新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

秋夕日

2009年09月07日 07時30分37秒 | 写真俳句・エッセー

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「あまり、ものごとに拘泥しないほうがいいですよ」

 これは多くの識者の説だ。

 私も、お医者にはよく言われた。

「あまりこだわりを持っていると、自律神経が異常をきたしますよ。こだわらないほうがいいと思いますがねえ」

 こんな言い方なのだ。

 宗教家の多くも、同じように説いている。

 般若心経なども、「ものごとにはこだわるな」と説いている面がありそうだ。

 一方では、「強く思わなければ、なにごとも成就しない」という言い方もある。「念じて」こそ、成功するのだと説いている。

 どちらの説が正しいか、私はそんなことを言うつもりはない。

 恐らく、双方が真理なのだ。私にはそのように思える。

 私自身、身体を壊した折り、何かにこだわり過ぎている自分を自覚したことがあった。

「ああ、このこだわりが身体を壊しているかなあ」 という自覚だ。

 こだわりが過ぎて健康を害した。こだわりが過ぎて人間関係にヒビが入った。こだわり過ぎて経済的な損失を招くいた。

 いろいろな経験をさせられた。

 一方では、こだわりがあったからこそ、得ることができた成功体験もあった。

 こだわりを持たないことの欠陥もありそうなのだ。

 いや、違う、違う。そんな理屈を言うつもりはない。

 私はこだわりを捨てられないのだ。失敗を承知しながらも、捨てられない。戦略でも戦術でもない。持って生まれた性根なのだ。

 だから、空気を吸うと同じように、こだわり続けている。すでに損得を超えている。

   拘泥りを捨てもできずに秋夕日  鵯 一平

  (こだはりをすてもできずにあきゆうひ) 

  別館として、写真俳句ブログの「いのちの囁き」を開いております。

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コメント (12)
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