖書は、苦しめられることはあっても窮することはない、と宣言します。絶望することなく神様によってその苦境を乗り越えられるのだ、と宣言しているのです。

 イエス・キリストにあるならば物理的な閉塞状況にあったとしても、それほど心理的な閉塞感はありません。四面楚歌でも、天から神様が希望の声を届けてくださいます。八方ふさがりであったとしても、天窓のように一筋の希望の光を差し込ませてくださるんです。

 聖書は言います。「私たちは四方八方から苦しめられますが、窮することはありません。」
 「おまえは既に包囲されている。でも大丈夫。神様を信じるなら希望があるから。」 神様は聖書を通して、そう語り掛けておられます。どんな苦境の中にあっても希望を失わずに済む人生。そんな人生をスタートするために、お近くのキリスト教会にお出掛けください。


 ( PBA制作「世の光」 2023.8.12のお話しより )


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■故ダイアナ妃の名言 / 水谷 潔

2023年11月14日 | Weblog

2023/8/11放送

 「世の光」の時間です。愛知県春日井市にあります春日井聖書教会協力牧師の水谷潔です。

 「人に親切にするのに見返りを求めちゃダメ。あなただって、お返しができない親切をこれからたくさん受けるのだから。」 これは36歳にしてこの世を去ったダイアナ妃が残した名言です。これはダイアナ妃が出資をしていたホームレスの若者をサポートする施設を訪れた際、同行していた二人の息子に語ったことばだそうです。後日、息子の一人ウィリアム王子は「母が僕の目を覚ましてくれたことに感謝している。」と語り、出資者の役目を亡き母から引き継ぎました。

 この名言に触れて、こんなことばが浮かびました。「人を愛するのに見返りを求めちゃダメ。あなただって、お返しができない愛をたくさん受けているんだから。」 実は聖書にこんなことばがあるんですねえ。新約聖書ローマ人への手紙13章8節をお読みします。
  「だれに対しても、何の借りもあってはいけません。ただし、互いに愛し合うことは別です。」

 借金だけではなく、誰かに対して借りがあるというのは苦しいものです。また人間関係を悪くする原因にもなります。早く返して自由になりたいと願うものです。ですから聖書は私たちに、借りのない人間関係を作るように勧めています。

 しかし聖書は、ただ一つだけ例外がある、と言うのです。それは「愛」という名前の借金です。言い換えるなら「愛の負債」です。誰かに愛されることは、その人に借りを作ることです。しかし、それは他の借りとは違います。愛の負債は苦しみではなく、喜びです。

 そして自分を愛してくれた相手に少しずつ愛をお返していくのです。それが愛に生きることだと聖書は教えています。愛することは美しいこと、尊いこと、そして幸せなことです。その一方で、愛することは、誰からの借りを返すように当然のことでもあります。だからこそ見返りを求めず愛していくべきなんでしょう。

 「だれに対しても、何の借りもあってはいけません。ただし、互いに愛し合うことは別です。」

 8月31日はダイアナ妃の命日です。ダイアナ妃の報道を目にしたら、ぜひ今日のこの番組と、この聖書のことばを思い出してください。


 ( PBA制作「世の光」 2023.8.11でのお話しより )


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■ゴミ置き場が花の名所に / 水谷 潔

2023年11月13日 | Weblog

2023/8/10放送

 「世の光」の時間です。愛知県春日井市にあります春日井聖書教会協力牧師の水谷潔です。

 山形県天童市を流れる立谷川(たちやがわ)の河原には、約3万株の芝桜が咲き、毎年6万人もの観光客が訪れます。しかし、以前そこは洗濯機や家具などが散らばる不法投棄の場所でした。お孫さんのために田舎に家を、と願った田所三男さんは、立谷川付近に自宅を購入するのですが、2005年に末期がんで余命三ヶ月との宣告を受け、会社を退職します。
やがて、田所さんは地元の反対を受けながらも、荒れた河原を一人で整備し始めます。その思いと努力が人々を動かしたのでしょう。2012年には地元ボランティアが結成されます。その翌年のこと、田所さんは他界されます。しかし田所さんの死後も地域の人々にその意志は引き継がれ、今日に至っているそうです。

 かつての不法投棄の場所は芝桜が咲く河原となりました。ゴミ置き場は花の名所へと変えられたのです。このお話を聞いた時、私は一つの聖書のことばを思い浮かべました。旧約聖書詩篇30篇の11節をお読みします。
  「あなたは私のために 嘆きを踊りに変えてくださいました。 私の粗布を解き 喜びをまとわせてくださいました。」

 「あなたは私のために 嘆きを踊りに変えてくださいました。」とあるように、神様は信じる者の嘆きを踊りへと変えてくださる方です。続いて、「私の粗布を解き 喜びをまとわせてくださいました。」と書かれています。粗布とは悲しみをあらわす衣装です。ですから神様は悲しみの装いから喜びの装いへと、私たちを着替えさせてくださる方なのです。

