新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

浪曲子守唄

2009年09月12日 07時04分01秒 | 身辺雑記

 カラオケに行けば、唄いたい曲があった。

 一節太郎が唄っていた「浪曲子守唄」だ。

 この曲はとても唄いやすい。なにしろ、「浪曲」と「子守唄」が一緒なのだから、古風な作りの演歌だ。しかも、とても調子がよい。

 前奏から、「チャーンチャチャチャン・・チャチャチャーンチャチャチャーン・・」と、調子よく入ってくるので、まだ生酔い状態でも唄えるのだ。

 こう見えても、私は酔った末でないと唄えない。照れてしまって声が出ないのだ。

 しかし、「もう少し呑めば、本調子なのだがなあ」という酔い加減でも、この曲の前奏が鳴り出せば、なんとかなるのだから不思議だ。

 仲間とカラオケに行けば、「調子合わせ」と言いながら、私はまずこの曲を選ぶ。

   ♪ 逃げた女房にや 未練はないが

      お乳ほしがる この子がかわい

               子守唄など にがてな俺だが

               馬鹿な男の 浪花節

      一つ聞かそか ねんころり  ♪

 このような内容なので、まずは思い切り声を出すことができる。調子合わせにはもってこいの曲と言える。もちろん、上手や下手は論外のこと。

 一番と二番の間に、本来は次のようなセリフが入る。

     「そりや・・・無学なこの俺を親にもつお前は、ふびんな奴さ。

      泣くんじゃネエ、泣くんじゃネエよ。

      あんな薄情なおっ母さんを、呼んでくれるな。

      おいらも泣けるじゃねえか。

      ささ、いい子で、ねんねしなァ」

 いくら厚面皮の私でも、このセリフを言うほどの元気はない。だから、今まで一度も言ったことはなかった。だいいち、曲の合間なのでセリフが追いつかない。

 とは言っても、セリフ入りのカラオケで、セリフを言わずにいるのは、とても妙な時間を過ごすことになる。

 そこで考え出したのが、「江戸子守唄」を入れることだった。

     ♪ ねんねんころりよ おころりよ

       ぼうやはよい子だ ねんねしな  ♪

           ・・・・

           (略)

 セリフの背景を使って、これを三番までを唄うと、ピッタリと枠内に納まるのだ。

 なんと素晴らしい発明!

 それを知って以来、なんら臆することなく、「浪曲子守唄」を選ぶことにしている。

 同席の人が白けた気分になるのは、当方の老齢に免じて、お許しをいただくしかない。

 別館として、写真俳句ブログの「いのちの囁き」を開いております。

 ご覧いただけると嬉しいです。

   → こちら

  

コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする