新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

力草

2009年09月25日 06時29分46秒 | 写真俳句・エッセー

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 このような草が生えているのは知っていた。

 しかし、気にも止めていなかった。

 何処にでも生えている普通の草だった。

「単なる雑草!」 と思い、見捨てていたのだ。

 考えてみれば、それはひどい話。

 目立つような姿でないからと言って、綺麗な花を咲かせないからと言って、目もくれずに踏んづけていたのだ。

 なんと無神経な!

 草の名は雄日芝(オヒシバ)。またの名は、力草(チカラグサ)、相撲草(スモウグサ)。

 日本の全土に分布している1年草で、花期は8月~10月。

 歳時記に載っているのだから、単に私が不勉強だっただけのこと。

 反省とともに、一句を捻った。

   抗いも目立ちもせずに力草   鵯 一平

 別館として、写真俳句ブログの「いのちの囁き」を開いております。

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渋滞に思う

2009年09月24日 06時22分13秒 | 身辺雑記

 一昨日は両親の墓参り。

 高速道を使って、片道約180キロを走った。

 朝は早かったこともあり、渋滞に遭いながらも、約3時間で着いた。

「テレビで騒いでいるほどでもないな」 往路はそんな印象だった。

 そのぶん、復路でカタキをとられた。

 所要時間は5時間余。

 渋滞の中で、事故があったらしい。

 緊急自動車が追い越して行った。レッカー車も2台。

 やっと走り出してから、事故現場らしいところを通過したが、事故車は残っていなかった。

 家に着いたらクタクタ。食事を摂る元気もなく、すぐ寝てしまった。

 お彼岸とは言え、みんなが墓参とは思えない。きっと、ほとんどは行楽だったのではないか。

 なにしろシルバーウイークという謳い文句の5連休。しかも高速料金が1000円だ。行くなと言うほうが無理。なにしろ、金を使わせようという為政者の算段なのだ。

 こんなことでいいのだろうか?

 なにしろ、ベターっと渋滞していたのだ。その間の生産性はゼロ。若干のガソリン消費だけ。

「小泉政治は失敗」、「格差の拡大」などと声高に言われたが、多くの人はシルバーウイークで楽しんだみたい。

 もちろん、これは結構な話なのだ。

 砂上の楼閣でなければいいなあ。

 だが、なぜか私は気に入らない。

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「ゆとり」の問題

2009年09月22日 03時50分17秒 | コラム・エッセー

 先日、ブログ友の「霧の中の散歩」(以下Kさん)さんが、「ゆとり」の問題について記事にしておられた。

「ゆとり」を感じるためには、「① 窮屈でない ② 余裕がある」ことのほかに、「③ 充実感」を感じる必要があるのではないか、と書いていた。

「③ 充実感」を感じていないご自分に対し、反省をなさっている記事だった。

 その記事に触発され、私も、私自身について考えてみたい。

 Kさんが定義づけられている「① 窮屈でない」について、まったく異論はない。窮屈では「ゆとり」は感じられない。

「② 余裕がある」について、Kさんは深く述べておられなかった。しかし、この点についても、私には異論がない。

 ただし、「余裕がある」とは如何なることかとなると、個人差があるように思う。

「充実感」についても、まったくその通りと思っている。

 そのような定義をした上で、自分を考えてみた。

 私の場合、「窮屈でない」とは言えない。たとえば、ブログ「いのちの囁き」を毎日更新しようとしている。これはかなり窮屈だ。「今日はよそう!」と思うこともしばしばだ。

 しかし一方では、それをし続けていることによって、得難い充実感も感じている。窮屈ではあるが、充実感もあるのだ。「窮屈でない」ことと「充実感」とは、裏腹の関係にもありそうだ。