 そうです。聖書が示す神様を信じ共に歩むなら、ゴミ置き場が花の名所になったように、あなたの人生の風景も変わります。あなたの嘆きは踊りに置き換わります。あなたは悲しみから喜びへと着替えることができるのです。

 田所さんの意志が地元の方々に引き継がれたように、キリスト教会はこの神様の恵みを引き継いでいます。そして、あなたがこの神様に出会うお手伝いをしています。どうかお近くのキリスト教会に行かれますようにお勧めします。

 

 ( PBA制作「世の光」 2023.8.10でのお話しより )


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■打席に立つだけでサヨナラ勝利 / 水谷 潔

2023年11月11日 | Weblog

2023/8/9放送

 「世の光」の時間です。愛知県春日井市にあります春日井聖書教会協力牧師の水谷潔です。

 2021年5月1日のこと、プロ野球日本ハム・ファイターズ対西武ライオンズの試合はファイターズが押し出しサヨナラで勝利をおさめました。9回裏、ツーアウト満塁で打席に立った杉谷(すぎや)選手は一度もバットを振ることなくストレートのフォアボールを選び、チームをサヨナラ勝利へと導きました。ヒーローインタビューでお立ち台に上がった杉谷選手は開口一番、「みなさん!なんか、すみません!」とファンにお詫びをします。さらには、「こんな状況ですが、全員の力が9回に集結されて僕のところに回ってきました。うーん、なんかすみません!」と再びお詫びをしました。

 杉谷選手の心情を想像した時、私の心には新約聖書エペソ人への手紙2章8節のことばが思い浮かびました。エペソ人への手紙2章8節をお読みします。
   「この恵みのゆえに、あなたがたは信仰によって救われたのです。それはあなたがたから出たことではなく、神の賜物です。」

 聖書が記している「救い」は、満塁にしてもらいサヨナラ勝利の場面で打席に入るようなものです。イエス様が十字架に架かられて、神様と私たちを隔てていた罪の問題は解決されました。イエス様は十字架に架かり、死んでくださったのち、三日目に死からよみがえられました。そのことを信じる者たちは、死で終わることない永遠のいのちが与えられます。

 「この恵みのゆえに、あなたがたは信仰によって救われたのです。」 聖書はそう言いますが、まさに一方的な恵みです。救われるために必要なことは全部神様がしてくださいました。ただただそれを信じ受けとめればよいのです。

 「それはあなたがたから出たことではなく、神の賜物です。」 聖書はそう言いますが、まさしく人間の行いや努力で救われるのではありません。救いとは神様の賜物、神様からのプレゼントです。ただ戴けるものを受け取るだけでよいのです。野球に例えるなら、神様に満塁にしてもらい、打席に立っているだけでお立ち台。それが聖書が記している救いです。救い主であるイエス・キリストを信じるだけで救われます。これが聖書の真理です。どうかこの真理に出会うために、ぜひ聖書を読んでください。


 ( PBA制作「世の光」 2023.8.9でのお話しより )


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■歌舞伎界での異例の存在 / 水谷 潔

2023年11月10日 | Weblog

2023/8/8放送

 「世の光」の時間です。愛知県春日井市にあります春日井聖書教会協力牧師の水谷潔です。

 「ラブリ(ン)」の愛称で親しまれている歌舞伎役者・片岡愛之助さんをご存知でしょうか。実は愛之助さんは歌舞伎界では異例の存在です。歌舞伎の世界は世襲制で、歌舞伎役者になる人たちは歌舞伎役者の家系に生まれた男性ばかりです。しかし愛之助さんは歌舞伎の家系ではありません。一般家庭で生まれ育ちました。にもかかわらず歌舞伎の世界で活躍しています。それは、子役としての名演に目を止めた片岡家から歌舞伎界に招かれ、後に養子縁組をしたからなのです。養子縁組をすれば歌舞伎役者の子どもとなり、歌舞伎役者になれるのです。

 愛之助さんのことを知って、一つの聖書のことばを思い出しました。それは新約聖書ヨハネの福音書1章12節です。ヨハネの福音書1章12節は言います。
  「しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとなる特権をお与えになった。」

 「この方」とは救い主イエス・キリストのことです。聖書は、イエス様を信じ受け入れなら誰でもが神の子になれる、と宣言しています。本来、「神の子」になるには神の家系に生まれるしかありません。私たち人間は誰もが神様を離れて生まれ、神様に背を向けて歩んでいます。しかしそのような私たちも神の子となる方法があるのです。それが養子縁組です。

 新約聖書のローマ人への手紙には「子とされる」ということばが、「神の子とされる」ということばがあるのですが、それは「養子縁組」を意味する当時の法律用語だそうです。イエス様は十字架に架かり、ご自身のいのちを差し出して、分断していた神様と私たちの間を橋渡ししてくださいました。養子縁組を通して神の子とされる道を開いてくださったのです。

 「私が神の子なんて、自分にはそんな資格はない」 あなたはそう思われるかもしれません。しかし神様はあるがままであなたを愛し、これまでどのような歩みをしてきたとしてもそれを全て不問としてくださり、喜んで子として受け入れてくださいます。

 天の父である神様から豊かな愛を受けて、喜びと平安に満たされながら、この神様の愛に応えて生きていく。そんな神様の子として歩んでいきませんか?


