花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

江戸吉原図集より その1

2007年08月26日 | わたくしごと、つまり個人的なこと
明暦2年(1656)浅草浅草寺北、田んぼの真ん中に遊郭吉原が移築されました。
ここへ向かうには、歩いていくか、籠に乗っていくか、舟で向かう方法があります。
さて今日は、柳橋の船宿から猪牙舟(ちょきぶね)で向かうことにしましょう。
船宿の二階で仕事着を着替えて、宿の女将に見送られながら舟に乗り込みます。猪牙舟は数人乗りのちいさな舟。早いのが取り柄ですが、乗り方にもコツがいるようです。うっかりするとひっくり返るからです。
柳橋から出た船は、竿から櫓に変わり大川に出ます。両国橋を後に見ながら速度をあげていきます。たくさんの舟が行き来していますね。
左に蔵が並んでいます。川面に枝を突き出しているのが首尾の松です。
右側には椎の木が茂る松浦邸、そして「うれしの森」の緑を眺めながら進みます。
駒形堂を左に見て大川橋をくぐると、はるかに浅草浅草寺の伽藍が望めますね。
その手前が歌舞伎三座で有名な猿若町の賑わいです。
右に三囲(みめぐり)神社の鳥居を見て、竹屋の渡しを左に入り今戸橋をくぐったあたりが山谷掘り。
船宿に到着です。桟橋には船宿の女将がちょうちんを持ってお出迎えです。
宿で一休みした後、ここから日本堤を女将の案内で吉原に向かうのです。
堤の両側には、百六十軒のよしず張りの水茶屋やが並びます。水茶屋は、家紋をつけた丸ちょうちんを手に遊女屋まで案内するところです。
そのほか焼餅菓子、焼き団子、枝豆、西瓜、飴、栗などの物売りが並んでいますね。
十町ほど歩くと、左に下る衣紋坂に到着。左に見返りの松、右が高札場です。
ここから吉原の大門まで約五十間あったので、五十間坂と呼ばれていました。
五十間坂には編笠茶屋が並びます。編笠をかぶって大門をくぐりました。
コメント
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