QQML国際学会の初日に、いくつかのセッションを見てまわった印象。英語を完全には理解できていないものの、こちらが驚かされるようなレベルの高い発表は少ない。コンセプト重視で研究意図は分かりやすいのだが、それを裏付けるための調査の規模が小さかったり、統計処理が不十分だったりというケースが多いように思う。
今月初めの日本図書館情報学会の研究集会の印象とまるで逆である。日本での研究発表(主に若手)では、念入りかつ詳細に調査・分析されているが、図書館情報学分野へのインプリケーションに欠けるというケースがよく見られた。「それで何?」というその先を尋ねたくなることがしばしばだったのである。
同じくQQMLに参加している小田光宏先生によれば「海外の人は、ちょっとでも学問的な貢献があると思えばそれを公表してしまおうという気風がある」とのことである。マインドとしてはそれが正しいのかもしれないが、コンセプト先行で実証がそれに伴っていない。一方日本では、よくできた調査だけど問題の組み立ては見えない。個人的には、研究の在り方としては、ちょうどその中間ぐらいがいいのかもしれないと思う。
以上はあくまでも図書館情報学分野の話です。
今月初めの日本図書館情報学会の研究集会の印象とまるで逆である。日本での研究発表(主に若手)では、念入りかつ詳細に調査・分析されているが、図書館情報学分野へのインプリケーションに欠けるというケースがよく見られた。「それで何?」というその先を尋ねたくなることがしばしばだったのである。
同じくQQMLに参加している小田光宏先生によれば「海外の人は、ちょっとでも学問的な貢献があると思えばそれを公表してしまおうという気風がある」とのことである。マインドとしてはそれが正しいのかもしれないが、コンセプト先行で実証がそれに伴っていない。一方日本では、よくできた調査だけど問題の組み立ては見えない。個人的には、研究の在り方としては、ちょうどその中間ぐらいがいいのかもしれないと思う。
以上はあくまでも図書館情報学分野の話です。