最近、続けて通っているレトロな理髪店「九条理髪・タカセ」さん(大阪市西区九条2丁目22-9)です。家人から盆休みの帰省前に(といっても堺と能勢なんですけど・・・)髪を切るべしという指令が出て、それではとタカセさんを訪れました。
ここは元々、自転車で九条界隈をぶらりと探訪しているときに偶然見つけたお店で、同じ頃、ぷにょさんもブログ”まちかど逍遙”で紹介されていることを知りました。
前回は髪を切って頂いた後、ご主人に店の内部を簡単に見せて頂いたのですが、今回は無理をお願いしてデジカメで写真を撮らせて頂きました。他にもお客さんがおられたのでフラッシュ無しにしようと思ったのですが、「かめへん、かめへん、古いだけやけど、どんどん撮ってや」との嬉しいお言葉。奥様(だと思うのですが)からも「○○も撮りはったら?」と色々とアドバイスを頂きました。それでも一応フラッシュは控えめに。
このお店でまず素晴らしいと思ったのは、広さと明るさです。元々天井が高く店内は広々としているのですが、大判の鏡が多数用いられ、それらの写り込みによってより広く明るく感じられます。また、この鏡は周囲が少し面取りされて縁取りされたようになっています。最近はあまりこういった凝ったことはしませんね。
そしてタイルが素晴らしいです。床全面に青と白の市松模様のタイルが入り口に対して45度の斜めの角度で敷き詰められています。お店の外側正面左右の腰壁にも同じ色のタイルが使われており、こちらは踏まれたりすることがないためか摩耗や損傷がなく非常に綺麗です。ひょっとして、ある程度手入れされたのかもしれません。また、洗髪は後ろの洗い台(?)でしてもらうのですが、ここの傾斜のついた形状と白&黒のタイルが私の大のお気に入りです。
また、各座席前にある木製の戸棚&引き出しが暖かみがあって非常にいい感じです。お店の奥の方には、坪庭的な空間もあります。そして、お店の中の敷居に石(御影石?)が用いられているのも珍しいと思いました。
全体的に、広さと明るさに加えて、木・タイル・ガラス・鏡・石の塩梅が非常に素晴らしいお店です。天井扇もええ感じですしね。
以下、ディーテールを中心にした(その2)に続きます。
こう作りこまれた建造物は、作られた大工さんや今まで使ってこられた方の人柄がにじみ出ていますね。
小さなタイルが時代を感じさせてくれます。
いいですね!
理髪店を止められても何かに使えそうなくらい味がある、、、。
コメントありがとうございます。
夏合宿ラン、精力的に走られていましたね。
お疲れさまでした。
このお店は本当に素晴らしいんですよ。
小さいタイルはこのお店で最大の魅力かもしれません。
丹誠込めて作られたことがよく分かります。
そしてこのような建物自身が良いお店と人(人と人との関係)を作りあげてきたんでしょうね。
お医者さん、理髪店、写真館、喫茶店などにはハイカラなところが多いと思います。
東京にも風情のあるところはまだ結構残っているのでは?
戦争でかなり焼けてしまったとは思いますが。