新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

出口の見えぬ

2009年09月27日 07時22分34秒 | 写真俳句・エッセー

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 昨夜、寝床で考えた。

「もう75歳。いろいろなことがあったけれど、まんざら悪い一生ではなかったな。もうここまでくれば、未練がましく、人生を生き直したいとも思わない。やれやれ、極楽極楽」

 そんなことを思いながら、寝床に入った。

 にもかかわらず、夢で起こされてしまった。

 夢の中に、若い女が二人。お互いに知り合いらしく、なにやら話し合っている。

 その女たちを、私は知らない。話している内容も知らない。

 ところがその女たちは、私が寝ているところの極く近くにいるのだ。ましてその中の一人とは、体温が感じられる距離。彼女がもぞもぞすれば、それは私にも伝わってくる。

「あれっ、近寄ってくるのかなっ?」 というところで眼が覚めた。

 若い頃なら、夢の中で、刺激的な場面転換があったかもしれない。

「やっぱり、75歳になったのだなあ」 それは当然の実感であった。

 反面、「まだ役割は終わっていないぞ!」 という強い叱責とも受け取れた。

 まだ楽をしてはいけない。新たな挑戦を促されたように思った。

 出口は見えぬが、また原っぱへ分け入ってみようか。

    分け入りて出口の見えぬ芒原   鵯 一平

 別館として、写真俳句ブログの「いのちの囁き」を開いております。

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コメント (16)
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