作家の五木寛之さんは、「今は鬱の時代」ということを、よく書いています。
確かにそうかもしれません。
「よーし、やってやろうじゃないか!」
そんな気分にはなりにくいですね。
昨日の民主党大会なんぞ、国民を元気にする政党の姿とは思えません。
小沢幹事長の挨拶からして、やはりズレています。
かつての秘書が、自分の政治資金の管理に関し、3人も逮捕されたのに、次のような内容の話をしたようです。
「昨日、今日、現職議員を含む3人の逮捕ということになり、本当に私は驚いております。しかも、意図的かどうか分かりませんけれども、わが党のこの党大会の日に合わせたかのような逮捕が行われている」
・・・・中略・・・
「私は断固として、このようなやり方について、毅然として自らの信念を通し、そして戦っていくつもりでございます・
・・・・後略・・・
1週間ほど前から、検察から、事情聴取のための出頭を要請されていながら、彼は応じていませんでした。
忙しいということが、その理由だったそうです。
私は、プロの棋士と囲碁に興じていることを、テレビを介して知っていました。
…… 政治家ってのはいいなあ。事情聴取に応じないってことが通用するのか。
私は羨ましく思っておりました。
にもかかわらず、強制捜査や逮捕となりました。
小沢幹事長は怒っておりましたが、私もビックリしました。
しかも、党大会の幹事長挨拶の中で、「自らの信念を通し、戦って行く」と言い切りました。
そのような小沢幹事長に対し、鳩山総理が、「どうぞ戦ってください」と言ったのですから、ビックリしました。
「戦ってください」と言った戦う相手は、鳩山総理を頂点とした行政機関なのです。
せめて、「私の立場としては、事態を静観したい」、とでも言えなかったのでしょうか。
残念なことです。悲しさを越えて呆れました。
今になって、「検察批判をしたのではない」と、いつものような言い訳をしています。
言葉の軽い(つまり信念のない)総理には、ホトホト呆れている次第です。
野党の対応もはっきり見えません。役に立っている存在とは見えません。
にもかかわらず、日本国内は鎮まっております。
内閣の支持率も、さほどは下がってはおりません。
五木寛之さんの言うように、日本は今、「鬱の時代」なのでしょうか。
さればとて、かく言う私には、鬱を吹き飛ばす手だてなど、何もありません。
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