♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ペテロの抵抗 / 関根弘興

2021年01月22日 | Weblog

2020/7/31放送
 世の光の時間です。お元気でお過ごしですか? 関根弘興です。

 イエス様が逮捕される前、オリーブ山の麓にあるゲッセマネという所に行かれ、これまで弟子たちが見たことのない苦しみの形相でイエス様は苦しみ悶えながら祈られました。しかしイエス様はそこではっきりと、ご自分が人々の罪の身代わりのために十字架につくことこそ神の御計画であるということを確信し、十字架への道をまっすぐに進んで行かれるのです 。

 イエス様がゲッセマネで祈り終わった直後のことです。近くで待っていた弟子たちに、「立ちなさい。さあ行くのです。」と言われました。

 ちょうどその時、十二弟子の一人であるユダが一隊の兵士と祭司長・パリサイ人たちから送られた役人たちを引き連れて灯火と松明と武器をもってやってきました。

 当時のユダヤの指導者たちは軍隊を持っていませんでした 。ですから一隊の兵士とはローマの軍隊で、ま、通常は600人の隊を表す言葉です。イエス様一人を捕まえるためにユダヤの宗教指導者や役人だけではない、ローマの兵隊たちも何百人も動員されたというわけですね。それそれが灯火と松明と武器を持ち 、騒然とした雰囲気が立ち込めていたことでしょう。

 ユダはイエス様を逮捕するための合図を決めていました。それは「私が口付けをするのがその人だ、その人を捕まえるのだ」と言っておいたからです。ユダはイエスに近づき口づけしました。それが合図となり辺りは騒然となったのです。

 その時、弟子のペテロが剣を抜き、大祭司のしもべに切りかかり、その耳を切り落としてしまったんです。するとイエス様はペテロにこう言われました。
 「剣を元におさめなさい。剣を取る者はみな剣で滅びます。」と 。

 イエス様がなそうとする救いのみわざは武力を用いて達成するものではありません。イエス様は自分を捕らえるために来た大祭司のしもべの耳の傷をその場所で癒やされたのです。 弟子たちはなすすべがありませんでした。もはや散っていくしかありませんでした。

 イエス様の救いのみわざは、こうしてイエス様が逮捕され、蔑まれ、たった一人で十字架への道を歩み、なされていくのです。


      (PBA制作「世の光」2020.7.31放送でのお話しより)
 ***

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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