クロノス・ジョウンターの伝説(ソノラマ文庫)
★★★★☆:90点
図書館で急きょ借りた本ですが、良かった~♪
タイムトラベルもの(解説では「時間SF」となっていました)は好きで、これまでにも何冊か読んでいるのですが、またまた感動してしまいました。ハードSFファンには理論的な部分が物足りないかもしれないし、ラブストーリーの要素がかなり強くて「甘い」といわれるかもしれませんが、こういうお話には弱いのです。誰しも、あのときこうすれば良かったとか、もう一度あの時代に戻れたら・・・とかを考えたりすることがあると思いますが、人生も半ばを過ぎると、そういう思いが強くなるんですよね。
収録の3編はそれぞれ異なった味わいがありました。
ふたりが迎えるのは、幸せなゴールか悲しい結末か(文庫本裏カバーより)。
3編の甲乙つけがたしですが、悲しい結末となる1編は、愛の代償のあまりの大きさに泣けます。カエルよカエル。
エンジニアの青年、花屋の女の子、建築好きの青年、イラストレータの女の子、SF(?)作家になった青年、医者になった女の子。みんな良かったです。サブキャラも良し。
切なさ系のファンタジーSFとも言えます。
愛の力は凄い。愛する人を救うために、愛する人のもとへいくために、信じられないほどの行動力が出ます。時の壁も愛さえあれば・・・。
乙女チックと言われようが、構いません。断固、支持。
梶尾真治は映画「黄泉がえり」を見て感動しましたが、ちょっと作品を追いかけてみようかな?
~Amazon 内容(「BOOK」データベースより)~
ただし、「増補版のもの」
※読んだのは1999年発行の文庫本初版
もしも過去に跳べることができたら、今は亡き、愛する人を救いにいける。
すでに滅びた物を目の当たりにできる。それだけでなく、過去の世界で、
新たな恋に落ちるかもしれない。ついに「クロノス・ジョウンター」という
機械が開発され、誰もが夢見るそれが現実となったとき、そこにさまざまな
物語が生まれた。さあ、「時」と「おもいで」の一流シェフの腕前をじっくりと
ご堪能を。
内容(「MARC」データベースより)
至上の愛が時の壁を越えたとき、ふたりが迎えるのは、幸せなゴールか
悲しい結末か。ここに、二通りの実験結果をご報告する。時を超えた愛と、
涙とスリルとともに描く、タイムラグ・ラブストーリー。
これ面白そうですね、島村改め矢吹ジョウンターさん。
「黄泉がえり」の作者さんなんですね、なるほど。
ワタシも大好きタイムトラベルもの。
人生の分岐点って奴も、何度もエラベルといいのにね。
~マンモス西より
クロスカウンターが汗ですべって、さらに威力を増したってとこですかね(^_^)
もう一度人生をやり直すか?
(そう、悪いものでもないとは思ってますけど)
でも、彼ら&彼女らのピュアさと情熱が欲しい・・・。
~ どうせ、面倒さ より ~