♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■十戒 -自由への励まし 39 / 大嶋重徳

2018年01月25日 | Weblog
2017/11/30放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。

 聖書には十戒と呼ばれる神と人との間に結ばれた約束があります。十戒の第四戒の「安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。」(出エジプト記 20章8節)と語られた神様は仕事の手を止め、休まれた神様でもありました。

 しかし、仕事も手を止めるというのは練習が必要なことだと思います。なぜなら私たちの生きている毎日は激しく忙しい日常が取り巻いているからです。その中で私たちは絶えずプランを立て、前進すること、何かを作り出すことを絶えず強いられていますし、あるいは絶えず自分自身がそれを求めています。計画的であること、勤勉であること、能率的であることは非常に大切なことです。しかし、何のために計画的であり、勤勉であり、能率的であるかを見失うとき、私たちはさらなる忙しさという奴隷状態に陥っていきます。安息日をも超える計画性・勤勉は、何のために勉強するのか働くのかという目的を見失わせてしまいます。更に安息日をも支配する能率の良さは人から神の前に出る時間を奪い、かえって人生における非効率であることを告白しないといけません。

 働きすぎで痛ましい結果になっている人たちのニュースが飛び込んできます。ある有名企業で仕事をされていたクリスチャンに友人がいました。しかしある日、子どもが書いてきたお父さんの絵を見て彼は漠然としたというんです。それはお父さんの絵が布団で眠っている絵だったのです。休みの日、一週間の過酷な仕事で少しでも空いている時間に眠りたい。子どもが週末に自分を見る姿は眠っている姿だけだった、と。その時、給与がたとえ下がったとしても休みの日を子どもと一緒に過ごせるようにしようと転職したという話を聞きました。

 もし安息日をも守ることのできない職場で仕事を辞める事は決して人生の敗北などではありません。安息日を守らずして得られる高収入よりも選び取らなければならない生活のリズムがあります。私たちは病める力を養う必要があるのです。安息日を守ることは私の自由を保つために必要なことです。私たちは、やめるという練習する時間が必要になって来るのです。安息日を守るという一見非効率な時間を選び取ることができるかどうかで私たちの生きている日常の本当の価値は計ることができるのではないかと思います。やめる練習、休む練習をするために、主の日の礼拝に出てみませんか? そこにはあなたの安心して安らぐ場所があるのです。

   ( PBA制作「世の光」2017.11.30放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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このサイトは URL名として  http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。


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