過日の夜、銀座で「写真俳句」ブログのオフ会があった。
私は3度目の出席だった。
日頃、ブログ上で、しかもハンドルネームで交流していた人たちだ。
性別、年齢、住所、職業、家庭の状況も知らない人同士。
「やあ、あなたがひよどりさんでしたか!」
こんな調子で始まることになる。
3度目ともなると、見知った顔との再会もあり、それはそれで話が弾むし、初対面の人とは、また新しい出会いが生まれる。
始めてのとき、ブログ上での呼びかけに対し、私は大いに興味を持った。
反面、「オフ会」なる言葉も初めてで、気後れが大きかった。
当時は退院後間もなく、健康上の不安もあった。
しかし、再起への意欲と自信喪失の狭間にいたので、一歩を踏み出すつもりで参加した。
本名や住所にこだわらない仲間ができた。ハンドルネームで呼び合った。
私のような老人が、「ひよどりさん」と呼ばれる。まったくこそばゆい限りだ。
過日の夜は十余名の集まりだった。
初対面の人もいたし、再会の顔もあった。
「写真俳句」の仲間なのに、俳句や写真の話より、単なるお喋りの時間が過ぎた。
楽しい時間であった。
このような会合の後、いつも気になることがあった。
社交的でなかった自分、愛想よくなかった自分などに、気づかされるのだ。
現役時代には意識しなかったことだ。
相手にどう映っていたか、私にはよく分からないのだが……。