東海道を江戸の日本橋から数えて43番目の四日市宿。夜明け前に立った旅人は、追分で京都と伊勢への道に分かれます。方や鈴鹿峠越えの難所、方や伊勢神宮へあと少しと・・・。
これは江戸に描かれた、東海道分間延絵図 四日市宿の絵です。
三滝川を渡るとすぐ四日市宿に入ります。ゆっくり坂を下るとそこは札ノ辻。四日市港へつながる浜往還と東海道の交差点でした。
お正月ですので少し急ぎますが、四日市宿で一泊した旅人は伊勢へ、京都へと向かいます。冷気が包みますが、朝の空気が気持ちの良い朝です。宿場を出るとすぐ左に諏訪神社があり。ここで旅の安全と感謝を祈願して追分の分岐点へと向かうのです。
右にあるのが札ノ辻、中央に諏訪神社があり、浜田村、新田町と四日市宿の境界が見られます。通称黒門と言われていたそうで、宿場の境界を示す垣が立てられていました。
つまり、新田町(表参道スワマヱ)は、四日市宿の南の外れでした。