新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

涙の虚実

2009年09月21日 06時53分28秒 | 身辺雑記

 昨日、床屋さんでの話。いつもの若おかみが相手だ。

 話題が酒井法子の保釈問題に及んだ。

「どのチャンネルに廻しても、ノリピーの会見でしたからねえ、イヤになりましたよ」

 さも辟易したような彼女の言葉だった。

「じゃあ、見なきゃよかったのに……」  

 私が言った。実は私も、会見のニュースは何度も見ていた。だから、本来は言える立場ではない。

「しかし、ウチのお客さんは、みんな男性でしょ、ノリピーの話題が多いンですよ。だから、一応は見ておかないと……」

 これは彼女の言い訳だ。

「男の人って、どうして涙に弱いンでしょうかねえ。嘘に決まってるのに!」

 昨日の彼女は、語調が厳しかった。前の客に、ノリピーフアンがいたのかもしれない。非難の語調だった。

「仮釈放なのに、あんなメイクして、しかも嘘涙!ぜーんぶ計算ずくですよ!」

 容赦のない口ぶりだ。

 まるで私が責められている雰囲気だ。つい、こちらはタジタジ。

 一般的に言えば、酒井法子の問題に関し、女性の反応は厳しい。男は甘いようだ。

 私も自分を考えてみた。

「薬物を勧めたのは亭主だった。子供に会いたいという母心は分かる。あの神妙さは反省しているからだろう。あの涙はホンモノではなかろうか」

 どうしても、そんなふうに思ってしまう。か弱そうな雰囲気を出しているので、つい同情してしまうのかもしれない。

 しかしあの会見は、周到に計算されたドラマとしか思えない。あの反省の言葉も、十分に準備されていなのではないか。誰かの演出であることは間違いない。

 ひょっとしたら、復帰後の活躍を前提としているとも言える。

 涙だって、演技の一部だったかもしれない。それでは酷だろうか。

 髪を整えてもらいながら、居眠り半分で、そんなことを考えた。

 立派な更生を願っていることは、もちろんのことだが。

 別館として、写真俳句ブログの「いのちの囁き」を開いております。

 ご覧いただけると嬉しいです。

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コメント (10)
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