用事があって、昨日も銀座へ。
あまり暑くもなく、時間の余裕もあったので、ゆっくりしたペースで勝鬨橋 まで行った。
途中、築地本願寺をお詣りしたので、結構時間はかかった。
上の写真は、勝鬨橋から上流の佃大橋方面を望んで撮った1枚。
隅田川もここまで下ってくると、微かに潮の香りがした。
急に海が見たくなって、竹芝桟橋に向かった。徒歩というわけにはいかなかった。
久しぶりの竹芝桟橋に、以前の面影はなかった。
40年ほど前、仕事場の関係で、大島、八丈島、三宅島などの島々に、しばしば行く機会があった。
八丈島へ行った時のこと。
往きは羽田空港からプロペラ機(フレンドシップ?)で飛んだ。
帰路の段階で台風に見舞われた。「台風が過ぎるまで、のんびりしよう。飛行機が飛ばないのだから、どうしようもないや」。そんな気合いの入っていない気分になった。
ところが、「直ぐに帰ってこい」、との厳命が下された。
「泣く子と地頭には勝てぬ」
台風がまだ鎮まらないのに、八丈島から竹芝桟橋まで、貨物船で帰京する羽目になった。
洗面器を抱えての18時間だった。洗面器を掴んでいないと、船の揺れによって、洗面器がどこかへ滑って行ってしまう状態だった。
その日以来の竹芝桟橋だった。
昔の面影は、まったくなかった。
成長したのか奪われたのか。そんな気分にすらなった。
時代の移り変わりは凄まじい。いやというほど実感させられた。
しかし、微かな香りではあったが、潮風に出会うことはできた。
曇っていたせいか、東京の海や川は灰色だった。
今日は恒例の外出へ。
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