♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■牢獄の中でも賛美を

2010年11月29日 | Weblog
2010/11/29放送

 世の光の時間です。 お元気でしょうか。 村上宣道です。

 えー、昨日の日曜日からクリスマスまでがアドベントと言われるんでねえ。 アドベントというのは待降節とも言って、主イエス・キリストの降誕日・クリスマスを迎える準備の期間のことですねえ。

 で、この季節になりますと、なぜかっていうぐらい日本ではベートーベンの第九が演奏される旅またはその合唱に加わったりというふうなことがあちらこちらで行われますですねえ。 で、その第九が日本で初めて演奏されたのは、今から92年前、大正7年1918年のことなんだそうですけれども。

 その記念すべき初演なんですが、実は意外な場所で意外な人たちによってなされたんですねえ。 当時四国の徳島に坂東(俘虜)収容所(http://www.clair.or.jp/j/forum/forum/town/175_2/index.html)っていうのがあって、そこにはドイツ人捕虜たちが収容されていたんですねえ。第一次世界大戦の頃だったんですけれども。  その坂東収容所のドイツ人捕虜たちによって徳島オーケストラが編成されてですねえ、第九がそこで演奏された。これが日本初演の第九だったんだそうですねえ。 まあ本当にこのようなことをご存知ない方も多いかなと思うんですけれども、それが日本で流行り始めた最初のことだという訳ですね。

 で、この第九の中には、合唱の部分が入っていて、いわゆる「歓喜の歌」--「喜びの歌」ですね-- と呼ばれていますですねえ。  捕虜としてねえ収容所に入れられていても演奏したり「喜びの歌」など歌えるっていうのは素晴らしいことだなあというふうに思いますねえ。

  そう言えば聖書の中にもですね、牢獄の中で讃美をしたという記事がありまして、パウロとシラスという人が牢獄に入れられていてですねえ、その時に神に祈りつつ讃美の歌を歌っていると、そこにいる他の囚人たちもずうっと聞き入っていた。 ところが突然、地震が起きてですねえ、獄舎の土台が揺れて、そしてたちまち扉が全部開いて、で、みんなの鎖も解けてしまった、というので、その時に看守はびっくりしてですねえ、「これはもう全部囚人が逃げてしまうだろう」というふうなことだったんですけれども、パウロは「大丈夫ですから」というふうに言ってですね。

  そのパウロたちの姿を見た時に彼は「私が救われるためにはどうしたらいいでしょうか。」っていうふうに平伏して聞いて、「イエス様を信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。」(使徒の働き16章31節参照)と言われてですね、彼ら(彼と家の者)は全部救われた。 つまり、牢獄の中での讃美を聞いて、これはほんとの救いがここにあるに違いない、とそう思ったからだというふうに言えると思いますねえ。

  ( PBA制作「世の光」2010.11.29放送でのお話しより)

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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このサイトは URL名として
 http://yonohikari.biblica.info 
が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。


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東海福音放送協力会へのお問い合せは、
 464-0044 名古屋市千種区自由ケ丘2-10 自由ケ丘キリスト教会内 電話052-762-
2196 へ


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