ひろの東本西走!?

読書、音楽、映画、建築、まち歩き、ランニング、山歩き、サッカー、グルメ? など好きなことがいっぱい!

旅館西郊 翌朝

2013-10-15 22:01:08 | 近代建築

翌朝の旅館西郊です。

実は前夜遅く、寝ていると部屋がガタガタと激しく揺れ、地震だなとは思いましたが、疲れもあったし直ぐにおさまるだろうと考えて、そのまま布団の中でじっとしていました。しかし、いったんは弱くなった揺れが再び大きくなり、結構な揺れが結局30秒くらいは続いたでしょうか。関西に比べて東京は地震が多いことを認識しているものの、ちょっとビックリでした。震度的には2くらいだったようですが、時間の長さに驚きましたね。

さて、一夜明けて良い天気です。雨戸を開けると、部屋に朝の光がそそぎます。

P1070910_r

P1070829_r

部屋のカギも味わいがあります。
真鍮製?砲金製?

P1070909_r

このあたりの雰囲気が鳳明館に似ています。
石がふんだんに使われた廊下、各部屋の門構え(?)の庇・・・。

P1070832_r

P1070912_r

障子窓が実に美しいです。

P1070834_r

P1070835_r

竹もあちこちで効果的に使われています。

P1070838_r

深夜に館内を散策しているときは敷地&建物の形がよく分からなかったのですが、建物は中庭を取り囲むようなコの字型で、縁側廊下が配されているようです。

P1070840_r

朝食は1階の部屋(座敷)で頂きました。
1階は料亭(? 割烹旅館)としても利用されているのでしょうか。
なかなかきれいなお部屋です。

P1070847_r

雪見障子がいいですね。

P1070850_r

食事はシンプルでしたが、部屋の雰囲気もあってとても美味しく頂きました。おひつに入ったご飯も含めて完食です。

P1070854_r

中庭です。ちょっと鬱蒼とした感じですが、かなり広いです。

P1070857_r

食後、再びデジカメ片手に館内を散策していると、奥様のはからいで雑誌などの取材もよくあるという一番豪華なお部屋を拝見することができました。

P1070884_r_2

網代天井

P1070883_r

船底天井

P1070887_r

P1070891_r

素晴らしいお部屋でした。

P1070899_r

非常口の看板、昔の照明?が実にいい味わいです。

P1070896_r

そろそろ旅館を後にします。
もっとロビーで寛いでいたかったのですけれど。

P1070880_r

P1070908_r

P1070914_r

P1070916_r

 昭和6年に建てられた本館(洋館)が戦後に内部を和風に改装されて現在の「旅館西郊」になったそうです。鳳明館は元々和風であり、その点で違いがあります。

暖炉など所々に洋風テイストが残っているとはいえ、見事な和風建築になっています。改装に当たっては棟梁たちが腕を競ったり、遊び心を発揮したのでしょうね。ディーテールの面白さも抜群です。洋風テイストも魅力の1つになっています。<o:p></o:p>

「旅館西郊」さんは、建物やインテリアの素晴らしさと共に、ご主人・女将さんの人柄も素敵な旅館でした。一晩だけですがお世話になりありがとうございました。

P1070923_r

隣接する「西郊ロッヂング」の看板が掲げられたドーム屋根の洋館は昭和13年の築で、現在は賃貸住宅となっており、かなりの人気だそうです。

元々の私の趣味でいえば外観が今なお洋風のこちらに惹かれるはずですが、鳳明館や旅館西郊のようなレトロでちょっとキッチュな和風建築にもまた別の魅力があります。洋風も和風も”良いものは良い、好きなものは好き”なのです(汗)。