9日から始まった夏の高校野球・大阪府予選。今年も母校・三国丘高校の初戦がうまく土日とマッチしたので、南港中央球場まで応援に行きました。対戦相手は同じ公立の金剛高校です。私は野球部OBでもない単なる卒業生ですが、夏の予選は都合がつけば見にいくようにしており、ブログにも過去の観戦記を幾つかアップしています。
・2010年度の観戦記
・2009年度の観戦記
・2008年度の観戦記(こちら と こちら)
・2006年度の観戦記
この日は、梅雨も明けて雲ひとつなくスカッと晴れ渡った美しい青空が広がっていました。夏の高校野球はこうでなくては!第1試合(9:00開始)で3塁側だったため、スタンドの上部は日陰となっており、強烈な日射しを浴びることなく快適な観戦となりました。
試合結果を先に示すと、下記のように1回の裏にヒットと相手チームのエラー(悪送球)などもあって三国丘が3点を先制し、その後1点を返されたものの、6・8回に追加点を取って金剛を突き放しました。まずは緒戦突破、おめでとうございます。
※データはasahi.comのものですが、まだ詳細なデータになっていないようです。
下の写真はエース I 君の投球フォームです(序盤と中盤)。連写で撮ったものを合成してみました。ただし、デジタル一眼ならぬコンパクトデジカメで撮ったので、能力に限界があってコマ数は少なく、なかなか思い通りにいきませんでした。
上宮太子の監督も実力を認めているという威力のある速球がキャッチャーミットにおさまると、スパーンという乾いた良い音が響きます。
I君は時おり長打を打たれてひやっとすることがあったものの、四死球を出さず、ここぞというところではきちんと抑えて完投するエースらしい見事な投球でした。牽制球で2塁ランナーを刺すなど、キャッチャーや内野陣との連携も申し分なし。
さて、初回に3点を取り、3回表に連続長打で(?)1点を失った後は、送りバントのミスや拙攻続きでややジリジリするような展開が続きました。しかし、6回には待望の追加点をあげ、その後は相手チームの早打ちに助けられたり堅守でしのいだりで、試合は終盤へ。なお、写真は必ずしも試合経過と対応していません。
金剛高校はヒット数は少なかったですが、三国丘よりもするどい打球を放っていました。アウトになったものの外野への大飛球なども多く、打力には力強さを感じました。8回表だったでしょうか、レフトへ放った大飛球を三国丘のO君が背走して好捕。このプレーは大きかったと思います。これが抜けていたら流れが変わっていたかもしれません。
8回裏の1点は、この日好調の1番バッター I 君(センター、キャプテン)が放ったタイムリーによるもので、ダメ押しとなる貴重な追加点となりました。ここは期待していただけに見事なバッティングでした。
三国丘は上位打線はよく打ったものの、下位打線の振りがやや鈍く、また、若干変則的な相手チームのサウスポーにタイミングが合わないのか、中途半端なスイングも目立ちました。データを見たら三振を8個奪われていたんですね。
好投手を有するものの打線がやや弱い”投高打低(?)”は、公立高校では割と多いパターンです。今年のチームも1試合を見た限りにおいては、このパターンのような気がしました(間違っていたらスミマセン)。強豪校相手にこれから勝ち抜いていくためには、この試合でも見せた投手を中心とする固い守り(四死球ゼロ、失策ゼロ)で粘りながら、チャンスに連打と足をからめて点をもぎとるしかないのかもしれません。例えて言うなら、サッカー女子W杯の準々決勝で”なでしこジャパン”が2連覇中のドイツ相手に見せたような戦い方でしょうか。
とは言うものの、あまり先を見ず、1戦1戦全力を尽くしてほしいと思います。
頑張れ~!
応援は、学ランや赤(えんじ色)のTシャツを着た選手、白いTシャツのマネージャー、紺のTシャツを着たOBが中心でした。恒例となった背中の漢字が良いですね。
毎年、ホームインする写真やクロスプレーの写真などを撮りたいと思っているのですが、カメラマンではありませんし、やはり点が入ると拍手喝采に忙しく、結局今年もシャッターチャンスを逃してしまいました(汗)。感動・興奮の瞬間を選手や応援の皆さんと共有したいし、これは致し方なしですね。