 ( PBA制作「世の光」 2023.8.8でのお話しより )


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■デジタルタトゥーの時代にあって / 水谷 潔

2023年11月09日 | Weblog

2023/8/7放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 今週、番組を担当する愛知県春日井市にあります春日井聖書教会・協力牧師の水谷潔です。

 「デジタルタトゥー」をということばをご存知でしょうか。デジタルタトゥーとは、インターネット上で一度公開され拡散された個人情報などが削除し切れずいつまでも残ることを入れ墨・「タトゥー」に例えた表現です。

 たとえば犯罪歴のある方が更生し社会で真面目に生きていても、その方の名前を検索すれば過去を知られてしまいます。若い時に未熟さから犯してしまった過ちが、その人に一生涯ついて回るとしたらどうでしょうか?

 このデジタルタトゥーという問題に心を痛めながら、一つの聖書のことばを思い起こしました。それは旧約聖書のイザヤ書43章25節のことばです。イザヤ書43章25節をお読みします。
 「わたし、このわたしは、わたし自身のためにあなたの背きの罪をぬぐい去り、もうあなたの罪を思い出さない。」

 神様はご自分に背くような罪さえも拭い去り、思い出すことのない方です。神様の赦しは完全です。今風に言えば、神様は私たちの罪というデータを完全に消去してくださり、二度と復元することはないのです。そうです。聖書が示す神様を信じ、自分の罪を認め神様の前に言い表すなら、神様は私たちの罪を完全に消去してくださるのです。
 
 神様が消去してくださったのですから、データの復元をするかのように自分を責める必要はもうありません。この神様とともに歩むなら、自分でも自分を赦すことができ、過去のことで自分を責め続ける人生は終わるのです。神様が終わらせてくださるのです。そして神様が新しい人生を始めさせてくださいます。

 過去の事実を変えることはできません。しかし過去の事実が私たちにもたらす影響は変えることができます。神様にはそれができるのです。

 「あなたの背きの罪をぬぐい去り、もうあなたの罪を思い出さない。」
 そうおっしゃる神様を信じ、ともに歩みませんか? 明日のこの時間もぜひ、お聴きください。


 ( PBA制作「世の光」 2023.8.7でのお話しより )


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■ルカの福音書 133 / 大嶋重徳

2023年11月08日 | Weblog

2023/8/5放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。イエス様のことばから人生の幸せを考える一週間を過ごしてきました。

 私は牧師になり、いわゆる経済的に豊かだという経験はしてきませんでした。私の趣味は料理なのですけれども、学生たちをたくさん家に招いて、ご飯を食べさせる。趣味と実益を兼ねていました。ひき肉料理が得意です。どれだけ体育会系の学生が来ても数をこなせる。

 私の娘が4歳か5歳の時に、実家に帰って両親がすき焼きをしてくれたことがあります。すると娘が、そのすき焼きのお肉で「お父さんこのひき肉おいしいね」と満面の笑みで言いました。「ああ、この子にとって肉とはひき肉なんだな」、孫をあわれんでいる母の顔を思い出します。

 また、いつも安く回っているお寿司屋さんに行きます。しかし、子どもたちが夜の眠る前のお祈りで、「今日は神様、お寿司がたくさん食べられて感謝です。この家の子どもでよかったです」と祈ってくれる。何という幸せな時間でしょうか。

 また、本当に妻には苦労をかけました。しかし、妻は一度たりとも「貧しい」などとは言いませんでした。「おいしいね」「お父さんが働いてくれるおかげだね」

 小さな幸せかもしれません。神様を信じて生きる者たちの幸せ、神を信じて生きる者たちだからこそ出る互いに掛けあう感謝のことば。 「イエス様だったらなんと言われるだろうか」、互いに想像しながら生きるからこそ、生まれていく愛。それはやはり誰がなんと言おうとも、誰になんと言われようとも確かに幸せなのです。イエス様に出会ったからこその幸せ、イエス様がいてくださるからこその幸せです。

 今日も私たちは幸せになりたいです。お金に満ち足りていても得ることができない幸せを得たいと思います。大いなる力に助けられ、神の近くにいることで体感できる幸せに生きていきたいと思います。お祈りをし、賛美をし、大胆に泣いて、説教に応答するところで得られる幸せがキリスト教会にはあります。
 これまでの人生で神を神として求めることをしなかった私たちのカラカラに飢え渇いている自分の心に、教会で気が付いていきたいと思います。そこで「貧しく」祈るのです。そこから本物の神を求める人生の幸せが始まります。私たちの心は教会で満たされるのです。


 ( PBA制作「世の光」 2023.8.5送でのお話しより )


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