千里山住宅地探訪(西5丁目)の続きです。
まずはO邸。ここは玄関周りが素晴らしいです。特に印象的なのが傾斜のややゆるい腰折れ屋根です。下見板張りの壁、やはり木製である庇とドアも味わい深いです。こういうお宅を見つけるとニコニコしてしまいますね。
そして、左手の方に立派な生垣と石垣に囲まれた大きなお宅があるみたいだなあと思って歩き出し、視線をふと巡らせると、そこに飛び込んできたのは下の写真のような光景でした。「おおっ!?あの洋風の白い建物は何!?」
屋根の形などからすると、純和風の建物の2階だけを洋風にされているようです。これはちょっと珍しいかも。元々、南面の2階は屋根無しのバルコニーだったのでしょうか。そこに後から木製の屋根庇を架けて周囲にガラス窓を巡らせてサンルーム的にされたようにも見えます(これは間違っているかもしれません)。手すり壁にあけられた丸い穴が印象的です。横にもあいていて手抜かり無し。壁の白さと木部の水色が爽やかさを感じさせてくれます。
これは凄い&面白いと思って遠くから、近くから色んなアングルの写真を撮っていたら・・・男性が近づいてこられ「前に来られた方ですか?良かったら見ていってください」とのお言葉。何とそのお宅(H邸)のご主人でした。「えーっ!今日初めて来たんですけれど、宜しいんですか?」「どうぞ、どうぞ」ということで庭先に案内して頂きました。
まずはお庭を拝見させて頂いたのですが広いです(敷地は300~400坪)。和風の玄関周りも美しく立派です。全然植木の手入れしていないんですよと謙遜されておられましたが、とんでもない。広々としたお庭には藤棚や池、石橋に灯籠、小高くなった山には小さな五重塔まであります。奥の方から敷き詰められた黒い丸石(那智黒?)で川を現しているそうです。庭石も大きくて見事です。縁側には昔懐かしい手水鉢などもありました。昔、祖母の家にも手水鉢や大きな石が幾つもあったので実に懐かしい感じがします。庭の水やり等はそう手間ではないけれど、池があるので夏場は蚊が大量発生してそれが大変だそうです。
2階が洋風になっている建物の脇には立派なサルスベリの木があります。植木屋さんもこの木は素晴らしいと褒められるそうです。こちらのお宅、近隣で宅地販売があるようなとき、業者の方が写真を撮らせてほしいと来られるとか。このあたりのランドマーク的と言えますね。建物は昭和10年くらいの築とのことで、高台にあるため、周囲の建物がまだそう高くなかった頃は遠くまで見通しがきいてそれは絶景だったそうです。洋風にされているのはこの部分だけだそうですが、私は下の写真のような光景はあまり見たことがないですね。建物・庭ともに実に立派で美しいお宅でした。
結局お庭で15分ほどお話を伺ったでしょうか。花が綺麗なときにまた来てくださいという嬉しいお言葉まで頂戴してH邸をあとにしました。この後も少しだけ近くを歩いたのですが、年始の街歩きの最後に素晴らしいお宅を拝見することができて、幸せ一杯でした。
中へ入れて頂けたとは、ラッキーでしたねぇ~
私も鉄道沿線の古い住宅地をいろいろと回ってみたいと思っているところです。
あの本は必携ですね!?ちょっと高いので躊躇していましたが・・・やっぱり買おう!
千里山は古くから残っている建物で風情のあるものはそう多くなかったのですが、内容的には盛りだくさんでした。鉄道沿線の古い住宅地巡り、色々な発見があって楽しいですね。
中へ入れて頂けたのは本当にラッキーでした。一瞬、「何を撮ってるんですか!」と怒られるのかなと思っちゃいましたから(汗)。と、書きながら、これまでそれほど怒られたことはないのですが。素晴らしいと思って撮っているんですもんね。
話をお伺いしてこちらも感想とか昔の家の思い出などをお話したら、「そうそう」と頷かれ、とても喜んでおられました。中へ入れて頂けたから言うのではないのですが、自分の家に誇りと愛情を持っておられるいい方でしたね。
>あの本は必携ですね!?
私も図書館で借りたりしていたのですが、あるときふと立ち寄った書店で目の前にあるのに気づき、衝動買いしてしまいました。
和風のお屋敷に2階が洋風な建物、不思議な味わいをかもし出していますね。
純和風なお屋敷なのにずいぶん思い切って増築?されたのですね。
でも家の方に招き入れてもらえるなんてほんとにうれしいハプニングでしたね~~
千里山住宅地も2時間強の探訪でしたが、面白かったです。
最初のお家&和風のお屋敷に2階が洋風な建物、テイストは随分違いますが、共に興味深かったですね。前者は特にここに力を入れられたのでしょうか。後者はほんと思い切った設計or造改築だと思います。ここはロケーションも良いです。
家の方に招き入れてもらえたのはラッキーでした。会話も楽しかったですし。