♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■死線を越えた愛の伝道者 賀川豊彦(2) / 岩井基雄

2017年12月04日 | Weblog
2017/10/30放送

 世の光の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。
 第五週の月曜日は歴史の中を歩んだクリスチャンの生涯から学んでいますが、先週に引き続き神の愛を届け続けた賀川豊彦について学んでみましょう。
 
 妻はると共に貧民街の人々に神の愛を届け続け、愛を実践した賀川豊彦は1914年、大正3年に渡米し、アメリカの社会事業や労働運動を視察し、プリンストン大学と神学校で学びます。
 三年の学びを終えて帰国すると、再び神戸の貧民街に戻り、無料巡回診療を始めます。またアメリカで貧困問題を解決する手段に労働組合運動の重要性が分った香川は有愛会関西労働同盟会を結成し、貧しい人々の人権を守る働きを進めていきます。そして牧師の資格を取得し、神様の愛と聖書のことばを語り伝える牧師となったのです。
 大正9年には自伝的小説『死線を越えて』を出版します。命がけでキリストの愛を届ける伝記がベストセラーとなる中、印税の殆どを豊彦は貧しい人々や愛を届ける社会運動に用い、徹底して悲しみの人々の友として歩んだのです。

 そんな中、大正12年に関東大震災が起こります。貧困や悲しみを抱える人々が激増する中、豊彦夫妻は被災者救済をきっかけにキリスト教産業青年会を発足し、キリストの愛に生きる青年たちと一緒に働きを進めます。また貧民診療所などを広げ、医療が必要な人々にも惜しみなく愛と癒しを届けていったのです。そして彼は社会運動よりも神の愛を届ける福音宣教、「神の国運動」に比重を置き始めます。何よりも神様の愛のことばを届け、この地上に神の国が実現することを実践し続けたのです。彼の働きは世界の人々にも紹介され、ノーベル平和賞候補ともなるなど、キリストの愛を届ける働きは多くの人々に感動と喜びを与えていったのです。

 あなたはどのように愛に生きることができるでしょうか。キリストはあなたにも語ります。

 聖書のことば
 「あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、しかも最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです。
                 新約聖書 マタイの福音書25章40節

 PBA制作「世の光」2017.10.30放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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