2024/02/09放送
「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。今週は聖書の創世記の中から、人間とはどのような存在なのか、ということをご一緒に考えています。
神様は人を大地の塵によって造られました。そして、人をエデン園に住まわせたのです。そこには食べるのによいさまざまな実をつける木々が生え、人は自由に取って食べることができました。園を潤す川も流れていました。
しかし、足りないものがありました。人にふさわしい助け手が見つからなかったのです。
そこで神様は、人を深く眠らせて、彼のあばら骨の一つを取り、一人の女をお造りになった、と書かれています。女性は男性のあばら骨から造られたんですねえ。これはとても大切な意味があると思いませんか?
もし、男性の足の骨から造られた!というのでは、女性はいつも踏まれるばかりの存在のような感じがしますよね。まるで奴隷のようです。また、頭の骨から造られたら男性を支配するような存在となったかもしれません。
しかしあばら骨から造られたということは、お互いが対等の存在として造られたということ、そして最も大切な心臓に近い骨から造られた女性は本来、男性にとってとても大切な存在だよ、ということでもあるわけです。
最初の人アダム、そしてアダムにふさわしい助け手として造られたエバの、二人の人生がスタートしました。創世記2章23節では、アダムはエバに向かってこう歌っています。「これこそ、ついに私の骨からの骨、私の肉からの肉」
いやぁこれは世界最初のラブソングと言ってもいいですよねえ、「骨からの骨、肉からの肉」と歌ったわけです。二人はエデンの園でお互いに麗しい絆で結ばれて生活していきました。
しかし、その麗しい姿が失われる出来事が起こっていったのです。蛇がこの二人を誘惑するためにやってきました。
古代オリエントの世界においては、蛇は神秘的な力を持つものとされていました。エジプトでは蛇は知恵の神、生命の神として崇められていました。首を持ち上げた蛇が冠に付けられたり絵に描かれたりしていますよね。
しかし聖書は、知恵の神とされていた蛇を、人に災いを及ぼす誘惑者サタンの姿とだぶらせて登場させたのです。そして人間が抱える根本的な問題、聖書が教える「罪」というものがどのようにもたらされていったのかが記されていくのです。
( PBA制作「世の光」 2024.2.9送でのお話しより )
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