 毎週土曜日の外出も、窮屈と言えば窮屈。しかし、一方では満足感も得ている。

 つまり、窮屈ではあるが、そこそこ充実感も感じているので、「まあまあ」の感じだ。

「② 余裕がある」については、金銭的ないしは経済的な面では、余裕があるとは言えない。

 だが、これを言い出したらキリがない。そこそこのメシを食べ、好きな本を読み、時には友人や後輩たちと焼酎が飲めれば、それでいいとしなければなるまい。

 私にとって最大の問題は、健康上の不安だ。

 不健康であれば、生活は窮屈になるし、金銭的・時間的余裕もなくなり、充実感も感じられなくなる。

 やや唐突な結論だが、今の私は、そこそこの「ゆとり」ある生活と考えていい。

 とは言え、「健康であること」という薄氷の上に立っている感じで、ひどく危なっかしい。

 この記事は、Kさんの了解を得ずに書いている。お許しを願いたいと思います。

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涙の虚実

2009年09月21日 06時53分28秒 | 身辺雑記

 昨日、床屋さんでの話。いつもの若おかみが相手だ。

 話題が酒井法子の保釈問題に及んだ。

「どのチャンネルに廻しても、ノリピーの会見でしたからねえ、イヤになりましたよ」

 さも辟易したような彼女の言葉だった。

「じゃあ、見なきゃよかったのに……」  

 私が言った。実は私も、会見のニュースは何度も見ていた。だから、本来は言える立場ではない。

「しかし、ウチのお客さんは、みんな男性でしょ、ノリピーの話題が多いンですよ。だから、一応は見ておかないと……」

 これは彼女の言い訳だ。

「男の人って、どうして涙に弱いンでしょうかねえ。嘘に決まってるのに!」

 昨日の彼女は、語調が厳しかった。前の客に、ノリピーフアンがいたのかもしれない。非難の語調だった。

「仮釈放なのに、あんなメイクして、しかも嘘涙!ぜーんぶ計算ずくですよ!」

 容赦のない口ぶりだ。

 まるで私が責められている雰囲気だ。つい、こちらはタジタジ。

 一般的に言えば、酒井法子の問題に関し、女性の反応は厳しい。男は甘いようだ。

 私も自分を考えてみた。

「薬物を勧めたのは亭主だった。子供に会いたいという母心は分かる。あの神妙さは反省しているからだろう。あの涙はホンモノではなかろうか」

 どうしても、そんなふうに思ってしまう。か弱そうな雰囲気を出しているので、つい同情してしまうのかもしれない。

 しかしあの会見は、周到に計算されたドラマとしか思えない。あの反省の言葉も、十分に準備されていなのではないか。誰かの演出であることは間違いない。

 ひょっとしたら、復帰後の活躍を前提としているとも言える。

 涙だって、演技の一部だったかもしれない。それでは酷だろうか。

 髪を整えてもらいながら、居眠り半分で、そんなことを考えた。

 立派な更生を願っていることは、もちろんのことだが。

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温め酒

2009年09月19日 06時39分27秒 | 写真俳句・エッセー

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   昨夜、久しぶりに、後輩たちと会った。

 彼らも一線を退いたのだ。

 話題には事欠かない。それぞれの近況報告だったり、誰かを質問攻めにしたり……。

 YY君は髭を生やすらしい。少し伸びかけたところだが、今のところは曰く言い難しだ。

 無聊をかこっている様子がありありだ。

 TY君も元気になった。奥さんの健康状態が、好転してきているようだ。

 TN君もすこぶる元気。娘さんを亡くした痛みから、すこしづつ回復しているのだろう。強く乞われて、次の職場で、重職を担っている。

 そんな彼らだけに、三人三様ではあるが、まだまだ燃え尽きてはいない様子。

 私から言えば、十分すぎるほど活躍してくれた。彼らに対しては、感謝して余りある思いを持っている。

 本人たち自身としては、どうやら燃え尽きていない。まだまだ元気だし、意欲も減退していない。

 事実この私も、燃焼しきったはずなのだが、時折は、過去の自分の不十分さを、今になっても責めている。悔やんでもいる。

 何かが不十分だったのだろうか。それとも、人間とは、そんなものなのだろうか。

 私は今、良し悪しは別として、胸の内のすべてを、人に伝えきれていなかったことを痛感している。

 もっとも、受け入れてもらえたかどうかは、別問題だ。

   とつおいつ行きつ戻りつ温め酒   鵯 一平

 今日は恒例の外出へ。 

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