新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

潮風を求めて

2009年09月05日 05時38分03秒 | 身辺雑記

 用事があって、昨日も銀座へ。

 あまり暑くもなく、時間の余裕もあったので、ゆっくりしたペースで勝鬨橋 まで行った。

 Simg_3967
勝鬨橋から佃大橋方面

 途中、築地本願寺をお詣りしたので、結構時間はかかった。

 上の写真は、勝鬨橋から上流の佃大橋方面を望んで撮った1枚。

 隅田川もここまで下ってくると、微かに潮の香りがした。

 急に海が見たくなって、竹芝桟橋に向かった。徒歩というわけにはいかなかった。

Simg_3975t
竹芝桟橋付近からレインボーブリッジ方面

 久しぶりの竹芝桟橋に、以前の面影はなかった。

 40年ほど前、仕事場の関係で、大島、八丈島、三宅島などの島々に、しばしば行く機会があった。

 八丈島へ行った時のこと。

 往きは羽田空港からプロペラ機(フレンドシップ?)で飛んだ。

 帰路の段階で台風に見舞われた。「台風が過ぎるまで、のんびりしよう。飛行機が飛ばないのだから、どうしようもないや」。そんな気合いの入っていない気分になった。

 ところが、「直ぐに帰ってこい」、との厳命が下された。

「泣く子と地頭には勝てぬ」

 台風がまだ鎮まらないのに、八丈島から竹芝桟橋まで、貨物船で帰京する羽目になった。

 洗面器を抱えての18時間だった。洗面器を掴んでいないと、船の揺れによって、洗面器がどこかへ滑って行ってしまう状態だった。

 その日以来の竹芝桟橋だった。

 昔の面影は、まったくなかった。

 成長したのか奪われたのか。そんな気分にすらなった。

 時代の移り変わりは凄まじい。いやというほど実感させられた。

 しかし、微かな香りではあったが、潮風に出会うことはできた。

 曇っていたせいか、東京の海や川は灰色だった。

 今日は恒例の外出へ。

  別館として、写真俳句ブログの「いのちの囁き」を開いております。

 ご覧いただけると嬉しいです。

   → こちら

 

コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする