新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

応援団の失意

2007年09月13日 09時11分44秒 | 身辺雑記

 安倍首相の辞任表明が、全国を駆け巡った。
 全世界に向かって、発信されたに違いない。

 一国の首相の辞め方として、相応しいモノではなかった。
 一時的にもせよ、国民の元気を削いだことは、首相にあるまじき行為だ。

 真意が何処にあったのか、今後どのようになって行くのか、姦しい時間が過ぎて行くと思う。私としても、応援団のつもりだったので、複雑な思いだ。
 辞任の意味や功罪については、場所を改め、「漂流にストップ!」で触れていきたい。

 今は、安倍首相の傍らに立っている思いで、私の心情を記したい。

 当時の日本人は、拉致問題で心が波立っていた。小泉さんや福田さんの対応に、不十分さを感じていた。

 あの時点まで拉致問題に冷淡だった自分を、多くの日本人は悔いていた。
「どうしてもっと早く、動かなかったのだろうか」と、自分を責めていた。


 現地での安倍さんが、私たちを救ってくれた。安倍さんの現地での率直な反応に、心から共鳴し、救われた思いがした。

 そこから安倍さんの道が、宰相の方向に開けた。

 宰相としての安倍さんには、若さと新鮮さがあった。反面その裏側に、危うさが潜んでいた。資質とでも言おうか。なによりも、普通人でありすぎた。
 しかし拉致問題の時は、その普通人としての反応が、日本人の心に信頼感を植え付た。


 政治の世界は非情だ。「人情」が入り込むすき間は狭い。普通人では勤まらない。悲しいかな、安倍さんは普通人だった。

 普通人の感覚では、政界を泳ぎ切れない。

 温みだけではダメなのだ。
 温みのほかに、火のような熱気と、氷のような冷気が必要だ

 彼の心の底に、何が生まれ何が失われたか、私は知らない。

 応援団の一人として、残念さを噛みしめている。
 人を見る目がなかったなどと、自分を責めるつもりはない。

 個人としては、理解できても、国益の面ともなれば、話は別だ。

 辞任による国の受ける損失の少なからんことを、切に祈るのみである。

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コメント (2)
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