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図書館・情報学関連の雑記、読書ノート、音楽ノート、日常生活の愚痴など。

『日本図書館情報学会誌』の書評担当から降りました

2017-07-01 14:00:35 | 図書館・情報学
  『日本図書館情報学会誌』の63巻2号が発行された。今号から編集委員会のメンバーが大幅に入れ替わり、昨季から継続しているのが僕だけとなった。ただし、昨年度後期から本務校の仕事が忙しくなってしまったこともあって、これまでやってきた書評担当から外れさせてもらい、一介の投稿論文担当委員となっている。僕が書評担当者だった時に執筆依頼をお引き受けいただいた書評執筆者の方々、および書評記事の充実のために尽力していただいた三浦前編集委員長には、この場を借りてお礼を申し上げます。どうもありがとうございました。

  学会誌の編集業務は、投稿論文の査読の仲介がメインであり「待ち」が中心の仕事だ。そのなかで、書評コーナーは担当者側で評書や評者を選ぶことができるので、「編集をやっている」感があって充実度は高いと思う。僕なんかは「この先生はこの本をどう読むのだろう」と考えるだけで楽しい。残念ながら、現在の編集委員会には書評担当が置かれておらず、荻原新編集委員長が書評を企画している。そうなった理由は前任者の僕がやり過ぎてしまい、誰も後を継ぎたがらなかったからだとのこと。本当に申し訳ありません。書評コーナーに張り付いて企画を練る人がいないので、今後の学会誌の書評数は以前の2-3本に戻ります。

  なお『日本図書館情報学会誌』は、依頼書評だけでなく投稿書評も受けつけている。実際に年に1-2本の書評の投稿がある。編集委員会による審査によって掲載の可否が決まるので、査読論文に比べれば通りやすい。ただし、断ることもある。たいていは評書が扱う領域が学会誌と合っていないというのが理由である。一応、投稿規定があって、特に掲載の対象となる評書の範囲には微妙なところがあるので、よくわからないならば事前に編集委員会に問い合わせたほうがいいだろう。また掲載される・されないは別として、編集委員の記名でコメントが返ってくるので、査読回答書ほどへコまされることはないよ。是非。
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