いつも若い店長夫人に、やってもらっている。
30代後半の美人で、中学生を頭に3人の子持ち。
昨今は、どこへ言っても政治談義になる。
みんなが悲憤慷慨して、それぞれの主張を述べ立てている。一億総政治評論家で、私もその中の一人だ。
安倍首相は無責任だという意見もあれば、周囲の人が鈍感だったのだ、と言って、安倍さんを気の毒がっている人もいる。人さまざまだ。
店長夫人は、政治空白を怒っていた。
「問題が沢山あるのに、国会が休んじゃって……、お金を沢山貰っているくせに!」と、大変な怒りようだ。
「年金問題だって、まだまだはっきりしてないじゃありませんか」
「そりゃあそうだ」。私は押されっぱなし。まるで私が悪者みたいな怒りよう。
「もっとも、半分は諦めていますけどねえ」
「年金を……?」
「ええ、貰えないかもしれませんよねえ、私たちのころは……」
「そんなことはないでしょう?」
「だって、いろんなことに使ったらしいですよ」
誰だって、社保庁の不始末は知っているのだ。
「奈良県のひどい話もあったじゃありませんか。国会を休まずに、あんなことを改善してほしいわ」
「……?」
「あたしたち女性は、生命がけで出産しようとしているんですよ。病院のたらい回しはないじゃありませんか。子供を生まなくなりますよ!」
まったくごもっともな話だ。このごろすべてがチグハグで、肝腎なことが抜けている。
お陰さまで、私の髪はすっきりした。
写真は女郎花。群生の中の一輪を撮ろうとした。黄一色だった。
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