ここのところ、寒い日が続いた。
耳が痛くなった。
きっと中耳炎に違いない。耳は私の弱点なのだ。風邪を引くと中耳炎になる。
かかりつけの耳鼻科へ行った。
待合室は満員。
ほとんどが高齢者だ。20人ほどが待っていた。みんな押し黙っている。
内側に、患者が診察を待つ椅子があった。呼ばれた人が、そこで待つ仕組みだ。
今日の担当も、セガレ医師だった。ひところより、声が大きくなった。馴れてきたのだろうか。
声が大きい割りに、病名は小声で告げていた。気遣いなのだろうか。
それにしても、今日は耳の患者が多かった。「痛い」という訴えではなく、「難聴」が多かったように思う。
「まあ、この程度の聞こえ難さは、年相応と言っていいのではないですか」
そんな声も聞こえた。
「いやあ、これは加齢によるものではなく、明らかに病変です。しばらくは治療したほうがいいでしょうね」
そのように言われている患者もいた。
想定通り、私は中耳炎であった。
「風邪を引いては駄目ですよ。寒暖の差が激しいので、しっかり対応したほうがいいですね」
とんでもないことだった。私は寒がりなので、しっかり暖房をしていた。
「厚着をすればいいということでもないンですよ」
そのほか、モグモグと言っていたが、反論する気にはなれなかった。対策は私自身の問題だった。
正月が明け、世の中は動き始めている。
国会も昨日開幕で、今日から論戦に入る。
民主党へ吹いていた順調な風にも、色合いの異なる風が混じってきた。
政治家たちは、世論をどのように見極めるか。
政治家に求められるものは、自らの信念だ。断固として貫く意志が必要だ。
国を守り、国民を豊かにする。
そのためには何をすべきか。
国民の意向にも、十分な目配りが必要となる。
稔りある通常国会の運営を望んでやまない。
耳の痛みも和らいできた。私も行動しよう!
着ぶくれや横着者の中耳炎 鵯 一平
別館として、写真俳句ブログの「いのちの囁き」を開いてます。
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